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横浜黒船研究会

ペリー来航から横浜開港は日本文化の転換点でした。当時の資料から歴史を研究しています。毎月第2日曜日開催しています。

第174回定例研究発表会『明治維新を見直す――日本の近代化はいつ始まり、どのように達成されたか』

2019年08月31日 | 研究会案内
令和元年年9月8日(第二日曜日) 14:00~17:00 (13:30入場可)
フォーラム南太田 2階大会議室

研究発表会
14:00~14:05 開会のごあいさつ
14:05~16:00 発表者 横浜黒船研究会 浅井 壮一郎 氏
参加費:500円

講演題目: 「明治維新を見直す――日本の近代化はいつ始まり、どのように達成されたか」

福沢諭吉は明治以前、日本に欠けていたものは物理学と独立心と主張。丸山眞男は明治維新は福沢に始まるとする。だがこの2点は江戸時代にすでに成立していた。通説では、近代化の必要十分条件は、資本主義・国民国家・産業革命とされる。江戸初期の参勤交代は空前の経済成長を喚起、僅か100年で人口100万の江戸を作り、人口を3倍にした。このスケールは150年後のイギリスの産業革命と同じ。技術革新としての産業革命も、英国の産業革命同じ頃、同じ綿工業で起こる。一方、日本では革命など起こす必要がなく、契約自由の原則・私有財産権・取引の安全・生命の保護安全等の資本主義の前提は確立しており、市場・手形・先物取引・為替・信用取引・複式簿記のような資本主義の道具も完備していた。何よりも、西欧ブルジョアジー願望の大金持ちが存在した。淀屋のように資産200兆を超えるものもいた。最後に明治維新によって国民国家が成立するが、国民国家の目的は国民軍、愛国心に燃えて戦う国民皆兵、逃げない軍隊の創設だった。この点でも日本はその原型を確立していた。身分差を克服して猛訓練に耐え団結した奇兵隊。それは欧米が理想とした国民軍そのものだった。人口の40%が武士という薩摩の郷士軍。まさに国民皆兵だった。そして彼らが圧倒的に優勢な欧州軍を撃退し、日本を守った。従来の歴史観ではとらえられない江戸時代の姿を同時代のヨーロッパの歴史と対照し乍ら、資料に基づいて検証していく。 

16:00~16:10 休憩
16:10~16:45 質疑応答
16:45~17:00 机と椅子の現状復帰
以上

ご連絡:次回第175回定例会は 10月13日(第二日曜日)
開催場所:アートフォーラムあざみ野 セミナールーム1&2
講演者 :当会会員 藤田 雅弘氏
題目: 中国近代史

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会場案内

地図・交通案内(フォーラム南太田)

住所 〒232-0006 横浜市南区南太田1-7-20

代表電話045-714-5911

京浜急行線 南太田駅下車 徒歩3分
横浜市営地下鉄 吉野町駅下車 徒歩7分