横浜黒船研究会

ペリー来航から横浜開港は日本文化の転換点でした。当時の資料から歴史を研究しています。毎月第2日曜日開催しています。

第160回定例研究発表会『明治維新と南北戦争』

2018年04月22日 | 研究会案内
平成30年5月13日(第二日曜日)14:00~17:00(13:30入場可)
横浜市開港記念会館 1階 1号室 〒231-0005 横浜市中区本町1丁目6番地

第160回定例研究発表会
14:00~14:05 開会のごあいさつ
14:05~16:00 発表者:浅井壮一郎氏  当会会員 
参加費:500円

講演題目: 明治維新と南北戦争
南北戦争は奴隷解放の戦いではない。保護貿易で工業立国を目指す北部と自由貿易で英国への綿花供給による利を求める南部との戦いだった。
リンカーン政策は高関税による未熟な米工業保護と関税収入によるインフラ整備だった。英国より先に米国が開国を求めたことは日本の幸運だった。
米国は英国のように低関税を求めなかった。
一方、クリミア戦争は「戦争の市場化」「死の商人」を産んだ世界史上の画期で、英仏のミニエー銃・アームストロング砲対露のマスケット銃・青銅砲の戦いだった。
大兵力の露が敗北した。その結果、ミニエー銃需要が高まり、廃棄されたマスケット銃が横浜・長崎で売られる。
アヘン商社マセソン商会の出先グラバー邸はアヘン取引に失敗し、武器取引に活路を見出し、薩長にミニエー銃さらに最新鋭スナイドル銃まで売り込む。
かくして日本でクリミア戦争が再現され、幕府が惨敗した。

16:00~16:10 休憩
16:10~16:45質疑応答
16:45~17:00机と椅子の現状復帰

ご連絡:次回第161回定例会は6月10日(第二日曜日)
於 横浜市開港記念会館1階1号室 講演者 当会会員 藤田雅弘氏
題目: 『明王朝永楽帝・鄭和の遠征』