横浜黒船研究会

ペリー来航から横浜開港は日本文化の転換点でした。当時の資料から歴史を研究しています。毎月第2日曜日開催しています。

第101回定例研究会『新渡戸稲造の武士道(The Soul of Japan)について』

2012年11月22日 | 研究会案内
平成22年12月9日(第二日曜日)18:00~21:00
イタリアン レストラン「駅(うまや)の食卓」横浜本店二階個室
横浜市中区住吉町6 – 68 – 1
参加費:4,000円 (但し研究発表会のみのご出席は500円です。)

横浜黒船研究会 第101回定例研究会および忘年会開催
第一部:18:10~19:20 研究発表 (質疑応答の時間15分を含む)
発表者 村田 禅 氏 (横浜黒船研究会会員)

題目: 新渡戸稲造の武士道(The Soul of Japan)について
今年は新渡戸稲造の生誕150年にあたる。1899年、38才の時病気療養のため米国滞在中にこの書を英文で書き記し、翌年1900年にフィラデルフィアで出版した。
日本が日清戦争(1894-5)に勝利し、アジアの新興国として国際舞台に登場し、日英同盟の締結(1902)日露戦争の勝利(1904-5)へと発展してゆく数年前のことである。著作の動機は約10年前、滞欧中にベルギーの法律家ド・ラヴレーとの宗教談義中に「貴国には宗教教育はない? ではどうして道徳教育を授けるのですか?」との問いに即答出来なかった経験に由来する。南部藩の武士の三男として生まれ、幼少期より武士の心構えをとして教えられたことを基に、これらを体系化し、The Soul of Japan, Busido(日本人の魂,、武士道)として書き上げた。日本人が始めて、簡潔な力強い英文で書いた本格的な日欧比較文化論でもある。その道徳的規範は、キリスト教に基ずいた騎士道にも通じている。欧米の知識人がこぞって読み、日露戦争終結に多大の功績のあったルーズヴェルト米大統領などは、数十部を買い息子、娘、友人等に送っている。
先の五千円札の肖像が、樋口一葉に変わった理由にも触れてみたい。

第二部:19:30~21:00 忘年会
23名の参加者で和やかな雰囲気で盛大に執り行われました。

ご連絡:次回は1月8日(第二日曜日)横浜市旭区市民活動支援センター
「みなくる」 研修室1, 2, 3