横浜黒船研究会

ペリー来航から横浜開港は日本文化の転換点でした。当時の資料から歴史を研究しています。毎月第2日曜日開催しています。

第112回定例研究発表会『開国の設計図―古賀謹一郎のペリー対策上申書―』

2013年11月22日 | 研究会案内
平成25年12月8日(日)17:00~21:00
レストラン 馬車道十番館 講演及び忘年会4階

第一部:第112回定例研究発表会
17:00~17:05 開会のごあいさつ
17:05~18:00 発表者:横浜黒船研究会 代表代行 今津 浩一氏 
参加費 4,000円 (但し研究発表会のみのご出席は500円です。)

『開国の設計図』
――古賀謹一郎のペリー対策上申書――
江戸末期の儒者、古賀謹一郎はペリーが持参した米国大統領の要求書にたいして、「開国の設計図」ともいえるペリー(アメリカの開国要求)対策を老中首座阿部正弘に提案した。 古賀謹一郎はいわゆる鎖国日本の中、わずかな情報をかき集め、世界の情勢を判断して日本の取るべき道を具体的に提案した。まず、イギリスを主とする列強国の領土拡張競争の結果、世界の情勢が大きく変化したことを説明する。列強国はまずキリスト教を布教して、土着民を懐柔してから侵略するという遠回りの方法から、今や、ただちに武力によって威嚇するポリシーに変化していることを説く。そして、列強国によって日本のまわりがすっかり埋め尽くされていると、古賀謹一郎は説明する。
 ここで、古賀は、日本の防衛力向上の必要性を主張する。まず、海に囲まれた日本であるから、軍艦と大砲で守ることを主張する。その具体策として、単に、贅沢をやめて節約した資金で軍艦・大砲を購入するというだけなく、武力以外の防衛策をも提案した。当時としては斬新なその提案内容を発表する。
18:00~18:15 質疑応答
18:15~21:00 第二部・忘年会

ご連絡:次回は平成26年1月13日(第二日曜日)
会場 横浜市旭区市民活動支援センター「みなくる」 研修室1, 2, 3 発表者は 
林 縝治(林しん治) 「幕府オランダ留学生とその系譜」