横浜黒船研究会

ペリー来航から横浜開港は日本文化の転換点でした。当時の資料から歴史を研究しています。毎月第2日曜日開催しています。

第132定例研究発表会『ペリー来航史料を求めて~米国公文書館リサーチ~』

2015年10月23日 | 研究会案内
平成27年11月8日14:00~16:15
横浜市旭区市民活動支援センター「みなくる」 研修室1, 2, 3

第132定例研究発表会
14:00~14:05 開会のごあいさつ
14:05~15:30 発表者:横浜黒船研究会会員 今津 浩一
参加費:500円

題目:ペリー来航史料を求めて ~米国公文書館リサーチ~
9月14日から21日まで8日間の日程で、ペリー来航史料を収集するために米国公文書館を訪問した。
米国公文書館のモットーは What is past is prologue. というものである。公文書館は、このモットーに基づいて、過去の史料を忠実に保存している。
この公文書館を紹介する。併せて、収集できた史料の一部をご紹介する。この史料によって、日米の外交関係をオランダからの情報ルートがどのように機能していたか、伺うことができる。

ここにひとつの事件があった。
ペリー提督が来航した時に、黒船艦隊は江戸湾の測量を開始した。これに対して、香山栄左衛門が、「日本近海の測量は日本の法律で認められていない」と、測量中止を要求する。これに対して、ペリー提督は、「アメリカの法律では、測量するように命じている」として、測量を強行する。ペリー提督は、
日本の法律を知らなかったのであろうか?また、アメリカの法律を適用することで良かったのだろうか?
今回入手した史料のなかに、日本の薪水給与令に関連する情報がある。オランダがアメリカへ伝えたものである。
この情報は、日本が無二念打払い令から薪水給与令に変更したことを確認するものであるが、あわせて、日本が相変わらず「鎖国」をつづけており、近海の測量を禁じていることを伝えている。この史料を参考にしながら、ペリー提督の日本での対応を考えてみたい。

15:30~15:40 休憩
15:40~16:00 質疑応答
16:00~16:15 机と椅子の現状復帰
以上

ご連絡:次回第133回定例会は忘年会兼で12月13日(第二日曜日)
於 レストラン馬車道十番館
発表者は 横浜黒船研究会代表会員 羽田 壽夫