横浜黒船研究会

ペリー来航から横浜開港は日本文化の転換点でした。当時の資料から歴史を研究しています。毎月第2日曜日開催しています。

第170回定例研究発表会『奉行所浦賀移設と和船の歴史』

2019年03月23日 | 研究会案内
平成31年4月14日(第二日曜日)14:00~17:00(13:30入場可)
横浜市開港記念会館 1階 1号室 〒231-0005 横浜市中区本町1丁目6番地

第170回定例研究発表会
14:00~14:05 開会のごあいさつ
14:05~16:00 発表者:中島 恒英氏 当会会員 
参加費:500円

講演題目: 奉行所浦賀移設と和船の歴史 
元和元年(1615年)に開設された“下田奉行所”が約100年後の享保5年(1720年)浦賀に移転されることになった。理由は江戸幕府が開府して百年を超え、江戸への物資流入は関西ばかりではなく、生産力を増した東北方面からのものも増え、江戸経済を流通面でコントロールできる場所を確保することの

必要性にかられて下田奉行所移転問題が持ち上がった。奉行所の適地を探すため、相模湾沿岸、三浦半島の17の湊を湊口、奥行、深さ、廻船収容能力等の調査結果“浦賀”が第一候補地に選ばれた。浦賀の中では干鰯問屋の集まっていた東浦賀の移転反対運動を考慮し西浦賀の川間に奉行所、蛇畑に船番所が決定した。来年2020年は1720年の浦賀奉行所開設から300周年にあたり浦賀奉行所復活の運動が数年前に始まり既に浦賀奉行所跡地の所有者“住重”から横須賀市へ無償で6700平米の土地が譲渡が決定されている。1720年の奉行所浦賀移転に際して日本の海運と廻船、川舟の歴史を7〜8世紀の日本海の海運から見直し、江戸時代の江戸への大量物資流入にあたり17世紀の河村瑞賢が江戸幕府の幕命により1671年に東回り航路、1672年の西廻り航路が整備され年貢米を安全に江戸に運ぶルートが確立された。その後海路の帆船はほぼ弁財船に絞られ、菱垣廻船、樽廻船の出現で大坂-江戸間の運送が安定し、日本海交易の繁栄と船体や帆、舵の改良、航法の進歩の中に登場したのが、各寄港地で商品の取引を行う“買積”を繰り返して北海道へと向かう“北前船”だった。また、日本中の一級河川にはその地域の舟運ネットワークが作られ、地域の特産品が広く日本中に広まる下地が出来た。明治以降は鉄道、道路、自動車の普及で海運、川船はすっかり姿を消したが蒸気機関普及以前の江戸時代の運搬の主役は船、舟であったことを思い起こしてみる事も悪いことではないと思う

16:00~16:10 休憩
16:10~16:45質疑応答
16:45~17:00机と椅子の現状復帰

ご連絡:次回第171回定例会は5月13日(第二日曜日)
於 横浜市開港記念会館2階7号室 講演者 当会会員 中山昇一氏
題目: 『試論ー榎本武揚の人物像を探る』

会場案内図
横浜市開港記念会館 1階 1号室
〒231-0005 横浜市中区本町1丁目6番地




第169回定例研究発表会『明治の横浜とラグビー』

2019年03月02日 | 研究会案内
平成31年3月10日(第二日曜日)14:00~17:00
フォーラム南太田 2階 大会議室 横浜市南区南太田1-7-20

第169回定例研究発表会
14:00~14:05 開会のごあいさつ
14:05~16:10 発表者:横浜黒船研究会会員(添付略歴参照)長井 勉 氏
参加費:500

講演題目:『明治の横浜とラグビー』
ワールドカップラグビー2019は日本で開催されます。決勝戦は11月2日に横浜で行われます。そして最近、驚くべきことに、アジアで最初のキックオフされた地は幕末の横浜だったことが判明しました。1866年1月26日に横浜フットボールクラブが設立されていたのです。現在、横浜カントリー・アンド・アスレティック・クラブ(YC&AC)に横浜フットボールクラブは引き継がれています。この発見はYC&ACラグビーチーム元主将のマイク・ガルブレイスさんが長く日本のラグビー史を調べた成果です。協力者の神奈川県ラグビー協会の長井勉さんが横浜市に働きかけ八月に山下町公園に記念碑が建立されます。この詳しい顛末とラグビーの歴史と魅力、1899年に初めて慶応義塾にラグビーを指導した田中銀之助とE・B・クラークの出会い等を長井勉氏に解説していただきます。

16:15~16:45 質疑応答
16:45~17:00 机と椅子の現状復帰
以上

ご連絡:次回第170回定例会4月14日(第二日曜日)
横浜市開港記念会館
講演者 中島 恒英 氏 題目 奉行所浦賀移設と和船の歴史


地図・交通案内(フォーラム南太田)〒232-0006 横浜市南区南太田1-7-20
京浜急行線 南太田駅下車 徒歩3分 
横浜市営地下鉄 吉野町駅下車 徒歩7分