歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

シンガポールのエンジニア・トレンディードラマ

2009-08-24 00:01:25 | 海外ものづくり事情
 シンガポールへの出張を検討しています。シンガポールはすっかり製造業は空洞化してしまった国というイメージを抱いていましたが、航空機の部品加工を手がける工場が多く集積しており、ロールスロイスも航空機のエンジン部品工場の建設を予定している(こちら)など、今もASEANのものづくりについて考える上で注目すべき国なのではないかと考えています。そこでシンガポールのものづくりについて色々と調べてみたところ、シンガポール経済開発庁 (EDB)がエンジニアを主役にしたTVドラマを今年春に制作したということを知りました

(以下引用)
EDB制作、若きエンジニアの夢描くTVドラマスタート
March 10, 2009

EDBはエンジニアリング業界を描く連続TVドラマ「ザ•ドリーム•キャッチャーズ(The Dream-Catchers)」を制作しました。このドラマは、エレクトロニクス、航空産業、精密機械業、医療テクノロジーの異なる分野で働く4人の若きエンジニアに焦点を当て、エンジニアリングへの高い志が機会と可能性を無限に広げることを訴えます。
キャストにはシンガポールの若者が共感できるような若手俳優を起用し、エンジニアリング業界への理解をより深めてもらうことを狙いとしています。同時に、恋愛やヒップホップダンスなど若者文化の要素も取り入れ、若い視聴者にアピールしていきます。東京を中心に日本各地でのロケも予定されており、グローバルな視点からエンジニアリング業界を描いていきます。
ドラマの企画を始めたのは2007年10月。EDBは、牧野フライス製作所、インフォネオン•テクノロジー(Infineon Technologies)、チャータード•セミコンダクター•シンガポール(Chartered Semiconductor Manufacturing)、テック•セミコンダクター•シンガポール)Tech Semiconductor Singapore、SIAエンジニアリング•カンパニー(SIA Engineering Company)といった製造業界各社に協力を依頼し、あまり知られていないエンジニアの現場をリアルに表現することにこだわりました。このドラマを通して視聴者は、航空機メンテナンスの現場やクリーンルームでの仕事の様子などを垣間見ることができます。
ドラマは20話からなり、2009年2月4日(水)スタート。月曜日から金曜日の午後9時に放送されています。
(引用終わり)

出所:http://www.edb.gov.sg/edb/sg/jp_jp/index/news/articles/edb______________tv.html

 さてどんなドラマなのかなと思ってYouTubeでThe Dream-Catchersについて調べてみると、たくさん動画がアップされていました。テーマソングのPVはこちら。




 官製ドラマなのでシンガポールの共通語の英語で作られているとばかり考えていましたが、意外なことに中国語で作られています。しかしPVにおけるベタな俳優たちの演技や演出から想像するに、正直言ってこのドラマはあまり面白くなさそうです。官製ドラマだからなのかシンガポールだからなのか、理由はどちらかはわかりませんが。。。
 それはさておき、若者たちにものづくりに関心を持ってもらうため、日本の経済産業省に該当する役所がエンジニアたちを主役にしたトレンディドラマを制作するとは、シンガポール政府は本気で製造業を育成しようとしているのだなと実感しました。