1年以上ほったらかしになっていましたが、2006年1月のブラジルでの工場見学シリーズを再開いたします。あまりコメントがなかったので、このブログをご覧になっている方々にはブラジルに興味を持ってもらえなかったのかなと思っていたのですが、先日ブラジル在住の知人から是非との要望があったので再開する次第です。
PECVAL INDUSTRIA LTDAの親会社であるシミズ工業(愛知県刈谷市)は、自動車用の大物樹脂成形金型(バンパー、インパネ)製作、カーエアコン・ラジエーター関連の金型製作から成形・組付までを行っている会社です。海外進出先は、英国(2工場)、チェコ、米国(3工場)、ブラジル(3工場)です。ブラジルにはサンパウロ州のピンダモニャンガバ、インダイアツーバ、パラナ州のクリチバに、計3工場も有しています。2006年1月に訪問したのは写真のインダイアツーバ工場です。
成形工場です。
インダイアツーバ工場では、トヨタ・カローラとホンダ・シビック及びフィットの内外装品等を成形しています。成形機械は日本製を使用しており、ブラジル製の成形機械もないことはないがとても使用に耐えないということでした。しかし成形機械にトラブルがあった場合、日本からの部品取り寄せとなるため1週間も機械が止まってしまうことが課題だとのことでした。情報通信技術などの発達により地球の裏側とのコミュニケーションは飛躍的に容易になったとはいえ、地理的な問題はどうしても日本企業にとってハンデとなるようです。
金型のメンテナンスの模様です。
金型については、日系メーカーはブラジルには進出していません。このためPECVAL では主にサンタカタリーナ州ジョインビレ、パラナ州クリチバ、そしてサンパウロの金型メーカーに外注しています。しかしこれらの外注先の技術は良いのですが、納期に問題があり、製作日数を日本の倍は見込まなければならないそうです。また、サンパウロ州サンジョセ・ドス・カンポスにある松下電器が小物の金型製作の外注を請け負っており、PECVAL はこちらにも一部の金型を外注しているとのことでした。
自動車部品の成形メーカーが松下電器に金型の製作を発注するという例は、おそらくここブラジルでしか見られないのではないでしょうか。アジアには全く進出していないのに、ブラジルには3工場も稼動させているという点も非常にユニークだと思います。
※なお上記の内容は2006年1月に同社を訪問したときに伺ったお話を基にしており、現在は事情が変わっている点があると思います。
PECVAL INDUSTRIA LTDAの親会社であるシミズ工業(愛知県刈谷市)は、自動車用の大物樹脂成形金型(バンパー、インパネ)製作、カーエアコン・ラジエーター関連の金型製作から成形・組付までを行っている会社です。海外進出先は、英国(2工場)、チェコ、米国(3工場)、ブラジル(3工場)です。ブラジルにはサンパウロ州のピンダモニャンガバ、インダイアツーバ、パラナ州のクリチバに、計3工場も有しています。2006年1月に訪問したのは写真のインダイアツーバ工場です。
成形工場です。
インダイアツーバ工場では、トヨタ・カローラとホンダ・シビック及びフィットの内外装品等を成形しています。成形機械は日本製を使用しており、ブラジル製の成形機械もないことはないがとても使用に耐えないということでした。しかし成形機械にトラブルがあった場合、日本からの部品取り寄せとなるため1週間も機械が止まってしまうことが課題だとのことでした。情報通信技術などの発達により地球の裏側とのコミュニケーションは飛躍的に容易になったとはいえ、地理的な問題はどうしても日本企業にとってハンデとなるようです。
金型のメンテナンスの模様です。
金型については、日系メーカーはブラジルには進出していません。このためPECVAL では主にサンタカタリーナ州ジョインビレ、パラナ州クリチバ、そしてサンパウロの金型メーカーに外注しています。しかしこれらの外注先の技術は良いのですが、納期に問題があり、製作日数を日本の倍は見込まなければならないそうです。また、サンパウロ州サンジョセ・ドス・カンポスにある松下電器が小物の金型製作の外注を請け負っており、PECVAL はこちらにも一部の金型を外注しているとのことでした。
自動車部品の成形メーカーが松下電器に金型の製作を発注するという例は、おそらくここブラジルでしか見られないのではないでしょうか。アジアには全く進出していないのに、ブラジルには3工場も稼動させているという点も非常にユニークだと思います。
※なお上記の内容は2006年1月に同社を訪問したときに伺ったお話を基にしており、現在は事情が変わっている点があると思います。