歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

食品機械も作る放電加工機メーカー

2009-08-08 21:31:46 | ものづくり・素形材
 先日、NC放電加工機メーカーとして有名な株式会社ソディックの本社を訪問してきました。場所は横浜市営地下鉄の仲町台駅から歩いて5分ぐらいのところにあります。
 金型工場を訪問するとかなり高い確率でソディックの放電加工機を見ることができるので、「ソディックといえば放電加工機」というイメージを抱いていたのですが、同社は特殊なマシニングセンタなども生産しています。意外だったのが、ソディックは食品機械を関連会社で作っているということです(こちら)。
 この関連会社は石川県白山市で製麺機などを作っており、製麺業界ではかなり有名な企業のようです。工作機械メーカーのオークマもかつてはきしめんなどの製麺機を作っていたことですし(こちら)、ソディックもかつて製麺機で創業したという歴史があるのかなと思ったのですが、違いました。もともとあった製麺機メーカーにソディックが資本参加したのですが、そのきっかけが変わっています。阪神大震災で工場が損壊した兵庫県伊丹市の製麺機メーカーが、石川県白山市のソディックの工場を借りて生産しているうちにソディックグループに加わることになったのだそうです。

(以下引用)
同社の前身㈱トムは平成元年に兵庫県伊丹市で製麺機メーカーとして創業された。製麺機械を通じて麺文化への提案、貢献を続けていたが、平成7年の阪神大震災により工場が損壊した。その後、白山市にあったソディックの工場を借りて製造・販売を再開、平成16年に同所に本社を移転し順調に製麺機械事業を推進していたが、この4月、㈱ソディック(本社・横浜市都筑区仲町台3-12-1、代表取締役塩田成夫、 ℡045-942-3111)の資本参加を得て㈱トム・ソディックを設立。ソディックグループに入ることになり、古川健一氏が社長に就任した。
(引用終わり)

出所:http://www.machinist.co.jp/2007_7~12/2007_07/toku04_jul2007.htm

 事業の意外な組み合わせ、そこに至るまでの意外な経緯というものが世の中には結構あるものですね。