歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

世界レベルのロボットは安く作られた

2007-07-29 23:28:23 | ニュース・雑感
今朝の朝日新聞の12面「海外の提携紙から」のコーナーで、タイの英字紙バンコク・ポストの「世界レベルのロボットは安く作られた」という記事が紹介されているのが目に止まりました。

(以下引用)
世界チャンピオンのレスキューロボットは高価格で高品質の材料で組み立てられているに違いないと思うかもしれない。しかし、先週米ジョージア州アトランタで開かれた07年「世界ロボカップ」のレスキューロボット部門を制したタイの作品は、バンコクの中華街に近い市場で買った安い中古部品で主に作られた。
バンモー、クロントム両市場は、モンクット王立工科大学北バンコク校(KMITNB)の5人の学生たちがレスキューロボット「インディペンデント」を作っている間、足しげく通った場所だ。
(中略)
輸入したり、工場に注文したりすればもっと高品質の部品を得られただろうが、高くついただろうと話す。「ちょうどよい材料がなければ、代わりを探す手助けをしてくれる。チームの成功は、市場の人のお陰です。」
(引用終わり)

早速、Bangkok Postのサイトを調べてみたのですが、残念ながら過去の記事の検索は会員登録が必要です(有料、ただし3日間だけ無料のお試しあり)。どんなロボットだったのか気になるので調べてみたところ、タイの日本語情報総合サイトnewsclip.beに写真つきの記事が掲載されていました(こちら)。アトランタ大会のレスキューロボット部門では1位、3位、4位をタイ勢が独占、日本は2位であったそうです。ちなみに優勝チームは昨年に続き2年連続の優勝で、昨年のロボット製作の模様はKMITNB内のサイトThailand Rescue Robot Championship 2006にたくさんの写真で紹介されています(こちら)。

日本には優れた素材メーカー、部品メーカーがひしめき合い、無理難題とも思えるリクエストに応えてくれるメーカーも少なくありません。完成品メーカーはこうした優れた素材メーカー、部品メーカーと開発段階から機能や形状の「すりあわせ」を行い、完成度の高い製品を作り出すのが日本の製造業の強みです。一方、市場で誰でも手に入るものをうまく組み合わせる(東大の藤本隆宏教授の言うところの)モジュラー型のものづくりは日本はあまり得意ではありませんが、その背景には皮肉にも素材や部品の調達に関する環境が恵まれていることがあるように思います。

ものづくりの環境に恵まれた日本のチームが、決して恵まれていないタイに敗れたことから、そんなことを感じました。

横浜人形の家に行ってきました

2007-07-29 22:17:23 | Weblog
横浜山下公園の近くにある「横浜人形の家」に子どもと一緒に行ってきました。世界中の人形が展示されており、日本のロボット技術の原点とも言える「茶運び人形」もあって、なかなか興味深い博物館です。しかし子どもの目当ては、夏休み期間のみの特別展示「ポケモンコレクション」にあります。
3階の企画展示室では、これまでのポケモンのキャラクター、声優からのメッセージなどなどが展示されており、2階多目的室ではキャラクターグッズが販売されています。ポケモン映画10周年を記念したイベントなのですが、館長の石坂浩二氏が現在公開中のポケモン映画に声優として参加している、という縁もあって「横浜人形の家」での開催が実現したようです。
子どもは大満足の様子でした。大人1000円、子ども500円という入場料はちょっと高いかな、と感じないでもないですが、ポケモンだけでなく常設展示の人形も鑑賞できるので、コストパフォーマンスは悪くないように思いました。


「横浜人形の家」のホームページはこちら