歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

早稲田大学自動車部品産業研究所の講演会に参加しました

2007-07-11 20:18:34 | Weblog
早稲田大学の自動車部品産業研究所で、デルファイのアジア太平洋地区社長の講演会があったので聞きに行きました。
テーマは中国とインドの自動車市場を比較するというものです。英語による講演で逐次日本語通訳付きだったので、内容はあまり濃いとはいえないものでしたが、デルファイがインド市場を中国以上に有望視していることは理解できました。インドの自動車市場の特徴は、小型車、それも非常にシンプルなものが中心であることで、大型の高級車に人気が集まる中国とは全く異なります。また、民族資本のメーカーが大きな力を持っている点も、外資と合弁だらけの中国とは対照的です(民族資本のメーカーはあるもののシェアは圧倒的に小さい)。
現状ではインドの自動車市場の50から60%をスズキが占めていますが、民族資本最大手のTATAが1台2,000ドルという超廉価な小型車を2009年に市場投入しようとしており、スズキの地位も安泰とはいえないのではないか、とのことでした。しかし1台2,000ドルでできる自動車とは一体どんなものなのか、興味が沸きますし、仮に実現したならば途上国を中心に自動車市場に大きなインパクトを与えそうです。