クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

「花ざかりの君たちへ」。“中津”の恋の告白はどんなタイミング?

2007年09月05日 | 恋部屋
――恋の告白のタイミング。
恋をすると自ずと予定に組み込まれるのは“告白”。
近い内か、ずっと先か、はたまた気持ちを伝えない方がいいのか、
告白をめぐって少なからず悩みます。

この恋の告白をしようと決意する瞬間とはどんなときでしょう。
「花ざかりの君たちへ」の“中津秀一”(生田斗真)は、
“芦屋瑞希”(堀北真希)が女であることを知り、
舞踏会のあと告白に踏み切りました。
彼にとって抑制のできない瑞希への恋心。
女とわかったからには、抑制する必要はありません。

しかし、瑞希の視線の先にいつもいるのは“佐野泉”(小栗旬)。
彼に対する感情が普通でないことを中津は知っています。
嫉妬、不安、敵対心とその胸中は揺れていて、
瑞希とは普通に接するもののどこかで告白のタイミングをはかっていました。

彼の場合、どうしても意識せざるを得ないのが佐野の存在でしょう。
ライバルがいるか否かで告白の内容やタイミングが変わってきてます。
中津の場合、想い人の気持ちがライバルの方へ行っているので、
それを振り向かせなければなりません。
普通の告白では、失恋の確率は高くなってしまいます。

しかし、親しい人への恋は期待と不安の繰り返し。
下手に親しい分、好きな人の言葉はどれも意味深に聞こえます。
相手も自分を好きなのではないかと思ってしまうのはやむを得ないこと。
実際にそうかもしれないし、ただの願望にすぎないかもしれません。
その辺の判断は、親しいほど難しいものです。

舞踏会で「相手が中津で本当によかった」と言った言葉に、
中津は告白に踏み切ろうとしました。
その言葉は彼に響いたのでしょう。
「相手が中津でよかった」→中津じゃないとダメだった→最初からパートナーは中津であって欲しいと思っていた→実は中津が好きである。
恋心を抱いて聞くその言葉は、普通より何倍も膨らみます。

そして、佐野のことで瑞希が傷ついているとき、
中津は後ろからそっと抱きしめました。
「オレにしておけ」と告白。
「好きだ」と言った彼に瑞希は驚き、後ろを振り返ろうとします。
佐野に想いを寄せる彼女が佐野のことで傷ついているときが、
中津の告白のタイミングでした。
彼にとって弱点であるはずの佐野の存在が、
逆に告白へと踏み切らせ、逆手に取ったと言えます。

瑞希にとって中津がからかっているという疑いは胸中にあるはず。
2人が目を合わせたとき両者はどんな態度をとるのか?
背中からの告白は、向き合ったときが正念場となります。

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