クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

羽生で“蛍”を見るには? ―ほっと蛍まつり―

2016年06月18日 | お知らせ・イベント部屋
今年も“ほっと蛍まつり”が開催される。
6月11日(土)から7月3日(日)までの期間だ。
時間は、夜の7時30分~9時まで。
8時前後が見頃だという。

会場は羽生市発戸168番地にある。
有志が育てた蛍で、紙芝居や案内などもやってくれる。

拙ブログで毎回言っていることだが、
ぼくは生まれてこの方、野生の蛍を見たことがない。
初めて蛍を目にしたのは、この「ほっと蛍まつり」だった。
年輩者から話を聞くと、かつてはどこでも蛍は見られたという。

羽生市内でも、蛍狩りとしてよく知られた場所もあったそうだ。
しかし、いまそこに行っても蛍を目にすることはできない。

人も時代も、前に進めば二度と以前には戻れない。
「昔」の話をするとき、それは過去に戻りたいのと同義ではない。
「昔の方がよかった」というのは、「昔」に対する幻想かもしれない。

「いま」と「昔」を比較して、どう変わったのか。
その変化は我々の生活にどのような影響を与え、
これから先どうなっていくのか。
子どもたちの未来のために、いまできることは何なのか……。

自然や生き物観察会は、ふとそんなテーマを投げかけてもくる。
発戸に飛び交う蛍。
淡い光りの向こうに、あなたは何を見るだろうか。

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2 コメント

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Unknown ()
2016-06-19 00:40:32
先日は羽生文学散歩をご案内してくださりありがとう
ございました。車に乗る方々の分け方で、なんとも珍道中のようにも、なりました。タカトリさんと一緒だったかたはくわしく説明されたとよろこんでいましたが、私は先生の質問にはなにひとつ答えることができませんでした。

やつぎばやにあれはなんだ、これはなんだと聞かれても、トホホです。たったひとつ美しく広がる田園風景を見ながら「タカトリさんはこんな風景の中で育ったにもかかわらず一度も蛍の群舞を見てないそうです」。と教えてあげたことだけです。そして先生は故郷の淀川べりですごした青年のころの思い出を語ってくれました。参加者の一人の方はお父さんが源氏物語の研究者で彼女自身国文を専攻して、最近和泉式部を読み直し
「もの思えば、沢の蛍も、、、、」をあつく語ってくれたのでしたが。あまりになにも答えられず少し残念でしたが
今回の発戸のほたるで少しほっとしました。









最近和泉式部
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虹さんへ (クニ)
2016-06-21 10:41:08
先日はお世話様でした。
羽生まで足を運んでいただき、ありがとうございました。
虹さんたちがお住まいになっている場所から見たら、
羽生は情緒感漂う場所だったでしょうか。
先生の目から見れば「不思議」な場所だったかもしれませんね。
国文を専攻された方がいらっしゃったとのこと(あの方かな・・・)
みなさんの会話の端々に文学的なものと創作的空気を感じました。
あの日はぼくが案内でしたが、みなさんのお話を聞ければもっと刺激的だったかもしれませんね。
お昼もおいしかったですし、『田舎教師』に登場する鮒売りに改めて想いを馳せました。
かき氷も、あの日に心憎いアクセントをつけてくれました。
先生には、S先生と似た空気を感じました。
虹さんとお会いしたこともあり、S先生のもとに通っていた頃を懐かしく思い出しました。
色々なところで、様々な影響を受けているものですね。
また羽生にいらっしゃる機会がありましたらお声をかけていただければと思います。
先生をはじめ、みなさんにもよろしくお伝えください。
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