日本株と投資信託のお役立ちノート

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(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

スイスフラン 高止まり 対ユーロ、マイナス金利も効果薄く

2015年01月14日 | 為替全般
〔15.1.14.日経新聞:マーケット総合2面〕


 スイスフランが対ユーロで高止まりしている。スイス国立銀行(中央銀行)が無制限のユーロ買い介入に踏み切る「介入ライン」の1ユーロ=1.20スイスフランに肉薄した水準で推移。中銀はマイナス金利の導入を決め、フラン売り介入も断続的に実施しているが、フラン高圧力は和らいでいない。

 スイスフランは13日の外国為替市場で1ユーロ=1.200スイスフラン台後半で推移した。1.200スイスフラン台をつけるのは7日から5営業日連続。「足元でもスイス中銀がユーロ買い・スイスフラン売りの為替介入を行っている」(外国銀行)という。

 スイスフラン相場は昨年12月にも介入ライン近辺での推移が続いた。このときもスイス中銀がスイスフラン売り・ユーロ買いの介入を行っていた。12月中旬にはマイナス金利を1月22日から導入すると決定。発表を受けてスイスフランは一時約2カ月ぶりの安値まで売られた。

 ただその後は「欧州中央銀行(ECB)は1月の会合で国債買い入れを伴う量的緩和の導入を決定する」(三菱東京UFJ銀行の天達泰章氏)との見方を背景にユーロが対主要通貨で下落。スイスフランは介入ライン近辺まで再び買われる展開になっている。

 三井住友銀行の呉田真二氏は「22日にスイス中銀のマイナス金利が始まれば安全資産としてのスイスフランの魅力は薄まる」とし、1ユーロ=1.21スイスフランまでスイスフラン安・ユーロ高が進む可能性もあると話す。ただ、ユーロ安は今後も進むとの見方は多い。マイナス金利導入後も介入ラインで推移するようなら「中銀はマイナス金利幅の拡大をほのめかすなど、口先介入に動くだろう」(国内証券)との指摘もある。 

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