〔15.1.14.日経新聞:マーケット総合2面〕
アドバンテスト株が軟調だ。13日は一時、前週末比5%安の1360円まで下げ、約2カ月ぶりの安値をつけた。12日に顧客の米半導体大手サンディスクが2014年10~12月期の売上高の見込みを引き下げたことを嫌気した。
サンディスクが手掛けるNAND型フラッシュメモリーはスマートフォン向けなどの需要拡大が続くとみられてきただけに、市場の驚きは大きかった。アドテストは同社に検査装置を提供する。全体の売上高に占める比率は低いものの、「株価は昨年末まで買い上げられてきただけに利益確定売りが広がった」(野村証券の和田木哲哉アナリスト)ようだ。
アドテストは日本の半導体製造装置メーカーの中でも収益の改善が遅れている1社。15年3月期の連結最終損益は80億円の黒字と4期ぶりの黒字がやっと視野に入ったところだ。拠点統廃合などで固定費を絞ったところに、検査装置の受注が上向いてきた。
もっとも、利益の水準はなお低く、予想PER(株価収益率)は34倍と競合他社に比べた株価の割高感は否めない。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の宮本武郎シニアアナリストは「株価の維持にはさらなるコスト削減が必要で、(測長システムなど)検査装置以外の販売も拡大できるかが成長のカギになる」と指摘する。
アドバンテスト株が軟調だ。13日は一時、前週末比5%安の1360円まで下げ、約2カ月ぶりの安値をつけた。12日に顧客の米半導体大手サンディスクが2014年10~12月期の売上高の見込みを引き下げたことを嫌気した。
サンディスクが手掛けるNAND型フラッシュメモリーはスマートフォン向けなどの需要拡大が続くとみられてきただけに、市場の驚きは大きかった。アドテストは同社に検査装置を提供する。全体の売上高に占める比率は低いものの、「株価は昨年末まで買い上げられてきただけに利益確定売りが広がった」(野村証券の和田木哲哉アナリスト)ようだ。
アドテストは日本の半導体製造装置メーカーの中でも収益の改善が遅れている1社。15年3月期の連結最終損益は80億円の黒字と4期ぶりの黒字がやっと視野に入ったところだ。拠点統廃合などで固定費を絞ったところに、検査装置の受注が上向いてきた。
もっとも、利益の水準はなお低く、予想PER(株価収益率)は34倍と競合他社に比べた株価の割高感は否めない。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の宮本武郎シニアアナリストは「株価の維持にはさらなるコスト削減が必要で、(測長システムなど)検査装置以外の販売も拡大できるかが成長のカギになる」と指摘する。