日銀、上場投信3.8兆円超 昨年末の購入累計、目安やや上回る

〔15.1.4.日経新聞：総合・経済面〕

　日銀が金融緩和の一環で買っている株価指数連動型上場投資信託（ＥＴＦ）の買い入れ累計額が2014年末時点で３兆8482億円になった。日銀は14年末の残高として３兆8000億円を目安にしていたが、これを若干上回った。14年は12月16日の374億円の買い入れが最後だった。

　日銀は株式相場が下落した日にＥＴＦを買い、上昇した日は見送るのが通例。ところが14年12月は年末の残高の目安が近づくなかで、相場が下落しても見送ったり、上昇しても買うなど、手法を変えたため、市場参加者が混乱して相場が乱高下する場面もあった。

　日銀はＥＴＦを年間に約３兆円買う方針を示しているが、15年は年末の残高の目安を示していない。年明け以降の買い入れ手法に市場の注目が集まっている。