〔15.1.12.日経新聞:総合・経済面〕
【ニューデリー=岩城聡】インド南部アンドラプラデシュ州が2024年の完成をめざして新たに整備する州都建設に日本の官民が協力する。中心部に約3000億円を投じて上下水道や発電設備などをつくる計画で、住友商事が資金調達や建設で参画する。日本企業に受注機会をつくるとともに、インドでの日本の存在感を高める狙いがある。
アンドラプラデシュ州から昨年6月、北部がテランガナ州として分離した。州都ハイデラバードはテランガナ州側にあるため、州中部ビジャヤワーダ周辺に新州都をつくる方針を示していた。12日にハイデラバードで高木陽介経済産業副大臣と同州政府、共同開発に参画するシンガポール政府が新州都建設で連携することで合意する。
計画では新州都に上下水道やゴミ処理場、バイオマスによる発電設備を建設。新庁舎や都市交通も設置する。日本が予備調査を担当し、住友商事が国際協力機構(JICA)や国際協力銀行(JBIC)などと協議を進めている。エネルギー・環境分野の最新技術は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が提供。同州内に日本企業専用工業団地の設置も計画する。
日本政府は官民一体でインド市場獲得を推進してきた。今後5年間で対印直接投資と進出日本企業数を倍増させる計画。同州は良港があり東アジアへのアクセスも良く、自動車産業が集積するチェンナイにも近いことから投資先として注目を浴びている。同州は「ジャパンデスク」を設置し日本企業の誘致を積極化する。モディ首相に近いナイドゥ同州首相は昨年11月に訪日した際に安倍晋三首相と面会していた。
【ニューデリー=岩城聡】インド南部アンドラプラデシュ州が2024年の完成をめざして新たに整備する州都建設に日本の官民が協力する。中心部に約3000億円を投じて上下水道や発電設備などをつくる計画で、住友商事が資金調達や建設で参画する。日本企業に受注機会をつくるとともに、インドでの日本の存在感を高める狙いがある。
アンドラプラデシュ州から昨年6月、北部がテランガナ州として分離した。州都ハイデラバードはテランガナ州側にあるため、州中部ビジャヤワーダ周辺に新州都をつくる方針を示していた。12日にハイデラバードで高木陽介経済産業副大臣と同州政府、共同開発に参画するシンガポール政府が新州都建設で連携することで合意する。
計画では新州都に上下水道やゴミ処理場、バイオマスによる発電設備を建設。新庁舎や都市交通も設置する。日本が予備調査を担当し、住友商事が国際協力機構(JICA)や国際協力銀行(JBIC)などと協議を進めている。エネルギー・環境分野の最新技術は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が提供。同州内に日本企業専用工業団地の設置も計画する。
日本政府は官民一体でインド市場獲得を推進してきた。今後5年間で対印直接投資と進出日本企業数を倍増させる計画。同州は良港があり東アジアへのアクセスも良く、自動車産業が集積するチェンナイにも近いことから投資先として注目を浴びている。同州は「ジャパンデスク」を設置し日本企業の誘致を積極化する。モディ首相に近いナイドゥ同州首相は昨年11月に訪日した際に安倍晋三首相と面会していた。