日本株と投資信託のお役立ちノート

株や投信の運用に役立つ記事を探します。
(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

東証:続伸 時間外の米株先物高,日銀ETF買い思惑 為替:円、小反落118円台前半 買い先行も株高が重荷

2015年01月29日 | 相場概況(株式&為替)
〔15.1.28.日経QUICKニュース(NQN)〕
 

▽東証大引け、続伸 時間外の米株先物高や日銀ETF買いの思惑支え
 28日の東京株式市場で日経平均株価は続伸した。終値は前日比27円43銭(0.15%)高の1万7795円73銭だった。大幅に反落して始まったものの、取引開始後から下げ渋り、一時は前日比80円超高い1万7800円台半ばまで上昇した。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の時間外取引で米株価指数先物が上昇。きょうの米株高を見越した買いが日本株に先回りして入った。朝方に150円超下げたため、日銀が上場投資信託(ETF)への買いを入れるとの思惑も株価を下支えした。もっとも、原油相場の動向やきょうの米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果など不透明要因もあり、日経平均は大引けにかけてやや上げ幅を縮めた。
 朝方は大幅に反落して始まった。前日の欧米株安や円相場の上昇を嫌気し、主力の輸出株など大型株を中心に幅広い銘柄に利益確定売りが出た。
 ただ下げ幅は限定的で、日経平均は10時30分ごろに上昇に転じた。米アップルが発表した2014年10~12月期決算が市場予想を上回り、米株価指数先物が時間外取引で上昇したことを好感した買いが優勢となった。米主要企業が相次いで慎重な業績見通しを発表し、前日の米株が急落したことで悪化していた投資家心理が急速に改善した。
 米株は依然として調整局面にあるとの見方も根強く、市場では「きょうは米株も上昇するだろうとの短期的な期待が日本株を押し上げた」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長)との指摘が多かった。
 日銀のETF買いによる需給の良さを指摘する声も多い。「日銀は下値で買っても売りを出さない。株式需給はかなり良好で、少しでも(日銀以外の)買いが入ると株価は上がりやすい状況だ」(東海東京調査センターの仙石誠マーケットアナリスト)との見方があった。
 JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続伸した。
 東証1部の売買代金は概算で2兆3023億円、売買高は23億1264万株。東証1部の値上がり銘柄数は1237、値下がり銘柄数は505、変わらずは120だった。
 ファストリやソフトバンク、KDDIなど値がさ株が軒並み上昇。空運や海運など原油安の恩恵を受けやすい業種の上げも目立った。シャープは4.4%高、ソニーは2.7%高の水準で取引を終えた。一方、主力株は終日、軟調に推移した。トヨタは一時小幅高に転じたものの、4営業日ぶりに反落して終了。三菱電は2.5%安で引けた。ダイキンや東エレク、ホンダが安かった。
 東証2部株価指数は4日続伸した。ソディックや日本プラスト、ニホンフラが上昇した。Jトラストや日精機、瑞光などは下落した。

▽外為17時 円、小反落し118円台前半 買い先行も株高が重荷に
 28日の東京外国為替市場で円相場は小幅ながら3営業日ぶりに反落した。17時時点では1ドル=118円10~13銭と前日の17時時点に比べ7銭の円安・ドル高で推移している。前日の米株安などを受けて円買い・ドル売りが先行したが、国内輸入企業の円売りが出たほか株式市場で日経平均株価が続伸したのを受けて低金利の円を売る動きが優勢になった。日本時間のあす29日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えているため、持ち高を一方向に傾ける動きは限られた。
 朝方は円買い・ドル売りが先行した。米経済指標の悪化などを受けて米ダウ工業株30種平均が300ドル近く下落し、円買い・ドル売りが優勢だった海外市場の流れを引き継いだ。円は朝方に117円74銭近辺まで買われる場面があった。
 もっとも、円の上値を試す動きは続かなかった。10時の中値決済にかけて国内輸入企業の円売り・ドル買いが出たほか、シンガポールの中央銀行に相当するシンガポール金融通貨庁が金融政策をやや緩和するとの方針が伝わり、新興国通貨に対してドルを買う動きが円売り・ドル買いを誘った。一時は118円28銭近辺まで売られた。
 円の値幅は54銭程度だった。
 円は対ユーロで4営業日ぶりに大幅に反落した。17時時点では同1円15銭円安・ユーロ高の1ユーロ=133円93~96銭近辺で推移している。米FOMCの結果判明を控えて、対ドルでユーロの買い戻しが続き、円売り・ユーロ買いが優勢になった。
 ユーロは対ドル相場は続伸した。17時時点では同0.0090ドルユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1339~42ドル近辺で推移している。対ドルでのユーロ売りに一服感が出ており、目先の利益を確定する目的のユーロ買い・ドル売りや持ち高調整の動きが続いた。

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