日本株と投資信託のお役立ちノート

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(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

(ラグビー) 過密日程の日本、伝統国より不利 1次L敗退、スコットランドと明暗

2015年10月12日 | その他(ニュース)
(日経10/12:スポーツ2面)
 ラグビーの第8回ワールドカップ(W杯)イングランド大会で、1次リーグB組の日本は11日の米国戦を前に敗退が決まった。最終的には一定条件で与えられる勝ち点のボーナスポイントの多寡が響いた形。ただ、同組を南アフリカに次ぐ2位で突破したスコットランドと日本を分けた一因は、伝統国を優遇する国際統括団体の姿勢にもある。

 1次リーグでは各国の勝敗に応じて勝ち4、引き分け2、負け0の勝ち点が与えられる。(1)4トライ以上(2)7点差以内の敗戦――にもボーナスポイント1が加算される。

 日本とスコットランドは3試合を終えた時点でともに2勝1敗だったが、勝ち点ではスコットランドが2点上回った。日本は勝った2試合とも3トライ以下。スコットランドは日本戦と米国戦で4トライ以上を奪い、勝ち点2を上積みした。

 明暗を分けた最大のポイントは10―45で日本が敗れた直接対決。中3日の日本は勝ち点0に終わり、大会初戦で体力十分のスコットランドは5トライで勝ち点5点を稼いだ。せめて互角に近い条件で戦えていれば、と思わずにはいられない。

 国際統括団体ワールドラグビーは貴族社会のような階級制で各国を区別している。スコットランドなど伝統のある10カ国は「ティア(層)1」と呼び、様々に優遇。W杯で中3~4日の試合をする場合も、確実に勝利を見込める対戦相手をあてがう。日本などのティア2は、スコットランド戦のようにカギとなる試合で過密日程が組まれた。

 現ラパセ会長のもとで徐々に改善が進んではいるが、問題はティアを決める明確な基準がないこと。顔ぶれは固定化され、国際試合の戦績で決める世界ランキングとは関係がない。そう考えると、ティア1の筆頭格・南アを倒した日本の金星は、旧秩序に固執する“支配者階級”を脅かす革命でもあった。

(グロスター〈英国〉=谷口誠)


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