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日本株と投資信託のお役立ちノート

株や投信の運用に役立つ記事を探します。
(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

トヨタ、世界販売の半分を新生産方式「TNGA」で 20年までに、新車生産の設備投資も半減

2015年03月27日 | 17.輸送用機器
〔15.3.27.日経新聞:企業1面〕

トヨタが新しい開発手法でつくった車台(26日、愛知県豊田市)

 トヨタ自動車は新車開発の新たな設計手法「TNGA」の対象車を2020年までに世界販売台数の約半分にあたる500万台まで広げる。部品の共通化を進め、開発期間を2割以上短縮する。また、新車生産にかかる設備投資も08年比で半減する。リーマン・ショック以前に増やしすぎたモデル数を絞り込み、競争力を高める。

 トヨタは26日、「TNGA」(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)の進捗状況の説明会を開いた。同社は12年にTNGAの導入を発表。中型車や小型車などのカテゴリーごとにクルマの基本構造である車台(プラットホーム)を絞り込み、部品の共通化も進めることで、開発にかかる工程を効率化する。

 技術的な詰めを進めた結果、開発期間などを現在よりも20%以上短縮できるメドが立ったという。トヨタの加藤光久副社長は、TNGAで浮いた経営資源を再投資することで「もっといいクルマづくりのサイクルを回す」と強調した。

 新たなエンジンと変速機を採用し、従来車種と比べて燃費性能を25%以上改善しながら、動力性能を15%以上高める。ハイブリッド車(HV)の性能も電池やモーターなどの小型・軽量化により、15%以上の燃費向上を実現する。新しい車台は今後ハッチバックやクロスオーバーなど複数の車種に展開する見通し。

 車両モデルを切り替える際の設備投資額を抑制し、今年度中に08年比で半減する。TNGAの導入時には部品の共通化などに伴い、金型などの新規の設備投資が発生する見通し。既存の工場の設備投資を抑えることで、TNGAの投資負担による収益への影響を抑える狙いがある。

 TNGAや工場投資を減らす改革は、08年のリーマン・ショック前に成長を急ぎすぎたことへの反省がある。車が枝分かれする形で約100車種に増え、開発の兵たん線が伸び切った。工場も台数を増やすことに目が行きがちとなり、需要が減ったときに固定費を抑える手立てが打てていなかった。


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