日本株と投資信託のお役立ちノート

株や投信の運用に役立つ記事を探します。
(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

6988 日東電工、9年ぶり営業最高益 今期1000億円 スマホ向け部材好調 中期目標、前倒しで達成

2015年01月14日 | 7.化学
〔15.1.14.日経新聞:投資情報面〕


 日東電工の2015年3月期の連結営業利益は1000億円強に達する見通しだ。従来予想は880億円だった。06年3月期(892億円)以来9年ぶりに過去最高を更新する。スマートフォン(スマホ)やタブレット(多機能携帯端末)向け部材が好調で、円安も追い風となる。足元も需要は旺盛で16年3月期の業績も増益基調が続く公算が大きい。

 同社は今期から国際会計基準(IFRS)を採用する。IFRSで算出した前期実績(725億円)と比べると4割増となる。電子部品大手で今期に1000億円台の営業利益を見込んでいるのは村田製作所、京セラ、日本電産に次いで4社目。村田製は14年ぶり、日電産は4年ぶりに最高益となりそうで、スマホ向けなどで高シェア製品を多く持つ電子部品メーカーの好調が目立つ。

 日東電の今期の売上高は1割増の8200億円前後の見通しで、従来予想(8050億円)を150億円ほど上回る。17年3月期の業績目標として、売上高9200億円、営業利益1千億円を掲げており、利益目標を2年前倒しで達成する。

 けん引するのはスマホなどに使う部材だ。画像をディスプレーに映し出す偏光板や、タッチパネルの画面に貼りスイッチの役割を果たす導電フィルムで高シェアを握る。中国メーカー向けなどに加え、端末画面の大型化で販売量が増えている。新製品や生産改善の取り組みも寄与する。

 円安も追い風となる。今期の想定為替レートは1ドル=105円だが、足元では1ドル=120円前後で推移している。国内の生産比率が高く、対ドルで1円の円安が約20億円の増益要因となる。

 工業用テープなど他の製品の販売も堅調だ。自動車の車体に使う制震や補強用のテープのほか、住宅関連用テープ、液晶用回路基板が伸びる。

 4~12月期決算は今月下旬に発表する予定だ。

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