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日本株と投資信託のお役立ちノート

株や投信の運用に役立つ記事を探します。
(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

商品安 中国リスク警戒 株急落が影 銅、6年ぶり水準 原油、50ドルに接近

2015年07月08日 | 商品:一般
(7/8日経・総合2面)
  商品市場で中国景気減速への警戒感が強まっている。代表的な国際商品指数、ロイター・コアコモディティーCRB指数は3カ月ぶりの安値をつけた。最近の上海株の急落で、原油や金属などの需要の下振れ懸念が高まっている。中国は素材産業で過剰な生産設備を抱え、需給ギャップはさらに拡大しかねない。

 

 中国が世界需要の4割を占める銅はロンドン市場で7日、1トン5300ドル台を割り込み、6年ぶりの安値を付けた。

 中国の住宅、自動車向けが振るわない。英調査会社のウッドマッケンジーは6月、2015年の世界の銅消費の伸び率を当初より下方修正した。住宅などに使うアルミニウムもロンドンで1トン1640ドル前後と、6年ぶり安値圏となった。

 原油は中国の需要が世界で1割強を占めている。設備増強が続く石油化学産業の原料やガソリン向けに使われるが、7月に入り1割強下落し、3カ月半ぶりの安値をつけた。ニューヨーク先物の価格は7日、1バレル51ドル前後で推移している。中国の原油輸入は5月、前年同月から1割減った。

 鉄鋼原料となる鉄鉱石の取引でも、指標となるオーストラリア産のスポット価格が1トン51ドル台と1カ月前からの下げ幅は約20%に、約2カ月半ぶりの安値をつけた。鋼板に加工される熱延コイルの輸出価格も14年の平均に比べ15%安い。

 市場では「上海株の急落が相場を圧迫している」(江守哲・エモリキャピタルマネジメント代表取締役)との声がある。

 ドル高を背景にニューヨークの金先物も7日、1トロイオンス1150ドル前後と前日から20ドル近く下げている。

 最近下げが続く中国株は、個人投資家が借入金で株式を買う信用取引を膨らませ、反動が出た面がある。一方、商品相場は一足早く、公共投資の遅れや住宅市況の低迷を材料に中国景気の減速を織り込んでいた。第一生命経済研究所の永浜利広主席エコノミストは「景気減速がさらに強まりかねない」と話す。

 中国で素材の需給ギャップは拡大しそうだ。中国の粗鋼生産は14年は8億2000万トンで需要を8000万トン上回る。中国の内需減少で余剰品が安く輸出される傾向も強まる。豪州やブラジルなど資源国経済に影響する可能性もある。

 世界の株式市場では、中国景気に敏感な海運株が総じて下げた。世界最大手のA・P・モラー・マースク(デンマーク)の株価は3月末以降、3割弱下げた。東京市場でも日本郵船や商船三井の株価がさえない。鉄鉱石などを運ぶばら積み船は「中国の鉄鉱石輸入が増えないうえ、船舶の供給過剰が起きている」(野村証券の広兼賢治アナリスト)。

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