日本株と投資信託のお役立ちノート

株や投信の運用に役立つ記事を探します。
(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

「値動き2倍」ETFが活況 1月の売買代金、4カ月連続で最高 新興市場から乗り換えも

2015年01月31日 | 相場概況(株式&為替)
〔15.1.31.日経新聞:マーケット総合2面〕
 

 値動きが株価指数の2倍になるレバレッジ型上場投資信託(ETF)の売買が活発だ。代表的な銘柄の「NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(日経レバETF)」は、1月の月間の売買代金が2兆6千億円台に膨らみ4カ月連続で過去最高を更新した。相場全体が変動する中、短期の値幅取りを狙った個人マネーが流入した。

 日経レバETFの1月の売買代金は2兆6614億円と、2012年4月の設定以来の最高だった。東証上場の株式とETFを対象にした売買代金ランキングでも4カ月連続で首位となった。

 1月にレバレッジ型ETFの売買代金が膨らんだのは、原油安や世界景気の先行き不透明感から、相場全体の変動率が高まったのが背景だ。日経平均の取引時間中の高値と安値の差である日中値幅をみると、14年10月から15年1月の4カ月間は平均で約204円と、14年6~9月の4カ月間の平均(約119円)を大きく上回る。

 新興企業の株式からレバレッジ型ETFに乗り換える個人投資家も目立つという。14年秋まではミクシィ、日本通信といった銘柄に人気が集まり、新興企業株の売買も膨らんでいたが、最近は「柱となるような銘柄が見当たらない」(SBI証券の藤本誠之氏)との声が聞かれる。

 「コンピューターを用いた超高速取引(HFT)を利用する投資家や、アジアを中心とする海外の個人の売買も増えている」(野村証券の塩田誠氏)との指摘もある。

 日経レバETFの純資産残高は29日時点で約3176億円にのぼる。野村証券によると、15年に入って米国のS&P500指数の2倍の値動きをするETFなどを抜き、レバレッジ型のETFとして世界最大となった。

 米市場ではETFの売買代金ランキング首位にレバレッジ型が入ることは「ほとんどない」(ブラックロック・ジャパンの渡辺雅史氏)という。短期的な取引で商いが膨らみやすい日本市場の現状とは対照的に、米市場では中長期の資産形成目的でETFを売買する投資家層が多いとみられている。 

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