〔15.2.10.日経新聞:アジアBiz面〕
【香港=粟井康夫】インターネット上の仮想通貨「ビットコイン」を取り扱う香港の私設取引所「マイコイン」が営業を突然停止していたことがわかった。香港での顧客数は約3000人、被害額は約30億香港ドル(約460億円)に上る可能性がある。一部の顧客は11日に香港の警察当局に被害届を出す予定だ。
8日に記者会見した投資家らによると、九龍地区の繁華街、尖沙咀(チムサーチョイ)にあるマイコインの事務所は昨年末から閉鎖され、経営者とも連絡がとれなくなっているという。
マイコインは不動産仲介業者や保険代理店を通じて「投資すれば年間300%以上の利回りが得られる」と顧客らに説明していたほか、新規顧客を紹介すれば高級車や現金を贈るといったネズミ講まがいの勧誘手法をとっていた。昨年12月以降はビットコインを現金に換金できないように取引条件を一方的に変更していたもようだ。
マイコインは香港出身の芸能人が経営陣に名を連ね、著名投資家のジム・ロジャース氏を招いたイベントなど派手な宣伝方法で知られていた。
ビットコインを巡っては大手私設取引所「マウントゴックス」を運営していたMTGOX(東京・渋谷)が不正アクセスで顧客からの預かり分を含むビットコインが消失したとして、昨年2月に経営破綻していた。
【香港=粟井康夫】インターネット上の仮想通貨「ビットコイン」を取り扱う香港の私設取引所「マイコイン」が営業を突然停止していたことがわかった。香港での顧客数は約3000人、被害額は約30億香港ドル(約460億円)に上る可能性がある。一部の顧客は11日に香港の警察当局に被害届を出す予定だ。
8日に記者会見した投資家らによると、九龍地区の繁華街、尖沙咀(チムサーチョイ)にあるマイコインの事務所は昨年末から閉鎖され、経営者とも連絡がとれなくなっているという。
マイコインは不動産仲介業者や保険代理店を通じて「投資すれば年間300%以上の利回りが得られる」と顧客らに説明していたほか、新規顧客を紹介すれば高級車や現金を贈るといったネズミ講まがいの勧誘手法をとっていた。昨年12月以降はビットコインを現金に換金できないように取引条件を一方的に変更していたもようだ。
マイコインは香港出身の芸能人が経営陣に名を連ね、著名投資家のジム・ロジャース氏を招いたイベントなど派手な宣伝方法で知られていた。
ビットコインを巡っては大手私設取引所「マウントゴックス」を運営していたMTGOX(東京・渋谷)が不正アクセスで顧客からの預かり分を含むビットコインが消失したとして、昨年2月に経営破綻していた。