(投資情報面)

2日の株式市場でゼネコン大手4社の株価がそろって年初来高値を付けた。都心の再開発や企業の設備投資の復調を追い風に、2016年3月期は全社が最終増益を見込む。5月の決算発表以降、証券アナリストが投資判断を相次いで引き上げており、株価は上昇基調を強めている。4社の時価総額の合計(終値ベース)は18年半ぶりに3兆円台に乗せた。
時価総額でゼネコン首位の大成建設の株価は、一時前日比3%高い743円と19年ぶりの高値を付け、2月末以来、4カ月ぶりに年初来高値を更新した。清水建設も一時19年ぶりの高値となる1086円を付けた。大林組と鹿島もリーマン・ショック前の水準にまで株価が回復した。
リーマン後に低迷したゼネコンの株価は、12年末の政権交代後、東日本大震災の復興需要や東京五輪の開催決定などが材料視され上昇に転じた。労務費や資材費の高騰を受注単価に反映できるようになり、利益率が改善している。市場では業績の上振れ期待が根強く、4社の株価は5月以降、1~2割上昇している。

2日の株式市場でゼネコン大手4社の株価がそろって年初来高値を付けた。都心の再開発や企業の設備投資の復調を追い風に、2016年3月期は全社が最終増益を見込む。5月の決算発表以降、証券アナリストが投資判断を相次いで引き上げており、株価は上昇基調を強めている。4社の時価総額の合計(終値ベース)は18年半ぶりに3兆円台に乗せた。
時価総額でゼネコン首位の大成建設の株価は、一時前日比3%高い743円と19年ぶりの高値を付け、2月末以来、4カ月ぶりに年初来高値を更新した。清水建設も一時19年ぶりの高値となる1086円を付けた。大林組と鹿島もリーマン・ショック前の水準にまで株価が回復した。
リーマン後に低迷したゼネコンの株価は、12年末の政権交代後、東日本大震災の復興需要や東京五輪の開催決定などが材料視され上昇に転じた。労務費や資材費の高騰を受注単価に反映できるようになり、利益率が改善している。市場では業績の上振れ期待が根強く、4社の株価は5月以降、1~2割上昇している。