〔14.12.09.日経新聞:マーケット商品面〕
原油でアジア市場の指標となるドバイ原油は8日、前週末比1.10ドル安の1バレル65.10ドルに下落した。一時65ドルを下回り、約5年2カ月ぶりの安値をつけた。米国の雇用情勢の改善を受けてドル高が進んだうえ、中国経済の減速への警戒感が弱材料となった。
国際指標のブレント原油も67ドル台まで下げ、約5年ぶりの安値圏だ。米国の11月の雇用統計では、非農業部門の雇用者数の増加幅が市場予想を大きく上回った。早期利上げ観測から米ドルが上昇しドル建ての原油価格を押し下げた。
中国の11月の貿易統計によると、輸入は前年同月比6.7%減った。内需の弱さが長引き、原油の消費が鈍るとの見方が広がった。
米商品先物取引委員会(CFTC)が発表した建玉報告(2日時点)では、投機筋(非商業部門)によるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の買い越し幅は3週ぶりに拡大した。「ファンドが利益を確定するため、下落局面で売り持ち高を解消した可能性が高い」(ニューエッジ・ジャパン証券の長谷川健シニアマネージャー)との指摘がある。
原油でアジア市場の指標となるドバイ原油は8日、前週末比1.10ドル安の1バレル65.10ドルに下落した。一時65ドルを下回り、約5年2カ月ぶりの安値をつけた。米国の雇用情勢の改善を受けてドル高が進んだうえ、中国経済の減速への警戒感が弱材料となった。
国際指標のブレント原油も67ドル台まで下げ、約5年ぶりの安値圏だ。米国の11月の雇用統計では、非農業部門の雇用者数の増加幅が市場予想を大きく上回った。早期利上げ観測から米ドルが上昇しドル建ての原油価格を押し下げた。
中国の11月の貿易統計によると、輸入は前年同月比6.7%減った。内需の弱さが長引き、原油の消費が鈍るとの見方が広がった。
米商品先物取引委員会(CFTC)が発表した建玉報告(2日時点)では、投機筋(非商業部門)によるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の買い越し幅は3週ぶりに拡大した。「ファンドが利益を確定するため、下落局面で売り持ち高を解消した可能性が高い」(ニューエッジ・ジャパン証券の長谷川健シニアマネージャー)との指摘がある。