〔15.3.4.日経新聞:マーケット総合2面〕
日立建機株がさえない。3日は2188円で引け、昨年末と比べて15%安。日本株全体が上がる中での逆行安で、日経平均採用銘柄で最も下落率が大きい。
鉱山機械と中国向けという2つの大きな需要がしぼみ、底入れがなお見えない。2015年3月期の連結売上高は前期比8%減、営業利益も13%減の600億円を見込む。売り上げの不振は16年3月期も続くというのが市場の見立てだ。
株価は14年4~12月期決算への失望で1月に下げて以降、持ち直せない。桂山哲夫最高財務責任者は今期通期の利益を下方修正をするつもりはないとしつつも「簡単な目標ではない」との説明だ。最近のエネルギー価格の下落も逆風。みずほ証券の桜田順司氏は「ロシアや中近東での建機のディーラー在庫の積み上がりをみると、利益は下振れする可能性がある」と話す。
来期はインド子会社ののれん代償却費が消えるため営業増益を見込むが、売り上げそのものが反転しないと市場の評価を取り戻すのは難しそうだ。まず足元の中国の春節商戦でどこまで盛り返せるかが注目点だ。
建機株の低迷は世界的な流れで、コマツも昨年末比6%安、米キャタピラーも9%安だ。アバディーン投信投資顧問の窪田慶太氏は「建機需要が縮小する中では、リストラといった材料が出尽くさないと買いには動きにくい」としていた。
日立建機株がさえない。3日は2188円で引け、昨年末と比べて15%安。日本株全体が上がる中での逆行安で、日経平均採用銘柄で最も下落率が大きい。
鉱山機械と中国向けという2つの大きな需要がしぼみ、底入れがなお見えない。2015年3月期の連結売上高は前期比8%減、営業利益も13%減の600億円を見込む。売り上げの不振は16年3月期も続くというのが市場の見立てだ。
株価は14年4~12月期決算への失望で1月に下げて以降、持ち直せない。桂山哲夫最高財務責任者は今期通期の利益を下方修正をするつもりはないとしつつも「簡単な目標ではない」との説明だ。最近のエネルギー価格の下落も逆風。みずほ証券の桜田順司氏は「ロシアや中近東での建機のディーラー在庫の積み上がりをみると、利益は下振れする可能性がある」と話す。
来期はインド子会社ののれん代償却費が消えるため営業増益を見込むが、売り上げそのものが反転しないと市場の評価を取り戻すのは難しそうだ。まず足元の中国の春節商戦でどこまで盛り返せるかが注目点だ。
建機株の低迷は世界的な流れで、コマツも昨年末比6%安、米キャタピラーも9%安だ。アバディーン投信投資顧問の窪田慶太氏は「建機需要が縮小する中では、リストラといった材料が出尽くさないと買いには動きにくい」としていた。