そう、何だか急に海が見たくなったの。
「熱海殺人事件」の動機を思い出すわね。
ブスの分際で「海が見たい」なんぞと抜かしたことが殺意を呼び覚ましたんだとか。
しどいわ、殺されないようにきよつけなくっちゃ!
新宿からだと、湘南新宿ライン快速の直通で63分。
逗子って随分近くなったもんだわねぇ.......
♪海の匂いの ガレージにもたれて
どこまで酔えば 愛が見えるの.......
池田聡の J・e・a・l・o・u・s・y 、懐かしいねぇ。
とか言いながら、池田聡の本歌を聴いたのはたしか今日が初めて。
かれこれ20年以上も前に、新宿のとあるバーでたまたま出くわしたカワイイお兄ちゃんが僕に歌ってくれたのを憶えたのが最初だったね。
大抵の歌は、バーでだれかが歌ってるのを聴いて憶えたんだ。
良い子だったんだけど、僕のタイプじゃなかったんだよねぇ....モテ筋なんだけどさ。
歌は上手かったなぁ。
海風を嗅ぐと、この歌を思い出すんだよね。
20年前だって、年取るわなぁ。
A(^_^;
つい先月、久しぶりにその子に偶然再会したんだけど、良いオジサンになってたわ。
かつてかりそめにも思いを寄せてくれた子が幸せそうにしてるのを見るのって、心安らぐものがあるよね。
うかりける
人を初瀬の 山おろしよ
はげしかれとは 祈らぬものを
源俊頼朝臣
ってなロマンティック千万?なエピソードがあったわけでもないのだが、何だかほほ笑ましい。
と、砂浜に妙な囲いが。
しげしげ眺めていると、すぐ隣で海の家を組み立てた超ロン履いて上半身裸の兄ちゃんがやってきて説明してくれた。
ウミガメの産卵場所なんだそうな。
ウミガメは、砂浜で障害物に出くわすと右回りに迂回する性質があるんだそうな。で、よしずで螺旋状にルートを組んで中央の囲いに産卵させようと仕掛けたんだけど、ここまで作ったところで反対隣の海の家から営業妨害だとクレームが付いて、この状態でストップなんだそうな。
お隣さんを覗いてみたけど、別に邪魔にもなりそうになかったのよね。
地球上で最も共存が困難な生物は人間なのだと、改めて実感させられましたわ。
調べてみたら、ここ数年、卵を産みに来てるんだね。
2007/06/19 逗子海岸アカウミガメ産卵(1)
でもね、こんな報告も。
ちょっと抜粋。
2008年03月02日
かんきょう連続講演会・第1回/ウミガメのかえる逗子海岸
<海に伏流水が流れ込んでいる逗子海岸は海の温度が低いことから、孵化する卵はすべて雄になってしまいます。今回も孵化した卵は全て雄。だからウミガメはかえってこないんです。ショック・・・。ウミガメの産卵に適しているのは雌雄のバランスがとれる27.5~28.5度の海なんですって。>
5年ぶりの小坪、あのいけ好かないバーガーショップも潰れて跡形もなくなり、鬱陶しい岩場のブランコも撤去されていた。
あぁ、清々する。
だっぱーん! やっぱり海が好き~!!とは、なかなかいかないものだ。
さて日焼け、とか思ってリュックをまさぐるも、六尺、越中、海パン、全て入れるのを忘れていた。
で、仕方なくトランクスで。
涙
小坪でカメラを持ち歩くのは何となくはばかられたのだが、幸いにも?人影もまばらで「今アタシのこと隠し撮りしたでしょ!!」的な人もいなかったので、ついつい一人遊びに耽ってしまった。
ぱっしゃ~ん! やっぱり海が好き~!
狙うとなかなか良い波は来ない。
かといって狭い岩棚なので、ドッパ~ン!と来るとカメラをダメにしそうだし。
ってか、すでに不調。
これ以上満ちて退路を塞がれないうちに、河岸を変えることにした。
江ノ電で江ノ島に移動。
ほどなく美しい夕暮れ時が。
よく見ると、豪奢な黄昏の光の中に富士の姿も。
♪藍色は群青に
薄暮は紫に
晩夏 荒井由実
とはいえ「美しい夕暮れ」と言ったら、ドビュッシーよね。
</object>
Leonid Kogan
</object>
Jascha Heifetz
</object>
Renne Fleming
</object>
Barbra Streisand
こんなのが、チョコチョコッと検索しただけですぐに聞けちゃうんだから、黄昏れてる場合じゃないよね。
ってな訳で?江ノ電の踏切を越えて。
モノレールで大船へ抜け、湘南新宿ライン快速で新宿に舞い戻ったんだっちゃ。
去年初めて行った沖縄の海もステキだけど。
今度はもっと早めに出て、江ノ島でものんびりしてこようかな。
胸が締め付けられて、苦しくなるほど!
ところで、4枚の夕焼けの
写真を見て発見しました。
晩夏の前奏、転調の進行は、
この写真の構成ような静かな時の流れを
表しているということを。