これ、なんの毛だかわかりますか?
答えは後でね。w
何かね、すっかり山暮らしが身についちゃってさ、東京には部屋代を払いに戻ってくるぐらい。
ってのは、大げさか。
はははのは
大家さん、家賃は手渡しでって言うのよねぇ~。
まぁね、それもなくなったら、東京と縁がなくなっちゃうわよね。
それはそうと、近所の吊り橋に巣を作ってたシジュウカラのヒナが巣立ちしたのよねぇ~。
橋の上で盛んに親鳥に呼びかけてたんだよね。
可愛くねぇ?
巣立ち間もない頃って、良くヒナが巣から落ちたんだって勘違いされて、拾われちゃったりする悲劇があとを絶たないんだよね。
まだ頭に産毛が残ってるんだ。
一応人間に対する警戒心は植え付けられてるみたいだから、たぶん無防備にさらわれていくことはないだろうと思うんだけどね。
近くの木の枝で、親鳥が心配そうに見張ってたね。
無事に育って欲しいものです。
去年あたりまで、この近辺は鳥の気配が異常に少なくってねぇ。
鳥の姿はおろか、鳴き声さえ耳にすることがなかった静が過ぎる山だったんだよ。
まさに「沈黙の春」ってな感じでねぇ......不安になったものだよ。
でも、色々とまわりの環境を改善したら、今年は随分色んな鳥たちを見ることができるようになったんだよね。
あんまり詳しくないんだけど、僕のわかる範囲であげつらってみると、ジュウイチ、とかセンダイムシクイ、カワラヒワ、アカハラ、ホオジロ、シジュウカラ、ハクセキレイ、ウグイス、ヒヨドリ、ツツドリ、カッコウ、ホトトギス、トビ、ハシブトガラス、スズメ、カルガモ、その他には産毛と親鳥の羽何枚かだけしか残ってなかったから特定できないんだけどフクロウの仲間、キツツキは巣穴しか見てないけど、穴の直径からたぶんコゲラ、アカゲラ、アオゲラあたりは居るんだと思う。
先月の終わり頃には谷筋の上の方で聞いたことのないステキなさえずりを耳にしたけど、残念ながらなんて言う種類かはわからなかったなぁ。
深閑と静まりかえった晩春の森の底。
枯葉の上に座って、梢に響き渡る長いさえずりにジッと聞き入る。
いや、僕にとってはこの世の幸せ。
特に鳥が好きというわけでもないのだけれどね。
この季節、山には物の怪の気配が満ちていてねぇ、いや、もとい、獣の気配が濃密でねぇ。
何気ない草地を歩いていても、色々と連中が残していった日々の営みの形跡を辿ることができるんですよね。
例えば、こんな風にスパッとイタドリやゴマナ、フシグロセンノウなんかの茎がちぎられてるのは、シカの仕業。
と、そのすぐ近くには、枯れ草を掘り起こした跡が。
これはイノシシが虫を探した跡。
そこここにちょうど鼻面くらいの大きさの穴が開いてるでしょう?
なんて、のんびり歩いていたら、ビックリ!
生まれて間もない子鹿が死んでました。
触ったらまだ暖かい。
つい今しがた落命したばかり。
外傷はないし、首を骨折した風でもない。
結局、原因はわからずじまい。
生き抜くのって、試練だよねぇ.....。
さらに草地を下っていくと、やがて広大な花園に辿りつく。
なかなか華やかな眺めでしょう?
とは言っても、こんな派手な花が咲いてるのはほんの一角で、ほとんどはもっとシックな通好みの花ばかりをとり揃えてるんですけどね。
でもね、僕がいちばん気に入ってるのは、この花園のもう少し上のエリア。
夏頃から晩秋にかけて野生の花々が咲き乱れるんですよ。
たおやかな草地の斜面を降りきって、今度は山の裏手にある沢筋へ向かった。
道に脇に群生しているコクサギの枝を集めに来たのだ。
何株かから数本ずつ集めて、さっきの花園脇を流れる小川の縁に挿し木するのだよ。
この木はね、虫よけにもなるし、クロアゲハやカラスアゲハの幼虫を養うことができるんだ。
流れに木陰ができれば、そのうちホタルも群れ飛ぶようになる。
楽しみは色々あった方が良いでしょう?
と、道ばたの花にウスバシロチョウが。
なんともまぁ、雅な風情ではありませんか。
このチョウ、これでもアゲハチョウの仲間なんですよね。
ちょっと意外でしょ。
別の葉っぱの上に、なんだかお疲れ気味のウスバシロチョウがとまったんで、近づいてみると、あらメスでした。
ウスバシロチョウってね、交尾の時にオスが粘液でメスの体に貞操帯を作ってくっつけちゃうんですよ。
お腹の下の方に張り出してる黒いツヤ消しの出っ張りが、その貞操帯(スフラギス)。
これが邪魔してほかのオスとは交尾できないの。
雅と言えばこれも雅なのかしらねぇ?
さて、沢を登り始めると、流れの脇に野生のワサビが生えていました。
う~ん、旨そう。
そしてそのすぐ近くには、これまた珍品のギンバイソウが!
野生状態で見たのは、これが初めて。
花の時期に来てみようかな。
この谷は、昔からの環境がとってもイイ感じに残されてるんだなぁって思いながらさらに数m進んだところで、もっとびっくりなものを発見!
ツキノワグマのウンチです。
それも2個。
右下の方はおそらく今朝方のもの。
ホヤホヤです。
左上のはその前の日ぐらいになるかな。
ってことは、ここを定期的に徘徊してるわけだ。
ウンチは水っぽくて、直径30cmぐらいある。
この時期、山菜をたっぷり食ってるから、ウンチも軟らかなんだよね。
もっと大写しのもあるけど、やめときますね。
A(^_^;
他にも何かあるかなって、まわりを探したら足跡がありましたよ。
ツキノワグマの足跡。
僕の手よりも大きいや。>汗
出会って写真を撮りたいような、こんなデカイ山親爺には出くわさないうちに退散した方が身のためのような。
なんて言いながらなおも徘徊していたら、クマの毛を発見。
うぅ~ん、ヤバイねぇ。
ヤバイよ。
わくわく。
この辺に罠を仕掛けたら掛かるねぇ。
ドキドキ。
A(^_^;
発信器着きのシカ兼イノシシ用罠なんてのを見せてもらいながら、クマの罠の場所はどこが良いかねぇ、なんて話しながら足跡を辿っていくと今度はシカの足跡が。
足跡を辿っていくと鉄条網を越えて道路に出た。
と、その鉄条網にシカの毛が。
何だかえらく豊饒な山だよねぇ。
豊饒ついでにってなわけではないのだが、この沢筋の下流にある放棄水田に立ち寄って何か無いかしらんって物色してたら、さっそくヤナギタデの苗を見つけましたよ。
いやぁ~、これ、欲しかったんですよ。
「蓼食う虫も好き好き」っていう、あのタデはこれなんです。
この頃刺身のツマ用にスーパーでも赤い芽生えをプリティナとか言う名前で売ってるの、見たこと無いかなぁ?
サンショウみたいにピリリと辛いんだけど。
近所の流れ沿いに植えておくことにしようっと。
この葉っぱをすりつぶして蓼酢を作って、アユなんかに着けて食べるとそれはもう幸せ。
イワナやヤマメでも贅沢は言いませんよ。
今年の夏は、渓流釣りに出かけるぐらいの余裕が欲しくなってきたです。
マタギの常連さんだけはあるわ~~
熊さんとの遭遇は、ヒトだけであることを祈ります。
こんな自然に親しんで、もう男なんてどうでもよくならない??
年をとるにつれ、色気に振り回されることもなくなり気が楽ですが、たまにはいい男を眺めて目の保養もしてみたいですね。
いつも色気のないブログを覗きに来てくださって、どもですぅ~!
ジュウイチといえば、託卵するジュウイチのヒナの羽先が黄色いのは、親鳥にヒナが沢山いると錯覚させて餌を沢山運ばせるためだなんて説があるそうですね。いわばヒナ偽装^^;
カッコウ・ホトトギス・ツツドリとの見分け方だって。
http://www.fsm.affrc.go.jp/Old/joho-photo-41-60/052photo4.html