くまえもんのネタ帳2

放置してたのをこちらに引っ越ししてみました。

青葉若葉の日の光

2005-07-10 14:21:38 | ノンジャンル
たなばた、どうでしたか?
街路樹の新緑も雨を含んで、何となく思い出した句だったんだけど、

あらたうと青葉若葉の日の光

と芭蕉がうたったのは日光だったんだね。
なんとなく平泉のように思い込んでいた。
歳をとるにつれ、こんな風に記憶の細部が曖昧になっていくものなのかねぇ。
平泉の方は今更言うまでもなく

夏草や兵どもが夢の跡

これですな。
芭蕉と言っても小林信彦の「ちはやぶる奥の細道」ぐらいしか読んだことがないんで、蘊蓄なんぞたれるどころではない。
この本によると、バナナプラントと名乗る謎の怪人が俳人に扮して東北地方にスパイに出かける、と芭蕉を紹介していたような気がする。
著者名はなんとか言うロシアの俳句の研究者だとか言うふれこみになっていて、小林信彦の作品だというのは伏せられて売られてたんだよね。
なかなか良く出来ていて素敵だった。
http://www.inspiuser.net/~tko/C1124086030/E1231527804/

何がうれしかったかといって、当時の書評に某大学のお偉いセンセがそのロシアの研究者について言及した下りが新聞に載ってね、ピエールルイスの「ビリティスの歌」やクライスラーの忘れられた名曲発見そのまんまのやり口に、まんまとはまった見栄っ張りの知ったかぶりを楽しむなんてことが日本でも出来るなんて、し・あ・わ・せ、とか思ったのだったね。

本題とはどんどん関係ない方に行ってしまった。
軌道修正。



さては、お前も空気が読めないやつだな?
せいぜい仲良くしようぜ。
って、またまた話の軌道を外れてるし。


ま、そんな調子に思い入れの深い本が出てね、
探しにいってみたら、結構売れ残ってるのね。>こらこら!
ラッキ~!
すぐ買えるじゃん。




これは新宿のじゅんくど~とか言うお店。
こんなに在庫がだぶついちゃってさ。



こっちはキノクニヤ。
ど~すんだよ、こんなに。
ニヤニヤ


って、この話を行きつけのバーでしたらね、
「それはね、平積みって言うの!」
って教えてくれたのだ。
「あぁ、平泉ね。平積みになった泉?」
「ちげ~よっっ!!」
心優しい若いお客は親身になって教えてくれようとしたのだが、マスターが割って入ってきた。
「あ、この親爺ね、わかってて言ってるんだから。可愛げないのよ。相手にしちゃだめよ!」
「んも~、ボケたふりして誠実そうな若者を引っ掛けようと思ってたのに~」
と、僕。
こんなことばっかやってるから、友達いないのよね。
ぐへへへへ。
すんません、松尾芭蕉云々はこれだけのための前振りだったんです。

帰りしな、追分団子の店先に七夕が出ていて、思わず普段しない願い事なんか書いたりして。




満面の作り笑い。
そういえばこのごろ、悪辣なジジイ丸出しの表情で飲みに出歩いているということを、くだんのバーのトイレの鏡で偶然発見して、これはイカンといい人めいた笑いを練習中なのだ。
願い事は?
もちろん、七夕ならぬ「たなぼた」狙いであった。