こんにちわ、「くまドン」です。
今回は、江戸川区(えどがわく)の葛西臨海公園(かさいりんかいこうえん)で野鳥撮影した話の続きです。
名所江戸百景の残分を作成していますが、ブログ作成の間隔が一ヶ月以上空いたら、思うように進みません。百景の確定のない残分で、最も楽な回を先に作る事にしました。
(このブログは平成26年10月作成しましたが、しばらくしたら、番号整理の為、平成26年2月に移動させます。)
さて、秋になりますと、木の枝の上でモズ(百舌)が「キィーキィーキィー」という鳴き声で縄張り宣言する「モズの高鳴き」が聞こえたとの話が、あちこちで聞こえてきます。
今年・平成26年の2月に葛西臨海公園で撮影したモズ(オス)の写真です。
(小鳥は小さいので、今回の写真は縮小率を下げて、トリミング(画面の切取り)をしています。)
2月の大雪の数日後に行った時の写真です。
真冬でしたが、この時も、声高々に鳴き続けていました。しかも下に向かって・・・???
しばらく、撮影していると、下に向かって、すばやく、飛び降りて行きます。
・・・・???・・・・・
モズの飛んで行った先のケンカ相手は、アカハラ(赤腹)でした!!!
モズ(体長19~20cm)は、小型でも猛禽類(もうきんるい)ですから、するどいクチバシを持っています。
体の大きいアカハラ(体長24cm程)も、モズに襲われると、さすがに逃げます。しかし、アカハラも、かなり怒ったらしく、逃げても、元の場所に戻ってきて、2度も木の上にいるモズとニラメッコです。
良く見ると、アカハラの腹の部分が赤味(オレンジ色)の部分があるのが見えています。
モズもアカハラもケンカに集中している為、「くまドン」に気がつかず、結構近くまで近寄れました(笑い)
猛禽類のモズ相手では、さすがにアカハラも、二度目・三度目は、モズが攻撃してくる前に逃げました。
アカハラが去った後も、モズの縄張り宣言の鳴き声が、大きく続きます。
次に、「くまドン」がいる場所の左のにある水たまりに飛んできたのは、ハクセキレイです。
普段は、撮影しようとすると、後ろ向きに歩いて行くのに、この日は、「くまドン」の方に向いて歩いてきます・・?
全く、「くまドン」を気にすることなく、水たまりを過ぎて、かなり、こちらに近づいてきました。
この後、モズの縄張り範囲内に入ったのか、モズがハクセキレイ(体長21cm程)に攻撃を仕掛けました。
撮影した写真が無いのが残念ですが、ハクセキレイの方が、やや大きいとはいえ、モズ相手ではかないません。
ハクセキレイは、足でモズの突撃を防いだ後に、慌てて退散です。モズは、ハクセキレイを追い払うと、元の場所に戻って、縄張り宣言の鳴き声を続けます。
モズというと、小鳥を襲う猛禽類というイメージでしたが、今回は、ひたすら縄張り宣言をして、他の鳥を追い払うモズの異種格闘技戦のような状態でした。
「くまドン」の方を向いても、全くひるむことなく、ひたすら、縄張り宣言の大きな鳴き声を続けます。
野性の本能とは言え、ものすごい闘志ですね!十分撮影したので、この後、モズから離れることにしました。
(もっとも、野鳥撮影しているのに、鳥とケンカしたら、アホですが・・・・)
ただ、このモズの縄張りは、葛西臨海公園の鳥類園の外でした。モズも縄張り作るなら、冬とはいえ人の通る場所を縄張りにしないで、もう少し安全な所にすればよいのに?と思ったりもしました。
葛西臨海公園で今冬もモズは見れるでしょうか?(猛禽類が来ると他の鳥が逃げ出しますから一長一短ですが)
【モズ(百舌)】
留鳥、北日本や山地では冬に南や低地に移動する。葛西臨海公園では秋から冬に見る事が多い。
エサは動物食(昆虫、節足動物、甲殻類、両生類、小型爬虫類、小型の鳥類、小型哺乳類など)
猛禽類(もうきんるい)で、クチバシは鋭いが、タカ類などと異なり、足の力は弱く、獲物を捕まえる力がない。
秋になると、木の高い所で縄張り宣言の高鳴きをすることで有名で、また、秋になると、捕らえた獲物を木の枝に突き刺す「モズのはやにえ(早贄)」と呼ばれる行為が行われるが、この理由は現在の所、はっきりしていません。
モズは他の多くの種類の鳥の鳴き声のマネをする事で知られています。この事から「百舌」の名が当てられたと言う話もあります。
モズの繁殖は、抱卵から巣立までの期間が1カ月程度で短いですが、繁殖期間は2月~8月と長めです。
アカハラの写真が、分かりづらかったので、別の日に撮影した写真を載せておきます。
【アカハラ(赤腹)】
平地から山地の森林にすむ。日本の本州北部以北では夏鳥、本州北部以西では冬鳥。葛西臨海公園では冬に観察されることが多い。
胸部にオレンジ色になっているので、見分けやすい。頭部は暗褐色の羽毛で覆われ、顔や喉は黒ずむ。
クチバシの上側は黒く、下側は黄色みを帯びたオレンジ色。足は黄色みを帯びたオレンジ色。
エサは、動物食好みの雑食(主に昆虫類の他、果実も食べる)
亜種にオオアカハラがいますが、普通のアカハラに比べて、頭の黒みが強いとかクチバシが太いとか程度の違いしかなく、両者の中間型の個体もいるとかです。鳥は素人の「くまドン」レベルでは、とても見分けがつきません・・・・
冬の葛西臨海公園では、他にも腹の赤(オレンジ)色の鳥を見る事ができました。
下の写真は、ジョウビタキのオスです。体長は14cm前後と小さいです。
【ジョウビタキ(尉鶲)】
日本では冬鳥ですが、たまに、北海道や長野県で繁殖している「つがい」が観察される時があるそうです。
冬は、オス・メスに関係なく、1羽ずつの縄張り、オス・メスの間でもケンカになります。この為、今年の葛西臨海公園では、オスの縄張りが展望レストハウス・クリスタルビュー付近にあったようでした。(葛西臨海公園の鳥類園のブログを見ると、メスは鳥類園センター付近にあったようです。「くまドン」は見る事はできませんでしたが・・・)
その割に、人間に対する警戒心は薄いらしく、冬の日本では都市部の公園などでもよく見られる冬鳥だそうです。
荒川・中川・江戸川の河口部ある公園ですから、水鳥に関しては圧倒的な数が見れる葛西臨海公園ですが、陸の小鳥に関しては、武蔵野の雑木林を持つ公園に比べれば、やはり数や種類は少ないです。葛西臨海公園の植物相は常緑樹が多いですが、これは夏の南からの台風などによる強烈な潮風や、冬の陽光と北風のある太平洋南岸の植生に合わせたの結果ですから、問題ないでしょう。一昔前に比べれば、都市部に木が増えましたから、鳥や虫にとっては、随分住みやすくなった方だと思います。例えば、以前は、夏に東京の下町でアブラゼミの鳴き声を聞く事はなかったですからね・・・・・・・・。
葛西臨海公園の鳥類園のブログを見ると、秋の渡りの季節になったので、北から南に渡る色々な鳥が観察されているようです。鳥にとっては、便利な中継点なのでしょうね。
最後は、今年平成26年2月の大雪の後に撮影した展望レストハウス・クリスタルビューの写真です。
かなりの大雪(20数年ぶりの20cm越えの積雪)なので、降雪数日後でも消えずに雪が残っていました。
下の絵は、広重の名所江戸百景「第71景 利根川ばらばらまつ」(夏景)です。
「名所江戸百景153 第71景 利根川ばらばらまつ 葛西臨海公園(1)」で説明済みのため、省略です。
過去の葛西臨海公園のブログは、以下の通りです。
冬の2月分
「名所江戸百景153 第71景 利根川ばらばらまつ 葛西臨海公園(1)」
「名所江戸百景154 第71景 利根川ばらばらまつ 葛西臨海公園(2)」
「名所江戸百景155 第71景 利根川ばらばらまつ 葛西臨海公園(3)」
「名所江戸百景156 第71景 利根川ばらばらまつ 葛西臨海公園(4)」
「名所江戸百景158 第71景 利根川ばらばらまつ 葛西臨海公園(5)」 (未作成)
「名所江戸百景159 第71景 利根川ばらばらまつ 葛西臨海公園(6)」 (今回分)
春の5月分
「名所江戸百景182 5月の葛西臨海公園(1) 春の旅鳥・シギ」
から
「名所江戸百景186 5月の葛西臨海公園(5) 一本足のコチドリ」
までの5回分
今回は、これで終了とさせていただきます。引き続き、名所江戸百景の残分の作成を続けます。
次回も、名所江戸百景関連になると思います。
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今回は、江戸川区(えどがわく)の葛西臨海公園(かさいりんかいこうえん)で野鳥撮影した話の続きです。
名所江戸百景の残分を作成していますが、ブログ作成の間隔が一ヶ月以上空いたら、思うように進みません。百景の確定のない残分で、最も楽な回を先に作る事にしました。
(このブログは平成26年10月作成しましたが、しばらくしたら、番号整理の為、平成26年2月に移動させます。)
さて、秋になりますと、木の枝の上でモズ(百舌)が「キィーキィーキィー」という鳴き声で縄張り宣言する「モズの高鳴き」が聞こえたとの話が、あちこちで聞こえてきます。
今年・平成26年の2月に葛西臨海公園で撮影したモズ(オス)の写真です。
(小鳥は小さいので、今回の写真は縮小率を下げて、トリミング(画面の切取り)をしています。)
2月の大雪の数日後に行った時の写真です。
真冬でしたが、この時も、声高々に鳴き続けていました。しかも下に向かって・・・???
しばらく、撮影していると、下に向かって、すばやく、飛び降りて行きます。
・・・・???・・・・・
モズの飛んで行った先のケンカ相手は、アカハラ(赤腹)でした!!!
モズ(体長19~20cm)は、小型でも猛禽類(もうきんるい)ですから、するどいクチバシを持っています。
体の大きいアカハラ(体長24cm程)も、モズに襲われると、さすがに逃げます。しかし、アカハラも、かなり怒ったらしく、逃げても、元の場所に戻ってきて、2度も木の上にいるモズとニラメッコです。
良く見ると、アカハラの腹の部分が赤味(オレンジ色)の部分があるのが見えています。
モズもアカハラもケンカに集中している為、「くまドン」に気がつかず、結構近くまで近寄れました(笑い)
猛禽類のモズ相手では、さすがにアカハラも、二度目・三度目は、モズが攻撃してくる前に逃げました。
アカハラが去った後も、モズの縄張り宣言の鳴き声が、大きく続きます。
次に、「くまドン」がいる場所の左のにある水たまりに飛んできたのは、ハクセキレイです。
普段は、撮影しようとすると、後ろ向きに歩いて行くのに、この日は、「くまドン」の方に向いて歩いてきます・・?
全く、「くまドン」を気にすることなく、水たまりを過ぎて、かなり、こちらに近づいてきました。
この後、モズの縄張り範囲内に入ったのか、モズがハクセキレイ(体長21cm程)に攻撃を仕掛けました。
撮影した写真が無いのが残念ですが、ハクセキレイの方が、やや大きいとはいえ、モズ相手ではかないません。
ハクセキレイは、足でモズの突撃を防いだ後に、慌てて退散です。モズは、ハクセキレイを追い払うと、元の場所に戻って、縄張り宣言の鳴き声を続けます。
モズというと、小鳥を襲う猛禽類というイメージでしたが、今回は、ひたすら縄張り宣言をして、他の鳥を追い払うモズの異種格闘技戦のような状態でした。
「くまドン」の方を向いても、全くひるむことなく、ひたすら、縄張り宣言の大きな鳴き声を続けます。
野性の本能とは言え、ものすごい闘志ですね!十分撮影したので、この後、モズから離れることにしました。
(もっとも、野鳥撮影しているのに、鳥とケンカしたら、アホですが・・・・)
ただ、このモズの縄張りは、葛西臨海公園の鳥類園の外でした。モズも縄張り作るなら、冬とはいえ人の通る場所を縄張りにしないで、もう少し安全な所にすればよいのに?と思ったりもしました。
葛西臨海公園で今冬もモズは見れるでしょうか?(猛禽類が来ると他の鳥が逃げ出しますから一長一短ですが)
【モズ(百舌)】
留鳥、北日本や山地では冬に南や低地に移動する。葛西臨海公園では秋から冬に見る事が多い。
エサは動物食(昆虫、節足動物、甲殻類、両生類、小型爬虫類、小型の鳥類、小型哺乳類など)
猛禽類(もうきんるい)で、クチバシは鋭いが、タカ類などと異なり、足の力は弱く、獲物を捕まえる力がない。
秋になると、木の高い所で縄張り宣言の高鳴きをすることで有名で、また、秋になると、捕らえた獲物を木の枝に突き刺す「モズのはやにえ(早贄)」と呼ばれる行為が行われるが、この理由は現在の所、はっきりしていません。
モズは他の多くの種類の鳥の鳴き声のマネをする事で知られています。この事から「百舌」の名が当てられたと言う話もあります。
モズの繁殖は、抱卵から巣立までの期間が1カ月程度で短いですが、繁殖期間は2月~8月と長めです。
アカハラの写真が、分かりづらかったので、別の日に撮影した写真を載せておきます。
【アカハラ(赤腹)】
平地から山地の森林にすむ。日本の本州北部以北では夏鳥、本州北部以西では冬鳥。葛西臨海公園では冬に観察されることが多い。
胸部にオレンジ色になっているので、見分けやすい。頭部は暗褐色の羽毛で覆われ、顔や喉は黒ずむ。
クチバシの上側は黒く、下側は黄色みを帯びたオレンジ色。足は黄色みを帯びたオレンジ色。
エサは、動物食好みの雑食(主に昆虫類の他、果実も食べる)
亜種にオオアカハラがいますが、普通のアカハラに比べて、頭の黒みが強いとかクチバシが太いとか程度の違いしかなく、両者の中間型の個体もいるとかです。鳥は素人の「くまドン」レベルでは、とても見分けがつきません・・・・
冬の葛西臨海公園では、他にも腹の赤(オレンジ)色の鳥を見る事ができました。
下の写真は、ジョウビタキのオスです。体長は14cm前後と小さいです。
【ジョウビタキ(尉鶲)】
日本では冬鳥ですが、たまに、北海道や長野県で繁殖している「つがい」が観察される時があるそうです。
冬は、オス・メスに関係なく、1羽ずつの縄張り、オス・メスの間でもケンカになります。この為、今年の葛西臨海公園では、オスの縄張りが展望レストハウス・クリスタルビュー付近にあったようでした。(葛西臨海公園の鳥類園のブログを見ると、メスは鳥類園センター付近にあったようです。「くまドン」は見る事はできませんでしたが・・・)
その割に、人間に対する警戒心は薄いらしく、冬の日本では都市部の公園などでもよく見られる冬鳥だそうです。
荒川・中川・江戸川の河口部ある公園ですから、水鳥に関しては圧倒的な数が見れる葛西臨海公園ですが、陸の小鳥に関しては、武蔵野の雑木林を持つ公園に比べれば、やはり数や種類は少ないです。葛西臨海公園の植物相は常緑樹が多いですが、これは夏の南からの台風などによる強烈な潮風や、冬の陽光と北風のある太平洋南岸の植生に合わせたの結果ですから、問題ないでしょう。一昔前に比べれば、都市部に木が増えましたから、鳥や虫にとっては、随分住みやすくなった方だと思います。例えば、以前は、夏に東京の下町でアブラゼミの鳴き声を聞く事はなかったですからね・・・・・・・・。
葛西臨海公園の鳥類園のブログを見ると、秋の渡りの季節になったので、北から南に渡る色々な鳥が観察されているようです。鳥にとっては、便利な中継点なのでしょうね。
最後は、今年平成26年2月の大雪の後に撮影した展望レストハウス・クリスタルビューの写真です。
かなりの大雪(20数年ぶりの20cm越えの積雪)なので、降雪数日後でも消えずに雪が残っていました。
下の絵は、広重の名所江戸百景「第71景 利根川ばらばらまつ」(夏景)です。
「名所江戸百景153 第71景 利根川ばらばらまつ 葛西臨海公園(1)」で説明済みのため、省略です。
過去の葛西臨海公園のブログは、以下の通りです。
冬の2月分
「名所江戸百景153 第71景 利根川ばらばらまつ 葛西臨海公園(1)」
「名所江戸百景154 第71景 利根川ばらばらまつ 葛西臨海公園(2)」
「名所江戸百景155 第71景 利根川ばらばらまつ 葛西臨海公園(3)」
「名所江戸百景156 第71景 利根川ばらばらまつ 葛西臨海公園(4)」
「名所江戸百景158 第71景 利根川ばらばらまつ 葛西臨海公園(5)」 (未作成)
「名所江戸百景159 第71景 利根川ばらばらまつ 葛西臨海公園(6)」 (今回分)
春の5月分
「名所江戸百景182 5月の葛西臨海公園(1) 春の旅鳥・シギ」
から
「名所江戸百景186 5月の葛西臨海公園(5) 一本足のコチドリ」
までの5回分
今回は、これで終了とさせていただきます。引き続き、名所江戸百景の残分の作成を続けます。
次回も、名所江戸百景関連になると思います。
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