くまドン旅日記

写真が趣味です。自然の風景、旅行、歴史に興味を持って撮影を続けています。

名所江戸百景160 第107景 深川州崎十万坪 タワーホール船堀からの雪晴

2014年02月26日 15時30分02秒 | 名所江戸百景
こんにちわ、「くまドン」です。

 今回は、今年・平成26年2月の降雪後に撮影した江戸川区(えどがわく)のタワーホール船堀(ふなぼり)からの風景です。以前のブログ「名所江戸百景025 第107景 深川州崎十万坪 空からの風景」で、この場所からの風景を「くまドン版」の百景に加えると申したのですが、一年待って、やっと雪景が撮れました。
 「名所江戸百景 雪が降りました。しかも20年ぶりの大雪!」で、タワーホール船堀からの筑波山の写真をお見せしましたが、その続きになります。
 2月の一回目の大雪の翌日に、勇んでタワーホール船堀の展望室に到着した所、一面雪景色でした。

 上の写真は、東側の江戸川区側を見た眺めですが、手前から左上に走る都営新宿線の線路も真っ白です。
 真ん中奥には、房総半島(ぼうそうはんとう)と東京湾が見えます。

 下の絵は、広重の名所江戸百景「第107景 深川州崎十万坪」(冬景)です。

 絵の説明は、「名所江戸百景025 第107景 深川州崎十万坪 空からの風景」でしましたので、省略させていただきます。

 天気は曇りでしたが、天気予報では晴れだったので、少し待てば日も差すだろうと思っていたら、先頭の写真撮影直後から日が差し始め、30分も待たずに青空の広がる晴天になってしまいました。

 雪も多く残っていて、遠くまで、すっきり見える撮影日和です。かなり運が良かったのですが・・・・・・・・・
 なんと、撮影目的の丹沢山塊(たんざわさんかい)の上にあるはずの肝心要の富士山が見えません・・・(汗)
(絵画調)

 東京タワーも丹沢山塊の山並みも、はっきり見える雪景色なのに、この千載一遇の機会に富士山が見えないとは・・・・・
 しかし、高層ビル群の上に浮かぶ丹沢山塊は堂々としています。

 富士山は見えませんでしたが、普段見る事ができないの北関東の山並みまで見る事ができました。
 下はタワーホール船堀から北方向を眺めた写真です。真ん中の少し右に筑波山(つくばさん、標高877m)が見えますが、この写真では分かりませんが、その左に北関東の山並みが見えています。空気の透明度が、かなり良い時にしか見る事ができません。

 まずは、下の写真の首都高速中央環状線の上に、富士山か?と見間違えそうな山があります。
 カシミール3Dという地図ソフトで確認してみた所、奥日光の男体山(なんたいさん、標高2,486m)であることがわかりました。その右に日光連山の大真名子山(おおまなこさん、標高2,375m)、女峰山(にょほうさん、標高2,483m、写真の右端外)が連なります。(ガラスの反射が除去しきれなかったのが残念ですが・・・・)

 男体山の左側にも日光連山が続きます。下の写真の真中左付近にある小さなピークが日光白根山(にっこうしらねさん、標高2,578m)です。手前の前衛の山並みも雪で真っ白です。

 周辺の山も結構標高があるので、良く分からないのですが、日光白根山の左の方に皇海山(すかいさん、標高2,144m)、袈裟丸山(けさまるやま、標高1,961m)、武尊山(ほたかやま、標高2,158m)と並んでいます。

 下の写真のように荒川放水路が左に大きく曲がります。その先(写真左上)に、赤城山(あかぎやま、標高1,827m)が大きくその姿を横たえています。赤城山はカルデラの周りに複数の山頂があるので、横に広がって見えます。さすがに距離が遠くなるので、薄っすらとしか見えません。

 左の方には、榛名山(はるなさん、標高1,449m)もあるはずなのですが、周辺の山と高さが変わらないので、山並みの中に埋もれて、全くわかりません。
 さらに左に目を向けると、スカイツリーの右にも、白く雪を被った富士山のような山が見えます・・・???

 さらに超望遠で拡大しますが、カシミール3Dで調べた所、浅間山(あさまやま、標高2,568m)でした。

 タワーホール船堀から浅間山までの距離は150km程あります。これほどはっきり見えるとは思いませんでした。
 「くまドン版」の百景を作るには富士山が無いと絵になりませんが、それ以外の景色は滅多に見れない景色です。

 1月に雪が降らなかった場合を想定して、仮景として富士山の写っている写真があったので、そちらにするべきか?と迷っている間に、2回目の大雪が降りました。この時の大雪は、交通混乱だけでは済まず、各地に被害をもたらしたので、あまりありがたくは無かったのですが、降雪の翌日は曇りだったので、翌々日に撮影に出かけました。
 この日は晴れていましたが、スカイツリーは強風で営業中止という状態で、タワーホール船堀も朝のうちは展望可能だったのですが、その後、強風でタワーが揺れるようになり、営業中止になる大荒れの展開でした。
 展望室は強風で、ゆっくり揺れていましたが、なんとか展望終了になる前に撮影できたのが下の写真です。

 1回目の大雪に比べて、雪がかなり溶けているのですが、富士山が見えますので、
 この写真を、広重の名所江戸百景「第107景 深川州崎十万坪」に対応する「くまドン板」の景(確定・冬景)とさせていただきます。
 (このプログは、名所江戸百景の現代版である「くまドン版」を作ることを第一目標としています。)
 
 今回、百景に確定した写真は、手前に江戸川区の町並と荒川・中川放水路の流れ、その先に深川・木場方面の江東区の町並み、都心の高層ビル群と東京タワー、そして富士山という多層構造からなっていて、どちらかと言えば、広重の「第1景 日本橋雪晴」に近いかもしれません。この「日本橋雪晴」に対応する景で、富士山と雪景の組み合わせができませんでしたので、この写真を選択しました。
 
 下の絵は、広重の名所江戸百景「第1景 日本橋雪晴」(春景)です。

 絵の説明は「名所江戸百景085 第43景 日本橋江戸ばし 築地市場」でしましたので、省略させていただきます。

 当初の予定としては、広重の「第107景 深川州崎十万坪」に対応するくまドン版の景として、広重の絵と同じく夜景を考えていたので、1回目の大雪後の夕方にも、タワーホール船堀にいきました。
 昼間に富士山が見えなかったのですが、このようなチャンスは二度とないと思って行きました。
 全く忘れていたのですが、この日・平成26年2月9日は、タワーホール船堀からダイヤモンド富士が撮影できる日だったのです。当然のことながら、ダイヤモンド富士を撮影に来た人が多かったです。
 しかも、なんと・・・・・・・・・・・日が沈む直前に富士山が現れ、見事にダイヤモンド富士です・・・・・・・・・(汗)

 富士山の山頂下に、山体と夕日の影ができていますが、窓ガラスの反射の特徴だそうです。

 富士山の山頂に夕日が沈んで行きました。今まで、撮影できず、苦労したダイヤモンド富士が今年2回目です・・・

 夕日が沈むと同時に、再び、富士山山頂に雲がかかり、タワーホール船堀からの(夜景+富士山+雪景)の組み合わせはできませんでした。この日は夕方になっても、荒川の河川敷に雪が多く残っていました。

 東京で雪が積もる日数は限られています。仕事もありますので、休日と重なる可能性は極めて低くなります。
 1回目は、「タワーホール船堀」→「墨田公園」→「スカイツリー」→「タワーホール船堀」→「木場公園」と移動して、
 1日で雪景の残景4枚を撮影しなければならないので、大変な撮影日でした。

(1)深川洲崎とタワーホール船堀の話は、
 「名所江戸百景025 第107景 深川州崎十万坪 空からの風景」
(2) 広重の名所江戸百景「第1景 日本橋雪晴」の絵の説明は、
 「名所江戸百景085 第43景 日本橋江戸ばし 築地市場」
(3)昨年の大雪の話は、
 「名所江戸百景142 第99景 浅草金龍山 雷門雪景」
 「名所江戸百景143 第111景 目黒太鼓橋夕日の岡 目黒の雪景」
(4)今年の雪景の話は、
 「名所江戸百景 雪が降りました。しかも20年ぶりの大雪!」
 「名所江戸百景161 第91景 請地秋葉の境内 墨田公園からの雪景」
 「名所江戸百景162 第106景 深川木場 木場公園の雪の夜景」
 順番が前後しますが、スカイツリーの話は、後日作ります。

 今回は、これで終了とさせていただきます。
 昨年・平成25年の3月18日に「くまドン旅日記」のブログを始めて、1年近く経ちますが、
 おかげさまで今回の確定で、ブログを始めてから、「くまドン版」の景が確定したのが、ちょうど100景となりました。
 (中間を飛ばして、番号順に並べ直すので、後から見ると100番目になりませんが・・・・)
 くまドンのブログに訪問していただき、ありがとうございました。
  確定していない残りの景は119景中の19景(二代目広重が描いたと考えられている1枚を含む)となりますが、
  残景の内訳は、11月の紅葉の残景が4景、1月と2月の残景が5景、春の桜景が10景となっています。
 すでに、江戸川区や江東区周辺では、早咲きの河津桜が満開になっていて、桜景のブログを準備しなければ・・・
 とも思っているのですが、もう少し、1月と2月の残分を作らせていただきます。
 なお、1週間程度過ぎた後に、順番を整理するために日付を160番の位置に移動させます。

 次回も、名所江戸百景の別の雪景の予定です。桜が咲く前になるべく雪景を終わらすようにします。

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