くまドン旅日記

写真が趣味です。自然の風景、旅行、歴史に興味を持って撮影を続けています。

名所江戸百景161 第91景 請地秋葉の境内 墨田公園からの雪景

2014年02月27日 07時55分56秒 | 名所江戸百景
こんにちわ、「くまドン」です。

 今回は、今年の大雪の後に墨田区の隅田公園(すみだこうえん)で撮影した雪景の話です。
 以前のブログ「名所江戸百景012 第91景 請地秋葉の境内 大横川の桜」の続きにもなります。
 隅田公園は隅田川(すみだがわ)沿いにある公園で、隅田川を挟んで対岸の台東区にまたがる公園です。
 墨田区側の墨田公園のある場所には、江戸時代に水戸徳川家の下屋敷があった所です。

 墨田公園は、雪景とスカイツリーの組合わせで雪の景色を撮影する予定でしたから、2月の大雪が降った翌日に撮影に行きました。見ての通り、一面雪に覆われた雪景色にスカイツリーが立っています。

 隅田公園の隅田川両岸の約1km程続く桜並木は、八代将軍・徳川吉宗(とくがわよしむね)の命令により植えられたことで知られています。
 現在でも、公園内には約700本の桜があり、「日本さくら名所100選」に選定されています。

 池は全面凍っていましたが、木の杭の上でユリカモメが羽を休めていました。

 頭上の木には紅梅が花をつけていました。今年も大雪に関わらず、梅の花は春が近い事を知らせてくれます。

 墨田公園のカモメは、人の気配を感じると飛んで逃げますが、この日は池が凍っているので、特別警戒心が強い感じでした。
 1月に撮影に来た時は、もっとリラックスしていて、近づきすぎなければ、下の写真のように水浴びで羽を洗ったり、

 足先で顔をかいたりと愛嬌があります。

 この時は、雪はありませんでしたが、カモメが人の気配で飛んでも、安全になると戻ってくるので、下の写真のような墨田公園に舞うカモメとスカイツリーの組み合わせの写真が撮れました。

 2月に雪が降らなければ、この写真を「くまドン版」の百景にする予定でしたが、雪が降りましたので、再度、撮影となりました。池が凍っているので、カモメも警戒心が強く、回り込んで同じ撮影位置に着く前に、池に人が近づいて、隣の隅田川の方に飛んで行き、いなくなってしまいました・・・・・。
 墨田公園は人が散策を楽しむ為に造られた公園で、人の往来も多いですから、気にしても仕方の無い事です。
 続いて、池の南側の撮影ポイントに移動します。
 1月に雪が降らなかった場合の写真を撮影に行った時は、この場所にはオナガガモの小さな群れがいました。

 オナガガモの羽は、きれいな模様ですね。

 当日は、池が全面結氷してしまいまいしたので、オナガガモは一羽もいませんでした。
 カモ類は水面にいないと落ち着きませんので、隣の隅田川に退避しているみたいです。タカなどの天敵から身を守る為についた習性ですから、生きる為の本能です。

 右の木に、ドバトが多数とまっていました。普段の生活の場である地面が雪で覆われてしまいましたので、木の上に避難しているようです。
 ドバトは季節感がありませんし、ドバトの居る木も、剪定(せんてい)されているので、あまり、百景向きではありません。この場所は、墨田公園の雪景とスカイツリーを絡めて百景を作る予定でしたから、素直に雪景の写真にしました。

 この写真を、広重の名所江戸百景「第91景 請地秋葉の境内」に対応する「くまドン板」の景(確定・冬景)とさせていただきます。
 (このプログは、名所江戸百景の現代版である「くまドン版」を作ることを第一目標としています。)

 下の絵は名所江戸百景「第91景 請地秋葉の境内」(秋景)です。

 絵の説明は、「名所江戸百景012 第91景 請地秋葉の境内 大横川の桜」でしましたので、省略します。

 墨田公園の雪の中に咲く紅梅は印象的でした。

 大正12年の関東大震災では、地震の揺れによる被害だけでなく、火災により多くの地区を延焼させ、多くの死傷者が出ました。この災害を教訓に隅田川には鉄製の橋が多く架けられます。また、延焼を食い止める防火帯の設置が重要な課題となりました。当時の技術レベルで問題を解決するため、幅の広い道路(昭和通りなど)と公園の確保が必要となりました。
 この結果、隅田公園、浜町公園(はまちょうこうえん)、錦糸公園(きんしこうえん)の3公園が震災復興公園(しんさいふっこうこうえん)として造られました。公園には「防災用緑地の機能」と「災害時避難場所の確保」の役割があります。当時は西洋式の庭園だったそうです。

 墨田公園北側にある牛嶋神社(うしじまじんじゃ)も雪で覆われています。

 平安時代の貞観年間(西暦859~879)の頃に慈覚大師(じかくだいし、円仁(えんにん))が建立したと伝えられている古い神社です。昔は現在の場所より、少し北の隅田川堤防の常夜灯の東にあったそうです。旧地には記念標石が建っています。牛嶋神社も関東大震災で焼失する被害を蒙りましたが墨田公園ができた当時の昭和7年に現在地の場所に移りました。

 墨田公園の北側に架かる「言問橋(ことといばし)」も、震災時に逃げ場を失って焼死した方が多数いた事から、避難ルートを確保する為に架けられた鉄橋です。下の写真は、言問橋からスカイツリーを眺めた写真です。


 言問橋のたもとには、「小梅だんご」と呼ばれる3色のダンゴを売っている団子屋(だんごや)さんがあります。「言問団子」と共に、この付近では有名な店です。

 広重の名所江戸百景に「小梅堤」と呼ばれる絵がありましたので、「くまドン」も、みやげに買って帰ることにしました。3つの味が楽しめる美味しい団子でした。

(1)以前の墨田公園の話は、
 「名所江戸百景012 第91景 請地秋葉の境内 大横川の桜」
(2)行徳のユリカモメとオナガガモの話は、
 「名所江戸百景148 第96景 堀江ねこざね(1) 行徳の野鳥病院」
 「名所江戸百景149 第96景 堀江ねこざね(2) 行徳の野鳥病院」

 今回は、これで終了とさせていただきます。
 くまドンのブログに訪問していただき、ありがとうございます。
 気がついてみれば、梅が咲いている時期になりました。都内の梅園でも梅の開花情報が流れています。
 今週と来週は、あまり、ブログを作成している時間がありませんので、かなり飛ばして、梅の景の話になります。

 次回は、名所江戸百景の別の景です。

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