庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

「端居(はしい)」夕涼みでヒグラシの声を聴く

2017-07-13 08:23:58 | 日記・エッセイ・コラム

ここのところの晴天続きで、朝からキツい日差しが照りつけて暑い!
各地で高温注意報が出たりして、一気に真夏モードに突入か?

日中は暑くて外に出る気にもならないが、今のようにエアコンのない
時代は、夏の暑い日に家の中でも、縁先や風通しの良い窓辺に席を
移してくつろぐことを、「端居(はしい)」といいました。

庭には、風が涼しくなるようにと水を打ち、軒先に吊るした風鈴が
夕暮れの風で、チリン~と澄んだ涼しげな音を立てる・・・

端居と言う言葉からは、こうした昔ながらの夏の風情や情緒がしみ
じみと伝わってきます。。。

日中の暑さがようやくおさまってきた昨日の夕方、縁先や庭先に出て、
夕暮れどきの涼しい風を受け夕涼みをしていると、隣の森からカナカナ
カナ~~ッという涼し気なヒグラシの初鳴きが聴こえてきた。

セミの中でもヒグラシは、日中の暑い時間帯にはあまり鳴かずに、
夜明けのまだ涼しい時間帯や夕暮れどきによく鳴く。

鳴き声もカナカナカナ~~ とわりと涼しそうな鳴き声で、アブラゼミ
やミンミンゼミの、ミ~ンミ~ンやジージーッといかにも暑苦しさを感じ
るうるさい鳴き声でない。

朝夕に響くヒグラシの鳴き声は、涼感や何となく物悲しさも感じて、
夏の風情を感じる。。

ヒグラシの声を聴きながら夕涼みをするのも、夏の楽みの一つ。。

(ヤブ蚊対策は必須ですが・・・)

もっとも最近はエアコンの普及により、住居は閉鎖的になり、端居の
風情や夕涼みを楽しむ習慣などは、すっかり影を潜めつつあるようで・・・
何となく寂しい気がします。。

ヒグラシ。(画像はwebより借用)

庭のブットレアの花に来たキアゲハ。


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