二十四節気七十二候、白露の末候(9/17~9/22)は、
「玄鳥去(つばめさる)」です。
春先にやってきたつばめたちが、子育てを終えて、この頃
から徐々に暖かい南の国へと帰ってゆくころです。。
燕は古くから、農村部では穀物を食い荒らす害虫を食べて
くれる益鳥として大切にされ、商家でも燕の巣は商売繁盛
の印とされ、巣立った後も巣はそのまま残しておく家が多い。
燕も、雛が巣立ったあとは、集団で河原などをねぐらとして
暮らしています・・・ そして、いつしかみんなで南の国へと
渡っていきます。。。
ですが、来春になれば巣をかけた同じ場所に、また戻って
くると言われています。
夏に子育てをしていたつばめたちを見かけなくなったら、
秋が深まってきた証拠です。
再び来春に帰ってくるまで、しばしの間お別れです。。。
落日の なかを燕の 帰るかな ーー与謝野蕪村ーー
春にやってきたつばめが飛び去ってゆく様子に、侘びしさを
感じさせるとともに、秋の夕暮れを情感込めてシンプルに表
した、蕪村の句です。
電線に止まる燕たち。