庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

玄鳥去(つばめさる)

2016-09-17 09:33:58 | 日記・エッセイ・コラム

二十四節気七十二候、白露の末候(9/17~9/22)は、
玄鳥去(つばめさる)」です。

春先にやってきたつばめたちが、子育てを終えて、この頃
から徐々に暖かい南の国へと帰ってゆくころです。。

燕は古くから、農村部では穀物を食い荒らす害虫を食べて
くれる益鳥として大切にされ、商家でも燕の巣は商売繁盛
の印とされ、巣立った後も巣はそのまま残しておく家が多い。 

燕も、雛が巣立ったあとは、集団で河原などをねぐらとして
暮らしています・・・ そして、いつしかみんなで南の国へと
渡っていきます。。。 

ですが、来春になれば巣をかけた同じ場所に、また戻って
くると言われています。 

 夏に子育てをしていたつばめたちを見かけなくなったら、
秋が深まってきた証拠です。

再び来春に帰ってくるまで、しばしの間お別れです。。。

落日の なかを燕の 帰るかな ーー与謝野蕪村ーー

春にやってきたつばめが飛び去ってゆく様子に、侘びしさを
感じさせるとともに、秋の夕暮れを情感込めてシンプルに表
した、蕪村の句です。 

電線に止まる燕たち。


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする