九品人の落書帖

写真をまじえ、身の回りで見聞きしたことを、つれづれなるままに!

韓流ドラマにはまったオバさんの回顧録

2018年07月04日 | 日記
 かって、日本のオバさん達が韓流ドラマにはまった時代があった。
 昨晩のEテレから引く。            
 番組は「私は韓流ドラマに身をもちくずした」で始まる。
              □
 ブランドに狂ったこともない。
 旅行も面倒くさい。
 男あさりもしたこともない。
 しかし、『冬のソナタ』DVDが家にあって、
 ヨン様が家に居てくれると安心してから、
 ボックスごと次々に購入した。
              □
 私の周りも同様で、停年になった親しい編集者もハマっ太。
 彼女はヨン様の後ろ姿が好きだった。

              □
 私は、イ・ビョンホンの左唇が口を開く時、
 はじの薄皮が、くっついたままの瞬間が好きだった。

              □
 ある日、知人から「韓国へ行きませんか」と誘われた。
 『冬のソナタ』の雪の並木道は若葉が光っていた。
 日本のオバさん達で、いっぱいだった。

              □
 宣伝に踊らされたわけでもなく、
 オバさん達は自ら発見し、
 地中のマグマのように、
 どーっと韓流ドラマを押し上げたのである。
              □
 オバさん達は淋しいのである。
 そして、人生はもう終わりかけているのである。
 家には、うすら汚いオジさんが、転がっているのだ。

              □
 ふと気がついてバカじゃねえかと思うのは理性である。
 理性は矛盾を許さないが、感性は矛盾のマグマである。
 何でもいらっしゃい。
 どんどんいらっしゃい。
 もう情のみなのだ。
 もう情を、とことん使い抜くのだ。
  
  
コメント
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