キョウチクトウ(夾竹桃)キョウチクトウ科
広島平和公園や街路樹として、よく見かける樹木の花です。
原爆投下後、焦土と化した広島、何十年も草木も生えないと言われた大地に、
いち早く咲いた花で、復興の象徴として「広島市の花」として、制定されました。
花が桃に似ていて、葉が竹に似ていることからついた名前。
花は赤や白、八重咲きもあります。
花が咲き始めると、この詩を思い出します。
「夾竹桃」 高田敏子さんの詩
夾竹桃が咲きました。
花を見上げて 私は
―いいお天気ねーとか
―きれいに咲いたねーとか
声をかけてしまいます。
わたしがもし 誰からも
声をかけられない日がつづいたら
どんなにさびしいことでしょう
それは 私がいないのと同じ
生きていないのと同じでしょう
庭の花にも
声をかけるとき
花があって 私があって
あることのたしかさが思われます。