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「あしたのこころだあ~」に込められた 小沢昭一の思い


 今月10日 小沢昭一氏が亡くなった。各紙で追悼記事が載っていたけど、ある新聞に「番組プロデューサー」の坂本正勝氏が寄せた文章が秀逸だった。

 ご承知のとおり、小沢氏は、自らの体験にもとづき「戦争反対」の主張を貫き通したけど、あの番組「小沢昭一の小沢昭一的こころ」でも、「初期のころは、権力に対する物言いは、強硬で、辛辣だった。それがだんだん角が取れて来て、丸くなっていった」らしいです。

 坂本氏は続けます。

どんなに舌鋒鋭い物言いをしても、バランスがとれなけれなければアジテーターになってしまいます。  そのバランスを支えたのは、落語、浪曲、放浪芸など日本の芸能に対する該博な知識とあくなき探究心でした。それを庶民の言葉で語った」と述べていました。

 うーん 悔しいけれど 確かにそうだね。スピーカーを通じて語る言葉が、どんなに正しい主張でも、相手の心の機微に届かなければ、ただの「弁論大会最優秀賞」で終わってしまうね。

 冒頭の写真は、久安にある「金澤20世紀書房」さんで買った本です。とてもすてきな古本屋さんです。
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コメント
 
 
 
追悼 小沢昭一 (金澤20世紀書房)
2012-12-28 18:22:41
いつも、お店のご紹介有難うございます。
今年もたくさんの有名人の方が亡くなられましたが、小沢昭一さんが亡くなられたのは、寂しいかぎりです。
本も沢山、出版されておりますが、ご本人が唱っているCDもでております。
当店にも1枚ありまして(童謡 春秋しみじみ)、あらためて視聴しましたら、心にしみわたるその歌声に、胸が熱くなりました。
ご冥福をお祈りいたします。
 
 
 
コメントありがとう!! (ku129)
2012-12-28 20:35:00
金澤20世紀書房さん
コメントありがとうございます。

そうですね、小沢昭一さんの訃報は、寂しいかりぎでしたね。

あのような人は、もう出てこないでしょうね。
一度 ナマで聞いてみたかったものです・・・。
 
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