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古い酒場の“矜持”を感じる @富山市 『両国』


 この店、富山の繁華街「総曲輪」のアーケード街の一本北側の小路にあります。店内は、Uの字型のカウンターのみ。店に入った瞬間、まるで昭和40年代にタイムスリップしたような、昔ながらの「酒場」って感じです。

 右側の壁には、串焼きのメニューの短冊が掲げられていますが、字がすすけて判読はかなり困難・・。カウンター内の大将は、かつての東映の任侠映画に出てきそうな渋い男前です。カウンターにはおばあちゃんがちょこんと座っておられます。先客かと思いきや、このおばあちゃんも「いらしゃい」といわれるので、大将の母君ですかね?。こういうお年寄りが現役の酒場って、好きですねえ。

 大将が「何にしますか」とポツリと渋い声で言います。短冊のうち、かろうじて判読可能な、レバーとシロとナマを注文。ビールとともに「白菜の漬物」がお通しででてきました。

 半分ほど食べた頃、「鰯の刺身」が出てきました。これもお通しなの?。魚の色はお世辞にも「グッドコンディション」という感じではなかったけど、こういう雰囲気の店にはかえってこのほうが似合います。生姜ではなく、山葵でしたが、「人情」という名の味がします。すると今度は、「ニシンとじゃがいもの煮物」がでてきました。

 そうするうちに、「唯一の注文した品(笑)」である串焼きの登場です。レバー3本シロ3本が一つの皿に載っています。短冊には「5本で500円」とあるような気がしますが・・・(汗)。でもこの短冊、40年前に掲げられたままと思えば、妙に納得できます。かなり甘めのタレにたっぷりと潜らせた串は、昭和な味がしましたね。。

 とそこに、今度は「厚揚げ焼き」が出てきました。居酒屋メニューの定番ですね。サービスでだされた?品は、いずれも豆皿の小サイズでしたが、僕のカウンターには5つの皿がならんでしましましたあ。いずれも懐かしい味でした。

 でも、そういった料理以上に、この店の一番のウリは、昭和然とした店の佇まいと、大将の立ち振る舞いですねえ。客をいい意味で「構わない」というか、イマドキの店のように、変に客に媚びることはなく、でも必要なことはちゃんとしてくれて、客をしっかり満足させる・・。大将を見て「古い酒場の矜持」を感じます。
 
で、結局この日は

  生ビール×2
  レバー串×3
  シロ串 ×3
  白菜漬物
 (ニシンとじゃがいもの煮物)
 (鰯の刺身)
 (厚揚げ焼き)  
    ・・・・以上で2500円でした。

 (  )はサービス品なのか、それともしっかり料金請求されていたのか不明ですが、まあどちらであろうと、納得の味と雰囲気でした。また来たいですね。

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