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篠田桃紅先生は、中原中也ファンだった!

 

 

 先日、尊敬する知人から小生の退職祝いに、桃紅先生の『人生は一本の線』を頂きました。内容は、各見開きが半分は文章、半分は作品の写真です。桃紅先生の「画集兼随筆集」の様になっています。

 

 篠田桃紅先生には、いつもそのピンと背中の伸びた姿(=生きる姿勢自体がそう)に励まされています。当ブログでも以前こんな記事を書いています(これです)。

 

 この本の内容はぜひ現物をご覧ください。今日の記事は、この本の「あとがき」で、桃紅先生が「私は若い時から、中原中也の詩に心を打たれた。なんて素敵な詩人だろうとおもっていました」と書いていることです。

 

 桃紅先生が、あとがきで紹介している中原中也の詩は、 これです。

 

        老いたる者をして

                   ―「空しき秋」第十二

   老いたる者をして静謐の裡にあらしめよ
   そは彼等こころゆくまで悔いんためなり

   吾は悔いんことを欲す
   こころゆくまで悔ゆるは洵に魂を休むればなり

     (以下略)          「在りし日の歌」より

 

桃紅先生が中也ファンだったという、うれしい発見でした。

 

 

 

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