最近の映画がつまらない映画ばかりになってしまったので、つい昔の映画を見てしまう。
「ウエスト・サイド物語」を見たのは中学生の時だった。
トニーとマリアの純愛に感動し、そして何よりも歌と踊りのカッコよさにしびれた。
映画館を出た時は、もうすっかり不良グループの一員になっている自分がいた。
さすがに指を鳴らして踊るのははばかられたが。
サントラのレコードを買って何回も聞いた。
英語の歌詞を覚えこむほど聞いた。
当時はクラシック音楽は興味がなかったので、音楽担当のレナード・バーンスタインがどういう人物か知らなかった。
当時の僕はアメリカン・ポップスが大好きで、周辺にそういう中学生はいなかったが、ある時、それまでの音楽と全然違うイギリスのバンド、ビートルズが「抱きしめたい」で突然出てきたのも中学の時だった。
以降、ビートルズは解散するまでの期間、僕の青春時代と重なっていく。
ちょっと、脱線。
後にクラシック音楽に興味を持つようになって、指揮者としてのレナード・バーンスタインを知り、改めて「ウエスト・サイド物語」の作曲者だったことに感慨を覚えた。
久しぶりに見る「ウエスト・サイド物語」。
全ての曲を知っているし、ほとんど歌える。
なつかしい思いに浸りながら各シーン、各曲を堪能しているうちにたちまち157分が過ぎていった。
ネットの映画サイトを見ていると、この映画について「不良グループの対立を描いた低俗な映画」という評価があって唖然とした。
年齢の違いか、感性の違いか。