きままなドライブと写真、そして映画

晴れの日はドライブ・写真、雨の日は映画、曇りの日は・・・迷う

思い出の滝 鶏鳴の滝

2024-06-28 20:27:40 | Weblog

滋賀にいた頃、毎年7月から8月にかけて、週末になると通っていた滝がある。
陶器で有名な信楽の山中にある鶏鳴の滝。
初めて行った時は、地元の人ぐらいしか知らないような、ひっそりとした佇まいだった。
2回目だったか3回目だったか、滝の写真を撮るのにベストのアングルを探しながら滝の周辺を回っているうち、光芒が見える場所を発見した。
急な斜面の道なき道を下って川の流れに出たところ、普通に滝を見に来た人は絶対に来ないような場所だ。
滝の上部はこんもりと木々に覆われていて、滝が作り出す微細な水滴が霧のように漂うところに木漏れ日が差して光芒を作り出し、逆光がそれを美しく浮かびあがらせる。

光芒は午前8時45分ぐらいから出現する。
木漏れ日が差す場所が、時間が経つにつれ、下流から上流に移っていき、滝のところに来た時から光芒が始まる。
そんな早朝に信楽の山中の滝にやってくる人もいないので、カラオケ大好き人間としては、好きな曲を大きな声で歌いながら光芒が出るまでの時間をつぶしていた。

定位置と決めた岩の上に座り、三脚を岩の上にセットする。
お尻の下にはマットを敷く。
滝の音を聞きながら、誰もいないなかで滝と光芒の写真を独占的に撮影できていたのは最初の数年だっただろうか。

どういうわけか、突然、続々とカメラマンがやってくるようになった。
がっしりした大型三脚と長靴で、われこそ本格派といういでたちの人達。
光芒が撮影できる場所は一般の人は来ないような限られた場所なのに、あたかも知っているかのようにこちらにやってくる。
どうしてこの場所を知ったのかと聞くと、人に教えてもらったというのが大方の返事で、そもそもの発端はよくわからない。
カメラマンがやってくるようになると、いろんな人がくる。
「あんた、三脚使ってんなら、手振れ防止機能をオフにしとかないとブレるよ」と、聞きもしないのにベテランが初心者に教えるように、上から目線で言ってくる人。
「こちとら、中学生の時から自宅の暗室で現像・焼付・引伸ばしをやってきてんだぜ」とは言わずに、「はあ」と受け流す。
それはまだいい方で、本格派のベテラン風を吹かせ横柄で自己中心的な態度で不愉快にさせられたこともあった。
長靴も履かず、三脚は小型(とはいっても GITZO なのだが)なので、カメラマンとしては格下に見られたのかもしれない。
帰りに車のナンバーを見てみると、岐阜、三河、奈良、京都、神戸、大阪など遠くからの人がけっこういた。

地元の利を生かし早めに到着するようにしていたので、定位置を人に取られることはほとんどなかったが、たまに取られているとその日は諦めて引き返した。

滝の駐車場に至る直近の道は、対向車とはすれ違えない狭い道で、いつも「対向車よ、来るな」と念じながら運転していた。
その道は、台風や大雨で崩落し通行禁止になることもしばしばだった。
倒木が道を塞いでいたため途中で引き返したこともあった。
後方視界が悪いフェアレディZで、カーブが連続する狭い道を半クラッチでバックして戻るのは、けっこう疲れた。

光芒は、その時々で、出る角度、方向、場所、本数が変わり、まったく同じ出方をすることがない。
たいした光芒が出なかった時は欲求不満を溜めながら帰路につき、満足できる光芒が出た時は充足感に満たされながら帰路についた。
たくさんの光芒が出現し、滝の周りが光のシャワーで満ち溢れたことが数度あった。
何故かいずれもほかには誰もおらず、光の祭典の独り占めに至福のひとときを過ごしたものだ。




















福岡に来てから、鶏鳴の滝のように光芒が出る滝を探した。
多分十ヶ所以上行ったと思うが、見つからなかった。

鶏鳴の滝の光芒がなつかしい。

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筥崎宮 花庭園

2024-06-18 11:41:17 | Weblog












































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筥崎宮 あじさい苑

2024-06-14 19:40:06 | Weblog












































あじさいの花は、雨上がりにたくさんの雫をつけ、淡い光に照らされてしっとりとした色合いの時が美しい。
かつては自宅の近くにあじさいの名所があったので、雨が止むとすぐに飛んで行ったものだ。
上、横、下・・・いろいろな角度から覗いて、絵になりそうな雫を探す。
一番の狙いは、雫の中にあじさいの花が映っている写真を撮ること。
そんな雫はなかなか見つからない。
雫のついた花を探しながら、同時にカタツムリも探す。
カタツムリもそうそういるものではない。

あじさいの花に水滴をつけるため噴霧器を持参している人がいた。
それよりすごいのは、カタツムリを持参している人がいたことだ。

今はもう雨上がりとか雫とかカタツムリとかあまりこだわりがなくなって、晴れた日に漫然と写真を撮っている。
トシじゃ。

そういえば、梅雨ってどこにいったんだ。

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土谷棚田夕景

2024-05-15 13:09:46 | Weblog





















この日も雲一つない快晴。
なので、夕焼雲が棚田の水面に映り込むことはない。
日没後、美しく輝くこともなく、ただ暗くなるだけで終わった。

ここも、浜野浦ほどではないものの、人気撮影スポットなので、大勢のカメラマンがやってくる。
浜野浦もそうだが、駐車場所確保のため、日の入り時刻の4時間前ぐらいに到着するようにしている。
一万歩に向けて周辺を歩き回っても、まだまだ時間が余る。
時間つぶしにスマホでインターネットを見ると通信料がかかる。
日陰がないので折り畳み傘をさし、キャンプ用チェアに座って、ワイヤレスイヤホンで音楽を聴く。
やがて、これも飽きる。
あとは、ただひたすら夕暮れを待つ。

ここのGoogle マップの航空写真を見るたびに、棚田の連なりのすごさに感嘆する。
地上にいると棚田がこれだけ連なっているのはまったくわからない。

Google マップ


Google Earth 



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浜野浦夕景

2024-05-12 10:44:53 | Weblog















雲一つない快晴。
困る。
夕日に染まった雲がいくつも浮かんでいて、それが棚田にくっきりと映っている、ってのが撮りたい。
上空を電線が走っていて、上空を写し込むことができないので、棚田に映った夕焼雲が撮りたい。
何度も来ているのに、そんな光景にまだ出会ったことがない。

ここは人気撮影スポットなので、いつものことながら、平日にもかかわらず、大勢のカメラマンがやってくる。
日の入り時刻の2時間前で、展望台には既に入り込む余地がないほど三脚が林立している。
やってきていたガイジンさんもこれには戸惑っているようだった。
この写真を撮った場所の後方や展望台の上の道路にもカメラマンがいる。





ここの問題は、上空を電線が走っていること。
電線は絶対に写したくないので、夕日が電線の下に下がってくるのを待つ。


高い位置に行けば行くほど、棚田を見下ろす感じが強まり、同時に電線と水平線の間隔が狭まる。
逆に、低い位置に行けば行くほど、棚田を見下ろす感じが弱まり、電線と水平線の間隔が広がる。
というわけで、前々回ぐらいから、展望台の下の草地から撮影している。
ほとんど誰も来ないし、三脚の陣取り合戦もない。

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皿山公園のつつじ

2024-05-02 19:10:14 | Weblog

皿山公園は若杉山の麓にあり、3万本とも言われるつつじの大群落がある。
自宅から車で30分ちょっとと近いので、気楽に行けるお気に入りスポットだ。
公園というより山の麓という風情で入場料もなく、駐車場も無料。
去年も見頃を過ぎていたが、今年も見頃を過ぎての訪問となってしまった。
しかも去年より花の状態は悪かった。
それに、午後に行ったので、朝だったら順光の場所が逆光になっているなど、場所によっては光の当り方が悪くて花の色がきれいに出なかったりする。
というわけで、花が疎らになってしまったところや、光の当り方で色が出ないところを避けながら撮影。
来年こそは見頃の時に朝に行こう。

























仕事をしている時は、ゴールデンウイークが楽しみだった。
しかし、リタイアして故郷の福岡に戻ってからは、毎日が休日のようなものなので、どこに行っても混雑してそうなゴールデンウイークはじっと静かに通り過ぎるのを待つようになった。

ちなみに、仕事で滋賀に住んでいた時にゴールデンウイークにどこに出かけていたか調べてみた。

しゃくなげ渓(滋賀県) 日本最大規模と思われるしゃくなげの大群落
室生寺(奈良県) しゃくなげ
三室戸寺(京都府) つつじ
伊香具神社(滋賀県) 八重桜のトンネル
高月(滋賀県) 鯉のぼり
長谷寺(奈良県) 牡丹
正法寺(滋賀県) 藤
三大神社(滋賀県) 藤
太巌寺(三重県) 藤
天王川公園(愛知県) 藤 藤棚の下に水路が流れているのが特徴
鶏鳴の滝(滋賀県) 滝の光芒

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大興善寺のつつじ

2024-04-29 11:25:06 | Weblog


大興善寺の境内に入るには「きぼうの坂」と名付けられた127段の石段を登らなければならない。
多分3年ぐらい前までは、一定の速さで一気に登っていたと思うが、年をとるにつれそれがだんだんしんどくなり、今はゆっくり、途中で息抜きしながら登ることに。

大興善寺はつつじの名所であると同時に紅葉の名所でもあるので、つつじの花が見頃となる時期とモミジの新緑が美しい時期が重なる。






今年はつつじがちょうど見頃になる時に雨が続き、やっと晴れたので出かけたらやっぱり見頃を過ぎてしまっていた。
萎れた花が目立つのでちょっとがっかりしながらも、まだ残っていたきれいなつつじと新緑のところを撮った。
































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舞鶴公園の藤と八重桜とつつじ

2024-04-22 19:27:24 | Weblog





























舞鶴公園にはいつもは朝に行って写真を撮っているが、今回は所用があって午後に行くことになった。
朝だと順光で撮れていた場所が午後は逆光でしか撮れず、やっぱり朝でないとだめだと痛感した。

海の中道海浜公園と同様、ここでも大勢の中国人が来ていて、中国語が飛び交っていた。
舞鶴公園には、もともと梅、桜の時期に大勢の中国人が来ていたが、藤の時期にはあまり見かけたことはなかった。

毎年楽しみにしている大興善寺のつつじが見頃になっているとホームページに出ていた。
しかし、ここしばらく悪天候が続きそうで、天気が回復した頃には見頃を過ぎてしまっているような気がする。
去年、大興善寺でも大勢の中国人が来ていたので、今年もきっとやってくるに違いない。
行く先々で中国人ばかりいると、ちょっとうんざり。

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海の中道海浜公園にて

2024-04-19 20:30:36 | Weblog



































今までここで中国人を見たことはなかった。
しかし、今回は、中国人が大挙して押し寄せてきた。
来場者の8割は中国人ではないかと思えるほどだ。

写真を撮っていても周りはみんな中国人で、中国語が左右前後で飛び交っている。
なんとなく落ち着かない気分で、早めに切り上げることにした。

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ストロボで桜を撮る

2024-04-10 19:45:32 | Weblog

防湿庫の中で、持ち出されることもなくずっと眠っている最古のものがストロボだ。
2008年、初代 EOS 5D を買った時に何故か一緒に買ってしまった。
ポートレイト(人物写真)には関心がなく、もっぱら自然光による風景や花を撮っているので出番がない。

一度も使わないまま11年が経過した2019年、ストロボ用の無線機器を使って、ストロボをカメラから切り離し、光を当てたいところに向けて自由自在に発光できることを知った。
夕焼けや夜景を背景に桜などを撮っている作例をネットで見て、さっそく無線機器を購入。

右が送信機で、カメラに取り付ける。
左が受信機で、ストロボに取り付ける。




スマホをカメラとNFC接続し、無線リモコン化する。
カメラのモニター画面がそのままスマホに映し出され、スマホ下部の丸がシャッターボタンになる。

カメラを三脚に固定し、構図や露出を決めた後、ストロボとスマホを持ってカメラから離れ、光を当てたい方向にストロボを向けスマホでシャッターを切る。

それで撮ったのが、これ。



この時は、周囲にいた数人のカメラマンにストロボ発光の了解を得て2枚だけ撮ったが、やっぱりカメラマンが集まるような場所ではストロボは使えない。

いつのまにか、この時から5年もの歳月が流れたが、ふとストロボで桜を撮ることを思い立った。
自宅のすぐ傍の桜で試し撮りをしてみた。

桜は大きな被写体なので、ストロボの光を当てる場所を変えながら何枚も撮影し、それを比較明合成することを思いついた。

12枚撮った写真の一部がこれ。










12枚を比較明合成した写真がこれ。


しかし、比較明合成なんてややこしいことしなくても、1発でこんな写真も撮れているので、これだけでよかったかも。ガクッ。



ビル群の夜景を背景に舞鶴公園の桜をストロボで撮る。
ライトアップされておらずカメラマンがいないところを探す。
などと考えているうちに、早くも桜は終わってしまった。

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