きままなドライブと写真、そして映画

晴れの日はドライブ・写真、雨の日は映画、曇りの日は・・・迷う

ポータブル赤道儀「ポラリエ」

2024-03-25 19:45:12 | Weblog

星は北極星を中心に回転している。
したがって、星を長時間露光で撮影しようとすれば、星が動いて点にならないので、点として捉えるには、星の動きを追尾するポータブル赤道儀が必要になる。

星空を撮影するには、晴れていて雲がないこと、月がないこと、街の明かりその他人工的な光源がないこと、などの条件があるので、いつでもどこでも撮れるわけではない。
福岡に来て間もない頃、星空が撮影できそうだと思われる場所を何ヶ所か巡ってみたが、どこもダメだった。
阿蘇の外輪山のような、かなり遠くまで行かないと撮影適地はないと思われ、星空撮影のためだけに遠出する気力が湧いてこないまま、日々が流れた。
そもそも、呑兵衛なので、晩酌優先か、星空撮影優先か、というと、晩酌優先に傾いてしまう。
そして、気が付くと、いつのまにか、星空撮影機材は、防湿庫の肥やしになっていた。
それに、 CONTAX RTS Ⅲ、 Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 28-85mm F3.3-4.0 MMJ 、 Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 MMJ のカメラ1台、レンズ2本が増えたので、防湿庫が満杯状態となった。

というわけで、メルカリでポータブル赤道儀「ポラリエ」一式を売ることにした。

一式の内容は
ポラリエ本体+附属雲台
ポーラメーター (北極星への方向と角度を設定する)
ポラリエ専用三脚 (ベルボンとの共同開発で製作)
レンズ結露防止ヒーター
ヒーター給電用バッテリー+充電用ACアダプター
星空用レンズフィルター プロソフトンA






メルカリを見ると、ポラリエの出品がけっこうあって、中には出品後売れないまま日数が経っているものも見受けられた。
売れ残って晒しものになるのもいやなので、出品例の値段を見ながらやや低めの値段で出品した。
すると、な、な、なんと、出品してから40分もたたずに買い手がついた。

このセットに、あとタイマーリモートコントローラーを買い足せば、すぐに星空撮影が楽しめる。
どんな人が買ったんだろうと見てみると、出品履歴が100点以上ある人で、様々な商品を出品・販売している人だった。

 

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CONTAX Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 MMJ の試し撮り

2024-03-14 13:53:59 | Weblog

「標準レンズの帝王」CONTAX Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 MMJ をとりあえず EOS 5D Mark IV に装着し、近所の花壇で試し撮りをしてみた。
ネットでもボケの美しさを謳って絞り開放で撮っている作例が多いので、絞り開放で撮ってみた。

















上の写真の一部を拡大。
木の表面の表情をシャープに捉えていて、200%拡大しても精密に撮れている。その上下はボケていて、まさにボケと高解析度の共存。







上の写真の顔の部分を拡大。
解像度高くシャープに撮れているのが気持ちいい。


とろとろのボケ味とシャープな写り、色乗りのよさ、ふむふむ、なんとなくいい感じではないか。
1985年発売の40年近く前のレンズとは思えない描写力は、確かに人気が高いのが頷ける。

玉ボケを撮ってみたかったが、玉ボケが出る条件のところを見つけられなかった。残念。

F1.4 という被写界深度の浅い絞りでマニュアルでピントを合わせるのは、近視、乱視、老眼の目ではほんとにツライ。
デジタルカメラでは撮ってすぐピントや写り具合を確認できるが、フィルムカメラでは現像が出来あがるまでどう写っているかわからない。
CONTAX RTS Ⅲ で撮って、現像が出来あがってみたら、ほとんどピンボケだったりして・・・
フィルム代、現像代、デジタル化料の6,000円余りのコストがパーになる恐怖。
現像が出来上がるまでの約十日間、恐怖に怯えながら過ごすのもまた一興?

 CONTAX Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 MMJ を装着したEOS 5D Mark IV



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ついに「標準レンズの帝王」を買ってしまった

2024-03-11 13:31:07 | Weblog

発売当時は高嶺の花で憧れだったカメラであり、義父の遺品の、フィルム一眼レフ CONTAX RTS Ⅲ が CONTAX 専門修理業者から3ヶ月の修理期間を経て手元に戻ってきたのが、去年の2月だった。



完璧な状態になったカメラを手に、さっそく36枚撮りフィルムを3本ほど撮ってみたが、ちょうどその頃から愛用していたリバーサルフィルム Velvia 100 が入手困難となった。




富士フイルムによれば生産停止の原因は原料不足とのことだったが、今は復活して入手できるようになっている。
ただ、一年前ヨドバシカメラで買った時は36枚撮りで1本1,980円だったのが、今はなんと3,630円にもなっている。
フィルム代以外に現像代、デジタル化などのコストがかかり、コストに見合う満足感が得られているかなどと考えているうち結局使わないまま一年が過ぎていた。
とはいえ、それなりに修理代をかけたカメラでもあり、時々は防湿庫から出して、かつて所有していたフィルムカメラ Nikon FM2 や EOS 5 にはない重厚感や独特の操作感を楽しんでいた。

CONTAX RTS Ⅲ に装着されていたレンズ CONTAX Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 28-85mm F3.3-4.0 MMJ は広角から中望遠までカバーしているので、画角的にはこれで十分だと思う。



しかし、Carl Zeiss のレンズは単焦点レンズが真骨頂であり、やっぱり単焦点レンズが欲しい。
オールドレンズのなかでも特に人気が高く、「標準レンズの帝王」と言われる CONTAX Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 MMJ がずっと気になっていた。

Carl Zeiss のレンズには AE (初期型)と MM (後期型)があり、それぞれ J (日本製)と G (ドイツ製)とがある。
絞り数値の最小絞りが白のものが AE で、緑のものが MM となっている。
Planar T* 50mm F1.4 の AE は玉ボケが手裏剣状になる場合があるので、MM の方が好まれている。

ネットでは、フィルムカメラにオールドレンズを着けてフィルム撮影を楽しむ動画がいくつもあり、フォトグラファーのなかには、仕事はデジタルで撮るがプライベートではフィルムで撮っているという人もいた。
また、ソニーα7Rなどのデジタルカメラにオールドレンズを着けて楽しんでいる動画や記事もけっこう見られた。
そんななか、やっぱり CONTAX Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 MMJ が多く取り上げられていて、ボケの美しさと高解像度の共存とか空気感を捉えるなどと絶賛されている。
しかし、人気が高い分値段も高くなっており、一時的なブームであればそのうち下がるに違いないと微かな期待をこめてマップカメラなどを時々のぞいたりするが、全然下がる気配はなかった。
それどころか、マップカメラにあれほどあった「帝王」の在庫がいつのまにかきれいに一掃されていた。

ネットをいろいろ見ているうち、使用に問題なさそうで少し安めのものを見つけた。
働いている時はそれなりの収入があったが今は無職の貧乏人、節約、倹約・・・逡巡しながらもついにポチッとやっちまった。
余生の残りも少なくなってきているので楽しめるうちに楽しまなければと自分を正当化する。

そして、届いた。
宅急便の段ボール箱を受け取った時、ひょっとして中身を入れるのを忘れたのではないかと思うくらい軽くて不安になった。
急いで開けると、ちゃんと入っていた。
思っていたよりずっと小さくて軽かった。
高級感を漂わせるレンズをイメージしていたが、実際はチープな感じだった。
思わず納品書の商品名を確認したら間違いはなかった。
モノとしては思っていたよりきれいで、作動も問題なかった。










フィルムは無駄撮りをしたくないし、現像、デジタル化に10日はかかるので、とりあえず EOS 5D Mark IV に着けて撮ってみよう。
注文したプロテクトフィルターとレンズフードが届き、天気がよければ出かけよう。

テレビはあまり見ないが、毎回見るのを楽しみにしていた「ブラタモリ」が突然最終回を迎えた。
さびしい。

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福岡の歩道の通行ルール

2024-03-05 23:47:56 | Weblog

故郷の福岡に帰ってしばらくして気が付いたことは、歩道に表示された通行ルールだった
長年住んだ首都圏をはじめ、単身赴任した名古屋、高松、宇都宮や、福岡の前に住んでいた滋賀でも、歩道のこんな表示は見たことがない。









自転車は車道寄りに、歩行者は車道から離れた側に、と表示されている。
ところが、不思議なことに、このルールを守る人はほとんどおらず、みんな完全に無視している。
「ほとんど」と書いたのは、ひょっとしたら守っている人もいるかもしれないので。
知らず知らずいつのまにか、歩道の表示を無視して歩く自分がいた。


最近の新作映画は見る気もしない映画ばかりだが、そんななか久しぶりにいい映画を見た。

「パリタクシー」 2023年公開 フランス


「ライフ・イズ・ビューティフル」のような「わざとらしさ」が鼻につく映画と思って敬遠していたが、ネットの評判がとても高かったので見てみた。
ほんとに、ほのぼのとして暖かな気持ちにさせてくれるいい映画だった。
金銭面でも仕事面でも窮地に立たされ不機嫌さを募らせるパリのタクシー運転手が、92歳のお婆さんを乗せることからドラマが始まる。
老人施設に向かう彼女の思い出の場所を巡りながら、次第に彼女の過酷な人生が明かされ、会話をしているうちに、仏頂面をしていた運転手の表情が和んでいって、やがて心を通わせるようになる。
二人の主演俳優の味わい深い名演技が、どんどん映画に引き込んでいく。
見終わった後、いい映画を見たという満足感の余韻を残す映画だった。

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