住職日記

光善寺の住職ken-shinが、光善寺での日ぐらしや思いを気ままに綴ります。

野仏巡礼

2009-12-16 10:32:58 | 日記
先週の日曜日に、波積地区で「野仏巡礼」という行事が行われました。
これは、波積地区の趣味の会の方がお地蔵さまのよだれかけを
たくさん作られたので、波積のお地蔵さんに掛けて回ろうというものです。
各地区にある浄土真宗と曹洞宗の御住職方も総出で、お地蔵さまを回りました。
私は、地元の波積北地区のお地蔵さまを5か所回りました。
印象深かったのは、かつてのいわゆる赤線道沿いにあるお地蔵さまです。
今ではもう誰も通らなくなった山道を登って行くと、小さな祠がありました。
このようなところにお地蔵さまがいるということは、以前はかなりの
人通りだったのでしょう。
すっかり藪になってしまっていましたが、当時のことを偲ばれました。
このお地蔵さまはこうしてこの道を行きかうたくさんの方々を
見守ってこられたのだなあと思うと、本当にありがたい気持ちになりました。
このような視点でふるさとを見ると、また違っておもしろい
ふるさとの姿が見えてくるかもしれません。

プレジョブ

2009-12-10 21:09:27 | 日記
プレジョブってご存知ですか?
プレジョブとは、障害のある子どもたちの就労支援の一環で
在学中に行う職場体験の一つです。
協力いただく企業に週に一度出向き、1時間その子に合った
業務を手伝う、という取り組みです。
今夜、江津市内の保護者さんたちで作るプレジョブの、第1回目の会合が
開かれました。
私は都合がつかなくて、参加できませんでしたが
活発な意見交換が行われたそうです。
私は、知り合いのお母さんから協力を頼まれて、プレジョブという
取り組みを知りました。
これからは出来る限りの協力をしていきたいなあと考えていますが
障害のある子が職に就けるということは、不況の現在
ますます難しくなっています。
しかし、このプレジョブという活動は、就労支援という活動でもありますが
それとともに、障害のある子どもたちが、社会の中で
一人の人間として認められていく(必要とされている)ということを
感じるためにとてもいい活動ではないかと思うのです。
バリアフリーの社会を築いていくために
私たち一人ひとりにまだまだやれることがあるはずなのです。

ハイクラスケーキ

2009-12-09 20:15:58 | 日記
今日は近くのお宅へ報恩講のお参りに行きました。
そのお仏壇には、私の好物である「ハイクラスケーキ」が
お供えしてありました。
このケーキは、私の小さい時から変わらない形であります。
ロールケーキ型とショートケーキ型の2種類あって
ロールケーキ型にはチョコレートでコーティングしてあります。
私が小学生のころは、年に何回かは給食で出ていました。
そして、ショートケーキ型のは、上下二つに分割でき
下の方から(クリームのついてない方から)食べたものです。
お勤めの後、お供えをお下げして、みんなで美味しくいただきました。

お土産にいただいたものを娘に見せると、
娘もとても喜んで食べていました。
親子揃って同じものが好きなのです。

ご師匠さま

2009-12-08 08:10:26 | 日記
去る、12月1,2日光善寺のご師匠寺である、温泉津町R寺さまへの
報恩講へお参りさせていただきました。
このR寺さまとは、お互いがご師匠寺として参り合いをします。
したがって、R寺さまのご師匠寺が光善寺というわけです。
R寺さまの御住職は私よりも25歳も先輩なのですが
私のことをいつも「ご師匠さん」と言って、それはそれはご丁寧に接して下さいます。
そして光善寺とR寺さまでは、報恩講のお取次ぎもご師匠様がすることになっているのです。
今年も、何とか2日間のご縁を勤めさせていただきました。
どのお寺にお参りに行っても、そのお寺のご師匠様が、どんなに若くても
上座に座ります。
そのような古くからの丁寧なお付き合いが、今でも続いています。

画像は高手にあるR寺さまの境内から見える夕日です。
現在は前の木が茂っており見にくくなっていますが、
真西に向いて本堂が建てられているので、秋分の日と春分の日は
山門の真ん中に日が沈む光景が見られたものです。

ごいんげさんの…

2009-12-07 06:49:52 | 日記
お参りをさせていただいていると、こんな話をよく聞きます。
「この座布団は、ごいんげさん専用ですよ」
「昔泊っていただいていたころは、ごいんげさん専用のお布団があったものです」
そして、先日、あるお宅へお参りにさせていただくと
またごいんげさん専用がありました。
それが、画像のお茶碗とお湯のみです。
このお宅は毎年必ず奥さまの手作りのお鬨を出されるのですが
食事の最後に、このご飯が出てきます。
奥様いわく
「私はこの家にきて50年になりますが、来た時からすでに
ごいんげさん専用としてありましたよ」
とのことでした。
ほんとうにごいんげさんを大切なお客様として、ご接待して下さったいたのだなあ
と思うと、本当にありがたく思われました。

ごはんもおいしく、そのお茶碗で2杯もおかわりしてしまいました。