異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

<福島第一原発>どんどん汚れる太平洋~原発の排水路から汚染された雨水が流失!

2015-09-10 22:51:28 | 福島、原発

http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-4353.html

やっぱりね! <福島第一原発>どんどん汚れる太平洋

福島第1原発 大雨の影響で汚染雨水が2度にわたって海洋流出
2015/09/09 FNNLocal 福島

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台風18号の接近にともない、福島県内では、これから10日にかけて、広範囲で激しい­雨になる見込み。
この雨の影響で、福島第1原発では、9日未明に、2度にわたって汚染­した雨水が排水路から海に流れ出た。

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東京電力の担当者は「降雨の影響で、排水ルートから、せきを乗り越えて越水して、一部­(海へ)排水された」と話した。

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東京電力によると、9日午前0時28分から2時間にわたって、汚染した雨水が排水路の­せきを乗り越えて海に流れ出た。

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また、その1時間20分後にも、同じ排水路から、再び海への流出が確認された。

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いずれも降雨量は、1時間あたり11mmから13mmで、ポンプ8台をフル稼働させて­水をくみ上げていたが、処理が追いつかなかったという。

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この排水路から汚染した雨水が流れ出るのは、これで7度目となる。






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<高濃度汚染水太平洋へ>福島第一原発K排水路「14ミリ以上降れば海に出ます」9/7東京電力記者会見文字起こし


SEALDs奥田愛基さんが「みんなのニュース」に出演した結果~田崎史郎氏の本性見たり!

2015-09-10 21:25:45 | 報道

※田崎史郎氏(時事通信社解説委員)の本性見たり!~やはり、安倍総理との会食常連者だ!安倍の仲間で、中立公正な解説者でないことがよくわかった。

 

 

http://news.livedoor.com/article/detail/10574303/?http%3A%2F%2Fnews.livedoor.com%2Farticle%2Fdetail%2F10574303%2F

明治学院大学4年奥田愛基さん(23)「特定秘密保護法に反対するとき、日本の大学生で俺らが一番この法律に詳しくなろうって話し合った。ロジカルに、でも『これ嫌だ』って感情があってもいいよねって」(撮影/写真部・加藤夏子)dot.(ドット)

ざっくり言うと

  • 9日の「みんなのニュース」にSEALDsの中心メンバーの奥田愛基氏が出演した
  • 奥田氏は安倍晋三首相に国民がなぜ付き合わなければならないのかとコメント
  • 共演者から「そりゃ選挙で(国民が)選んだからですよ」と一蹴されていた

SEALDs・奥田愛基氏にフジ番組で相次いで反論 放送後にはTwitterで「反省」

9日放送の「みんなのニュース」(フジテレビ系)で、SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)の中心メンバーである奥田愛基氏が、出演者から相次いで反論を受ける場面があった。

この日の番組には奥田氏が出演し、16日に参院で採決するとみられる安保関連法案について伊藤利尋アナウンサー、時事通信社解説委員の田崎史郎氏らと議論した。奥田氏はSEALDsの中心メンバーのひとりで、安保法案が憲法9条に違反しているとして抗議行動を行っている。

その中で、伊藤アナがSEALDsの推進するデモ活動を「国民の意思表示のひとつ」と認めた上で、国政選挙での投票の方がより有効ではないか、と奥田氏に問いかける場面があった。伊藤アナは2012年から2014年にかけて行われた衆参選挙での自民党の圧勝を挙げて、それも「国民の意思」ではないか、というのだ。

奥田氏はこの問いかけに、安倍首相が昨年末の衆院選挙を「アベノミクス選挙」と位置づけ、集団的自衛権を焦点化しなかったと反論した。さらに集団的自衛権の問題点を当時テレビで十分に取り上げていたかとの疑問を投げかけると、田崎氏が即座に「相当取り上げてましたよ?日本記者クラブの討論会でもやってたし」と反論してみせた。

コーナーの終盤には、田崎氏が今回の安保法案について、安倍首相が政権発足直後からの意志であり、支持率がどんなに下がろうと実行する心づもりだったと説明した。

この発言に奥田氏が「安倍さん自身の意志とかやりたいっていう気持ちのために、国民全員がなぜ付き合わなければならないのかって思うわけですよ」とこぼすと、田崎氏はきっぱり「そりゃ選挙で(国民が)選んだからですよ」と一蹴してみせた。

ここで奥田氏が何か発言しようとしたが、予定していた時間を押していたようで伊藤アナが遮って「国政選挙で選ばれた政治家の信念、一方で国民の声、そのバランスがひとつのテーマですね」と足早にまとめて、コーナーを締めくくっていた。

なお放送直後に、奥田氏は自身のTwitter上で、「選挙で勝ったら、なんでもして良い訳じゃないでしょうよ…。」と呟き、田崎氏や番組の作りに苦言を呈している。
 
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奥田愛基 aka オークダーキ @aki21st

田崎さんテレビを良く分かっておられる。思ってたことの半分もちゃんと言えなかった。反省。

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奥田愛基 aka オークダーキ @aki21st

ていうかフリップの中身知らなかったのが痛かった。なんかおかしいと思ったけど。あーいうものなんかな。

田崎さんも法案の事わかりにくくてよくわからない、って言ってるんだけど、なんで分からないものをそんなにごり押しできるのか。テレビで話すって本当にスキル要りますね。

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奥田愛基 aka オークダーキ @aki21st

田崎さんに解説してほしいけど、1人だと偏ってるように見えるから、奥田くん呼びましたとのこと笑。力不足ですみません。 https://twitter.com/katoikumi/status/641527090630627328 

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奥田愛基 aka オークダーキ @aki21st

選挙で勝ったら、なんでもして良い訳じゃないでしょうよ…。 https://twitter.com/ooosan99999/status/641624218103234560 

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アフガニスタンに生命の水を(中村哲氏講演より )~国連職員より安全な日本人、私はみなに守られている。

2015-09-10 19:04:24 | 平和 戦争 自衛隊
砂漠化した地域に用水路を建設したペシャワール会だが、数百人の作業員だったようだ。
現地人が頑張った理由は、「1日3回食べること」「故郷で家族と一緒に生活すること」・・・。この二つの願いだという。
既に、16,500ヘクタールの灌漑を実現し、60数万人の生存環境を整えている。
アフガニスタンでは、共同体は準武力集団だとのこと。江戸時代やその前の郷士のような自治状況のようだ。
今までに知りたかったことだが、この講演文字おこしにより、アフガニスタンの素顔がかなりリアルに分かった。
江川 博章さんFBより)

アフガニスタンに生命の水を ペシャワール会 中村哲氏講演より  2015年9月2日付

8月30日、宇部市の渡辺翁記念館で開催された。山口大学医学部最大の学生団体である「山口大学国際医療研究会」の学生たちが主催・・・と紹介されている。
全文、文字おこしされたものです。下に、つまみ食い的に、抜き書きします。

 

○アフガニスタン 保守的なイスラム教徒。死亡者10人に1人。
・・・・ よくいえば自治性が非常に濃厚であり、悪くいえば割拠性が強い民族を束ねるのがイスラム教だ。各村や町にもモスクがあり、ときには行政よりも決定権を持っている。目にするニュースでは血なまぐさい印象が多いかもしれないが、実際にはそれほど変わった人たちではない。アフガニスタン人は私が見る限りでは世界でももっとも保守的なイスラム教徒で人人は戒律を律儀に守る。
・・・・ 私が行ったときはアフガン戦争の真っ只中。約10万人のソ連軍が侵攻していた。その後約10年間内戦が続き死亡者は200万人、国民の10人に1人が死に、600万人が難民になった。十数年前からはアメリカ軍、NATO軍の侵攻でさらに混乱が続き、「戦争」が現地民にとって非常に切実な問題となっている。

 

○干ばつと難民
・・・・ 数十万㌶が沙漠化し、多くの難民が発生した。診療所には若いお母さんたちが子どもを抱き、何日もかけて歩いてくる。生きてたどり着くのはまだましで、たどり着いても順番待ちで並んでいるあいだに腕の中で冷たくなっていく光景はごく日常的に見られるものだった。
・・・・ アフガニスタンは自給自足の国だが、水がなくなれば汚水を口にして下痢になる。作物も育たないため慢性的な栄養失調に陥り、簡単な病気で命を落とす。清潔な水と十分な食べ物さえあれば、ほとんどの患者が死ぬことはなかったと思う。

 

○9.11以降の空爆と食糧難
・・・・ (2001年10月開始の)空爆は激しかった。日本人の空爆の記憶は、おそらく太平洋戦争で途切れているが、最近の戦争はあれ以上に高性能で、巧妙で、非人道的な爆弾が使用される。ボール爆弾や、人間だけを死傷するクラスター爆弾が大量にばらまかれた。一方で「人道的」支援と称して食料を投下するが、クラスター爆弾とまったく同じ黄色い包みに食料を入れて落とす。それを拾いに行った子どもたちが犠牲になるなど、犠牲になったのは子どもや女性、お年寄りなど弱い人人だった。
・・・・ 無差別爆撃のなか、食料を配ることは至難の業だった。職員20人が1発の爆弾で全滅する可能性は十分にあったため、3つの部隊に分け、たとえ1チームが全滅しても他の2チームが任務を敢行するようにした。活動の底力となったのは同胞のためには命も省みない勇敢なアフガン人であり、これによって私たちの活動は支えられた。

 

○米軍進駐後、麻薬と売春
・・・・ タリバン政権が11月になって崩壊し、米軍の進駐が始まった。世界中で「極悪非道の悪のタリバンをうち破り、絶対の自由と正義の味方、アメリカおよびその同盟軍を歓呼の声で迎える市民の姿」「女性抑圧の象徴であるかぶり物を脱ぎ捨てて、自由をうたう女性たちの姿」の映像が、くり返し嫌というほど流された。
・・・・ 実際には何ができていったか。それはケシ畑だ。タリバン政権はよくない面もあっただろうが厳格な宗教制度によってケシ栽培を徹底的に取り締まり、ほぼ絶滅していた。それが盛大に復活し、数年を待たずしてアフガニスタンは、世界の麻薬の90%以上を供給する麻薬大国となった。
 解放されたのは「ケシ栽培の自由」「女性が外国人相手に売春をする自由」「働き手を失った人人が街頭で乞食をする自由」「貧乏人が餓死する自由」だといって間違いではないと思う。実際に当時、飢餓線上の人口は400万人といわれていたが、現在760万人に増えている。アフガニスタンはますます窮地に立たされている。

 

○2003年より用水路建設へ 「沙漠化で無人化した村村の復興」をスローガン
・・・・ (前略)まず道具がない。ツルハシとシャベルのみだ。もう少しお金を貯めて立派な日本の技術、技術者を呼ぶことも考えたが、長い目で見て、だれがその水を使い、用水路を維持管理するのかを考えたとき、現地の人人でも建設でき、現地の人たちの手で維持され、何世代にもわたって使える施設にするには、現地の人の手で直せるものでなければならなかった。 
 日本とアフガニスタンは、非常に異なる国のように見えるが、水に関しては非常に似た点が多い。どちらも山の国で急流河川が多く、夏と冬の水位差が激しいこと、山間部の狭い地域や小さな平野での農業が主流であり、水をとり入れる技術に似た点がある。現在の農村は日本の中世の農村部の自治制と似た点がある。このため日本の昔の技術をアフガニスタンにとり入れようと考えて探し回った。
・・・・ 用水路が次次とでき、10年ほど前から用水路が延びるたびに緑地が蘇り、荒れた村村が回復して多くの人人が村に帰ってきた。
 最後にたどり着いたのがガンベリ沙漠で、ここが一番の難航地だった。工事は真夏で、摂氏53度にまでなる。数百人の作業員のうち、毎日十数人が熱中症で倒れる。それでも彼らが作業の手を休めなかったのは「1日3回食べること」「故郷で家族と一緒に生活すること」、このたった2つの強い願いがあったからだ。それさえもかなえられずに難民化した彼らにとって、この用水路ができなければ、元の難民生活が待ち受けている。「なんとか生き延びたい」という健全な意欲が、用水路建設の大きな底力となった。2009年に第1回目の試験的な通水が成功したときに彼らは大喜びし、開口一番「先生、これで生きていける」といった。

 

○日本と日本人について 国連職員より安全な日本人
・・・・ 広島、長崎についても、同情心だけではない。アフガニスタン自身もロシアと戦い、イギリスを撃退して現在の体制を整えてきた国で、その経験から「羽振りのいい国は必ず戦争をする」といわれる。日本も同じように戦後の荒廃から立ち上がった国だが、一度も外国に軍隊を送ったことはないという信頼だ。日本人は国連職員よりも安全だというのが一昔前まで一般的だった。しかし、そのメッキが少しずつはがれつつあるのが現状だ。
・・・・ 日本の政権については、こんなバカな政権はない。向こうではみな権力に対して従順でない気風がある。対照的に日本人ほど権力に弱い国はないと感じる。現政権がアフガニスタンに出現したとするなら、もう何十回か暗殺されている。その点が日本との違いだ。個人的なことをいうと憲法に従う義務はあるが、政権に従う義務はないと考えている。

 

○共同体は潜在的な準武力集団
・・・・ 現地には日本のような厳密な警察組織はない。それでいて回る共同体だ。自分の身は自分で守るのが鉄則。日本人がよく「丸腰で活動するなんて」というが、現地は百姓と武士の区別がない。500人作業員がいて、もし作業を妨害するグループがあらわれたとすると、ライフルや小銃などを持って集まって、すぐに一個中隊ができる。普通は鉄砲を見せびらかさないが、潜在的な武力を持った準武装集団だ。用水路を守るためにはみなたたかう。しかしその必要がないよう、まずは平和的な交渉をしていこうとしている。
 私もみなに守られている。用水路は命にかかわるので、「中村とは運命共同体だ」ということで大事にしてもらっている。その地域で役立つ人間である限り、私は身の危険を感じずに済む。作業員のなかにはイスラム国やタリバンなどもたくさんいるが、彼らのなかには、やむをえず傭兵になった人がたくさんいる。敵かどうかは、自分たちと運命共同体であるかどうかと密接に関係している。路上では爆弾事件が増えているので注意はするが、作業場ほど安全な地域はない。

 

 


【報告】9.9 戦争イヤだ!安保法案NO!宮崎緊急大集会~弁護士37名の呼び掛けにより800名余参加

2015-09-10 18:48:16 | 案内 情報 デモ 集会 逮捕

<!-- 9.9 戦争はイヤだ 安保法案反対ー宮崎緊急大集会に800人 -->

Takurou GotouFB憲法九条の会より転載

9.9 戦争イヤだ!安保法案NO!宮崎緊急大集会参加!!
宮崎県弁護士37名の呼び掛けにより800名余の結集だ!

後藤好成弁護士始め、臼崎巌さん(鹿児島県海軍航空隊予科練入隊・84歳)、
細見潤さん(精神科医)、橘智子さん(真宗大谷派英空寺僧侶)、
我がFB憲法九条の会会員の樋口のり子さん(自衛官のいのちを守る家族の会)などの後に各政党のスピーチが続いた。


最後に「戦争法案絶対廃案!!」のシュプレヒコールがデパート前中心街に何度も何度も響き渡った!...
FB憲法九条の会の幟もしっかり政党幟に並んで立てました。

 

 


謝罪はもういらない。日本には第二次大戦の真実を話してほしい

2015-09-10 18:39:18 | ご案内

http://www.huffingtonpost.jp/lawrence-j-lau/enough-apologies-we-need-more-truth_b_8087488.html

Lawrence J. Lau Headshot 劉遵義(ローレンス・J・ラウ) スタンフォード大学経済学部教授、元香港行政会議メンバー

謝罪はもういらない。日本には第二次大戦の真実を話してほしい

 
投稿日: 2015年09月04日 20時08分 JST 更新: 2015年09月04日 20時42分 JST
CITY OF LIFE AND DEATH

 

2015年は、第二次大戦で連合国が日本との戦争に勝利した70年の節目の年である。今こそ日本政府が心から謝罪してきたかどうかを議論する時だろう。戦争中、日本軍は残虐行為を繰り返し、特に民間の人々を苦しめた。

第二次大戦中、アジアでは数千万から数億人が犠牲になったといわれる。私も戦争の犠牲者の一人だが、比較的運がいい方だった。真珠湾攻撃以前は私の両親は香港に住んでいたが、日本軍が1941年に香港の街を占拠した後、香港から逃れて広西省の桂林市に移った。

1944年の終わりに、日本軍が桂林市に最後の侵攻をしてきた。再び難民となった私の家族は、戦時中に中国の首都であった重慶市に陸路で逃れようとした。その時母は私を身ごもっていた。最初に貴州省を通らなければならなかった。そこで母が動けなくなってしまったため、貴州省の地域行政管理の中心である遵義市に立ち止まることにした。しかし宿はどこも「満室」だったので、遵義市の行政管理局の中で私は生まれることになった。そして幸運にも生き延びた(2014年12月、私は70歳になった)。

japanese propaganda

1941年の旧日本軍のプロパガンダのリーフレット(香港政府保存



1945年以降、ほとんどの日本の首相は何らかの形で謝罪をしてきた。しかし日本が十分に謝罪をしたようには見えない。なぜだろうか? 公平な見方をすれば、第二次大戦中は日本も苦しい思いをした。日本は唯一の被爆国だ。それも1回ではなく2回。そして不幸なことに、広島と長崎で亡くなった人の多くは民間人だ。しかし、自国民が戦争で苦しんでいるからといって、戦争を始め、残虐な行為をした人間の過失と責任が免除されるわけではないのだ。

しかし私は、そろそろ日本に謝罪を求めるのをやめるべき時だと思っている。たとえそれが真摯で、自発的で、心からの謝罪であっても、今世界が欲しいのは謝罪ではないのだ。結局、70年以上前の祖父母の世代を代表して謝罪するということは、全く意味がない。同様に、ずっと前に亡くなった祖父母を代表して謝罪を受けるのも意味がないことだ。将来同じ過ちを起こさないようにするために、世界が必要としているのは謝罪ではなく、本当の歴史を明らかにすることなのだ。

 

戦後ドイツの対応

第二次大戦後、西ドイツ政府はすぐ、ユダヤ人に対するナチスの残虐な行為が真実であったと認めた。ナチスの責任者達は告訴され、裁判にかけられ、有罪となり罰せられた。そして犠牲者は、可能な範囲で賠償を受けた。ドイツ政府は本当の歴史を隠すようなことは一切していない。ヨーロッパの中には、ホロコーストの否定が犯罪になる国がいくつかある。しかし過去50〜60年、私の知っている限り誰一人として、ドイツ政府に謝罪は要求した人はいない。なぜか? それはドイツが歴史に対して正面から、誠実に、責任を持って向き合ってきたからである。

なぜ、ドイツと日本の政府でこれほどの違いがあるのだろうか? 一つは西ドイツ政府が、1945年後に政府を一新したことだ。コンラート・アデナウアー首相は、ナチスに関わった者が絶対に新しいドイツ政府に関わらないようにした。それとは対照的に、日本は戦後も政府を変えなかったため、多くの戦犯や戦犯と疑われる人物が日本政府に復帰してしまった。

しかし全ての責任が日本にあるわけではない。戦後、西ドイツ、日本の両国を占領したアメリカも、重大な責任を負わないといけないのだ。日本もドイツのように、戦時中の日本軍の責任を明確に認め、歴史の一部であることを受け入れていれば、現在謝罪を求められることはなかっただろう。意図的かどうかわからないが、アメリカは日本で事態を正す機会を失ってしまった。

 

前進する

とはいえ、第二次大戦はもう過去の話だ。私達はどうやって前に進むべきだろうか? それは、中国、日本、韓国、東南アジアの国々がともに真実を探し、記録することだ。私的、公的、政府、また諜報機関の物を含め、現存する当時の情報源すべてを集めるべきだ。戦争から70年以上が経った今、もうこれ以上隠しておく必要もないだろう。例えば、南京の大虐殺が本当にあったかどうかについては、報道、写真、生存者の日記や報告などに加え、南京にいた日本軍の司令官や高官による東京の大本営への日誌や報告などを調べる価値があるだろう。日本の天皇の日記には何か記述がなかったのだろうか? 日本の外務省の代表の報告書には何かないだろうか? 南京に駐在していた他国の外交使節からのそれぞれの政府への報告書はないのだろうか?

日本軍が中国北東部で行ったとされる、細菌兵器や化学兵器で人体実験については、実験生存者の詳細に加え、日本軍の研究者によって上司や東京大本営に向けて書かれたレポートが残っている。

性奴隷を強制された、いわゆる「従軍慰安婦」の問題については、強制ではなかったという声も一部の日本人から聞こえる。生存者、その家族、旧日本軍兵士、慰安婦を募集した人、旧日本軍の医療隊のメンバーももう90代になっているだろう。話を聞く時間はあまり残されていない。日本軍は記録を完全な状態で保存することでよく知られているので、これらの記録が残っていたら、過去を明らかにするきっかけになるかもしれない。

真実を明らかにする目的は、非難することでも、償う方法を探すことでも、誰かを罰することでもない。このような暴虐が二度と起こらないようにするために真実を究明し、世界中の歴史の教科書に真実を刻むことなのである。

文明国家が軍の暴走を完全に防げるのかわからない。アメリカも、ベトナムのソンミ村で虐殺事件を起こし、イラクのアブグレイブ刑務所で捕虜を虐待した。しかしどれだけ痛みを伴おうと、事実と向き合う責任からは逃れられない。アメリカはこの2つの事件で、責任ある人間を罰し、誤りを正した。誤りを隠さず認めたことで、アメリカは世界中から名誉と尊敬を集めたのだ。

私は日本が、文明国家の名に恥じない責任を取れると固く信じている。今、日本も含めた世界は、日本からこれ以上の謝罪は必要としていない。ただ、真実が欲しいのだ。

 

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。