異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

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なぜ立憲主義は機能を停止したか 『「天皇機関説」事件』(集英社新書)で読み解く (山崎雅弘著 半藤一利氏推薦)

2017-06-07 10:24:52 | ご案内

今日本が全体主義化しつつある中、かつて日本がどのように全体主義化、ファシズム化していったのかを学ぶことは必要です。「天皇機関説事件」はその転換点となった事件です。

 

http://www.asahi.com/and_M/articles/SDI2017060671161.html

なぜ立憲主義は機能を停止したか 『「天皇機関説」事件』で読み解く

  • 2017年6月6日
  • 戦前の日本の転機にスポットを当てた『「天皇機関説」事件』山崎雅弘(集英社新書)

 200年ぶりとなる天皇陛下の退位が、国会での審議を経て実現しようとしています。天皇を「象徴」と規定している日本国憲法のもとでは、譲位を想定していなかったため、慎重に特例法の整備が進められてきました。現状では天皇が自分の意思で退位できないというのは、ある意味で立憲主義の一面ともいえるでしょう。

 昭和、平成、そして次の元号に向けて、国民と皇室が新たな時代を迎えようとしている今こそ、過去の苦い経験を見つめ直す良い機会かもしれません。そんなタイムリーな一冊が、82年前の政界を揺るがした弾圧事件に迫った『「天皇機関説」事件』(集英社新書)です。

 天皇機関説は、当時の大日本帝国憲法に則(のっと)って政治を進めるにあたり「国家を法人とみなし、天皇をその最高機関と位置づける」「天皇の主権は憲法の制約を受ける」という憲法解釈です。当時の定説でしたが、国会での質疑をきっかけに、右派の政治活動家や軍人らによる徹底的な攻撃を受けます。この学説が抹殺されていく様子が、本書では克明に描かれています。

 “事件”が起こった1935年は、日本が戦争へと突入していく真っただ中。歴史の教科書では、一部の軍人が起こしたクーデターである五・一五事件と二・二六事件の間に併記されていることが多く、あまり目立たない存在です。しかし、日本の立憲政治を骨抜きにしたという意味で、国家を暗転させた重大な“事件”だといえるでしょう。

 筆者の山崎雅弘氏は、戦史や現代紛争史の研究家として、最近では現代日本の政治情勢を分析した著書で知られています。難しくなりがちな学者らの憲法解釈も、対立の図式を解きほぐして一般向けにわかりやすく解説。関係者の背景やキャラクターに着目して、人物像を浮き彫りにしています。

 登場人物のやり取りを読んで感じられるのが、今の日本でも起こりそうなドラマが繰り広げられていること。自分と違う意見は全く受け入れない人、過去の遺恨を忘れない人、ことなかれ主義で済まそうとする人……。不用意な発言で政治家が失脚するような“政治のワイドショー”が、当時から存在していたことがうかがえます。

 例えば、糾弾される当事者で「機関説」を唱えた美濃部達吉(みのべ・たつきち)は、貴族院議員で憲法学の最高峰といえる人物。内閣が事態を収拾しようとしたのに対して、美濃部は2度にわたる弁明を行い、攻撃する勢力の火に油を注いでしまいます。自説の正当性を信じる信念が、政治的駆け引きの場では裏目に出てしまったといえるでしょう。

 事件の陰の仕掛け人として過激な活動を展開した蓑田胸喜(みのだ・むねき)は、戦前のファシズムを代表する右翼思想家で、近年になって注目されています。論理性では美濃部に劣っていても、感情に強く訴えるアジテーションで「敵の敵を増やす」という蓑田の戦略が効果を発揮したことについても、筆者は鋭く切り込んでいます。

 昭和天皇の「軍部が自分の意にしたがわずして、天皇主権説を唱えているのは、矛盾ではないか?」という言葉も印象的です。権力の暴走を止める安全装置を失い、日本は戦争への道を進んでいきます。

 立憲主義という言葉がクローズアップされる2017年の日本において、当時と今を比較する書物が多く出ているのも興味深いところ。筆者の山崎氏が現代の政治的問題をどう捉えているかについては『日本会議 戦前回帰への情念』(集英社新書)を併せて読むと良いでしょう。(文 ライター・北林伸夫)

詳しくはこちら

 

 

 

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オリバー・ストーン製作総指揮『すべての政府は嘘をつく』が緊急公開 ・・・「無知な大衆を操作しなければならない、それが大衆のためだ」

2017-02-03 01:10:16 | ご案内

「無知な大衆を操作しなければならない」 「それが大衆のためだ」・・・

 

Rolling Stonehttp://www.rollingstonejapan.com/articles/detail/27637より転載

オリバー・ストーン製作総指揮『すべての政府は嘘をつく』が緊急公開

BY ROLLINGSTONE JAPAN 編集部 2017/02/01 14:00

オリバー・ストーン製作総指揮『すべての政府は嘘をつく』の緊急公開が決定した。
(C) 2016 All Governments Lie Documentary Productions INC.



米国ではドナルド・トランプ米大統領による政権がいよいよ始動し、早速イスラム教徒の多い中東・アフリカ7カ国から市民入国を禁止する大統領令を発するなど、その一挙一動に注目が集まっている。

本作は、ポスト・トゥルース時代(客観的事実よりも、個人の感情や信念への訴求の方が世論形成に大きく影響する状況)の今、私益に走る大手メディアの報道に意を唱え、鋭い調査で真実を伝えるフリー・ジャーナリストたちの戦いを描いたドキュメンタリーである。映画『スノーデン』が公開されたばかりの名匠オリバー・ストーンが、エグゼクティブ・プロデューサーとして参加している。


左からマイケル・ムーア(映画監督)、エイミー・グッドマン(報道番組『デモクラシー・ナウ!』創設者)、ノーム・チョムスキー(マサチューセッツ工科大学名誉教授)、I.F.ストーン(調査報道記者)


彼らに多大な影響を与えたのが、1940〜80年代に活躍した米国人ジャーナリストのI.F.ストーン。I.F.ストーンは“すべての政府は嘘をつく”という信念のもと、組織に属さず、地道な調査によってベトナム戦争をめぐる嘘などを次々と暴いた。本作は、そんなストーンの報道姿勢を受け継いだ現代の独立系ジャーナリストたちの闘いを記録している。

トランプ政権の発足を受け、本作の緊急公開が決定。公開初日には、ジャーナリストの岩上安身や津田大介らを招いたシンポジウムも開催され、SNSをはじめとした現代におけるメディアの役割や、ジャーナリズムのあり方について議論を交わす。

I.F.ストーンは、「ジャーナリズムの本質は、真実を書き、弱者を守り、正義のために闘い、憎しみや恐怖心に癒しの視点をもたらすこと。いつの日か、多様性ゆえに殺し合うのではなく、その多様性を享受できる世界が実現することを願って」という言葉を残している。
 
 
映画『すべての政府は嘘をつく』予告編


『すべての政府は嘘をつく』
監督:フレッド・ピーボディ
出演:ノーム・チョムスキー(マサチューセッツ工科大学名誉教授)、マイケル・ムーア(映画監督)、エイミー・グッドマン (報道番組『デモクラシー・ナウ!』創設者)、カール・バーンスタイン(元『ワシントン・ポスト』記者)、グレン・グリーンウォ ルド(元『ガーディアン』記者/ニュースサイト『ジ・インターセプト』創立者)ほか
http://www.uplink.co.jp/allgovernmentslie/

<放送・公開情報>
2017年2月1日(水)・2 日(木)
NHK BS1 「BS 世界のドキュメンタリー」(23:00〜)にて放映 
2017年2月3日(金)
アップリンク・クラウドにて配信スタート
 2017年2月4日(土)
アップリンク渋谷にて上映スタート(※不定期上映)
 
Text by Sahoko Yamazaki (RSJ)
 
 
 
 
 
 
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映画紹介 「天使にショパンの歌声を」--“キリストが主”の寄宿学校存続に情熱を注ぐ教師と生徒たち / 公開初日・1/14(土)&15(日)アカペラ合唱イベント実施決定!

2017-01-10 14:02:26 | ご案内

映画「天使にショパンの歌声を」
--“キリストが主”の寄宿学校存続に情熱を注ぐ教師と生徒たち

公式サイト http://tenshi-chopin.jp/

画像に含まれている可能性があるもの:10人、立ってる(複数の人)、テキスト


クリスチャン新聞オンラインhttp://クリスチャン新聞.com/?cat=21

映画「天使にショパンの歌声を」-
-“キリストが主”の寄宿学校存続に情熱を注ぐ教師と生徒たち

2017年1月6日

カナダのケベック州。カトリック修道院が運営する小さな寄宿制女学校には、“キリストはこの館の主である”のモットーが掲げられている。16世にフランス領となって以来、保守・伝統主義の生活文化に培われ、教育もカトリック教会の統治のもとに治められてきた地域。それが、1960年の総選挙で自由党が勝利したことを契機に、政教分離政策が推し進められ公立校への転換と共に教会立学校は経営危機に陥る。その激動の嵐の中、なんとか閉校の危機を乗り越えようと校長はじめ教師、生徒たちが困難に立ち向かう物語。音楽で有名な寄宿制女学校を舞台に、良質なクラシック音楽エンタテイメントを楽しめる一方で、マザー・オーギュスティーヌ校長の現実的な信仰と教育への情熱がしっかり描かれている。山あり谷ありの人生、望んでいた結果にならずとも生きることに前向きに押し出してくれるヒューマンドラマだ。

閉校の危機の緊迫した不安を
一つの心へとまとめていく音楽の力

少し雪が積もった校庭を校舎に向かって歩いてくる校長のマザー・オーギュスティーヌ(セリーヌ・ボニアー)。校舎からは生徒たちが練習する合唱が聞こえてくる。ピアノコンクールで銀賞を獲得するなど音楽教育では有名な学校でもある。この日は、オーギュスティーヌ校長が購入した新しいピアノが届いた。そして、オーギュスティーヌ校長の姪アリス・シャンパーニュ(ライサンダー・メナード)が転校してきた日でもある。

音楽で閉校の危機を乗り越えようと考えるオーギュスティーヌ校長は、アリスのピアニストとしての天性のセンスにも期待している。だが、女学校の寄宿舎に入れられたアリスは、両親から見放されたようで自分の殻に閉じこもっていく。修道院の総長(マリー・ティフォ)は、政変を契機に政教分離が時流で教育も教会の時代ではなくなったこと見極めていた。むしろ、オーギュスティーヌ校長が学校存続のために講じる様々なチャレンジが状況を混乱させると案じ、事あるごとに二人は衝突する。

音楽教育をとおして生徒たちに「高い理想を持て!」と教え、窮地を脱しようとするオーギュスティーヌ校長の情熱に、シスターと生徒たちの思いは学校存続のために心を一つにしていく。支援者たちも理解を示し始め、オーギュスティーヌ校長のアピールにマスコミも関心を持ってきた。だが、そんな矢先、ピアノコンクールで金メダルを期待していたアリスの母親が重篤な病に倒れたという知らせが届いた…。

ふんだんに奏でられる音楽が
滋味豊かなミュージカルのよう

1960年代当初のカトリック修道院立寄宿女学校での物語で、登場人物はほとんどシスターと生徒たち。地味な予見を抱きそうそうだが、クラシック音楽の雰囲気と共にケベック映画賞で衣装賞・ヘアスタイリング賞を獲得するセンスの良さにも惹かれる作品。また、オフィシャルサイトに掲載されている使用曲リスト一つひとつの楽曲が、ストーリー展開に豊かな深みを持たせている。とりわけ、届いたばかりのピアノでオーギュスティーヌ校長がリストの「愛の夢 3番」を弾くが、この原曲の歌詩は後に彼女が語る悔悟の物語が隠されている。また、邦題にもつながるショパンの「別れの曲」(シャンソン「悲しみ」)の使いどころは、滋味豊かなミュージカルのようにこの物語を語っていて心に染みてくる。 【遠山清一】

 

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公式サイト http://tenshi-chopin.jp/ より紹介

1/14(土)&15(日)アカペラ合唱イベント実施決定!

2016/12/29 13:00 up!

公開初日1/14(土)&15(日)の2日限定で、角川シネマ有楽町にてアカペラ合唱イベントを実施致します。
映画に登場する合唱曲をご披露頂きますので、是非劇場へお越しください。
合唱イベント付きの上映タイムスケジュールは追ってお知らせいたします。

☆公開初日:1/14(土)1回目上映後、2回目上映前の計2回予定
会場:角川シネマ有楽町
出演:立教大学グリークラブ 女声の皆さん
公式HP http://www.rikkyo.ne.jp/sgrp/glee/
Twitter: @RikkyoGlee_F
Facebook: https://www.facebook.com/rikkyoglee/?fref=ts

☆公開2日目:1/15(日)1回目上映後、2回目上映前の計2回予定
会場:角川シネマ有楽町
出演:慶應義塾ワグネルソサエティ女声合唱団の皆さん
公式HP: http://www.wagner-society.org/female/
Twitter: @Moll_Wagner
Facebook:  https://www.facebook.com/wagner.mollchorus

 

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映画のことなら映画.comhttp://eiga.com/movie/81934/special/より転載・引用

天使にショパンの歌声を

劇場公開日 2017年1月14日

2017年1月4日更新

「オーケストラ!」「カルテット」「25年目の弦楽四重奏」── 
珠玉の名曲×至高のヒューマン・ストーリーが奏でる最新作 
《音楽の力》を信じる映画ファンに贈る、少女たちの成長物語

60年代のカナダを舞台に、音楽で学校を救おうとする教師と少女たちの奮闘が描かれる! 60年代のカナダを舞台に、音楽で学校を救おうとする教師と少女たちの奮闘が描かれる!

廃校の危機を迎えたカナダ・ケベック州の小さな音楽学校を舞台に、夢と希望にあふれる美しい音色を奏でる少女と教師たちのきずなを描く感動の音楽映画「天使にショパンの歌声を」が、2017年1月14日に全国公開を迎える。「オーケストラ!」「カルテット」「25年目の弦楽四重奏」ほか、クラシックの名曲に彩られた数々の名作に続く、注目の1本だ。


名作を生み出してきたアンサンブル──それは「音楽×映画」 
映画通注目のカナダから届いた、《本物》が彩る音楽エンターテインメント

演奏、合唱はすべて吹き替えなしの「本物」! 音楽×映画が観客の心を揺さぶる! 演奏、合唱はすべて吹き替えなしの「本物」! 音楽×映画が観客の心を揺さぶる!

Mommy マミー」のグザビエ・ドラン、「ブレードランナー 2049」の監督に抜てきされたドゥニ・ビルヌーブ(「ボーダーライン」)、「ダラス・バイヤーズクラブ」のジャン=マルク・バレと、才気あふれる注目監督の輩出が続くカナダ映画界から、「本物」と呼ぶべき音楽エンターテインメントが届けられた。見る者の心を揺さぶる至高のアンサンブルこそ、音楽と映画の最高のマリアージュだ。

ヒロインを演じたライサンダー・メナードは、実際に活躍する気鋭のピアニスト ヒロインを演じたライサンダー・メナードは、実際に活躍する気鋭のピアニスト

ショパンの「別れの曲」、リストの「愛の夢 第3番」、モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」、ベートーベンの「ピアノソナタ 第5番 ハ短調」などなど、クラシック好きにはたまらない名曲の調べが次々と登場し、物語を彩る。単に劇中で流れるだけでなく、悲しみをたたえる「別れの曲」はヒロインたちの胸中とシンクロ。物語にさらなる深みを与えてくれる。

 
音楽教育に力を入れる学校が舞台だけに、少女たちの汚れなき歌声が随所に登場
音楽教育に力を入れる学校が舞台だけに、少女たちの汚れなき歌声が随所に登場

孤独な心を抱えるヒロイン、アリス役で映画デビューを飾り、吹き替えなしの圧倒的なピアノ演奏を披露するのが、新進気鋭のピアニストで、カナダを代表する若手音楽家30人のひとりに選出されたライサンダー・メナード。5歳からピアノを始め、数々のコンテストで優勝を果たした彼女を筆頭に、劇中での演奏や合唱はすべてが「本物」。汚れなきピアノの音色、天使のような歌声に心洗われるはず。

 
女流実力派監督レア・ブールが、みずみずしさとユーモアもたっぷりな物語を描出
女流実力派監督レア・ブールが、みずみずしさとユーモアもたっぷりな物語を描出

本作に寄せられた高い評価からも、描かれる物語の力が「本物」であることが伝わる。メガホンをとったのは、温かで繊細な人間ドラマで知られ、カナダ映画界を支えてきた女流監督レア・プール(「天国の青い蝶」)。グザビエ・ドラン監督の大きな飛躍のきっかけ「わたしはロランス」が受賞したことでも知られるケベック映画賞で、作品賞を含む最多6部門受賞の快挙を果たしたのだ。

 

廃校間近の学校を救えるのは「音楽」しかない! 
本作を見れば思い出す──《音楽の力》はこんなにも偉大!

廃校を迫られた教師と女生徒たちが、「音楽の力」を信じて立ち上がる! 
廃校を迫られた教師と女生徒たちが、「音楽の力」を信じて立ち上がる!

60年代、国を挙げて近代化が推進されたカナダ・ケベック州を舞台に、閉鎖に追い込まれた音楽学校を救おうとする女性教師と女子生徒たちの奮闘が描かれる。女性の権利や自由がまだ確立されておらず、社会進出もままならない時代において、古い凝り固まった価値観に立ち向かおうとする彼女たちの姿に共感せずにはいられない。自分の人生は自らの力で切り開くという現代にも通じるテーマ性とも相まって、改めて「音楽の力」はこんなにも偉大なんだと確信してしまう。

寄宿学校に身を寄せる女生徒たちは千差万別。それぞれの葛藤と成長にも注目したい
寄宿学校に身を寄せる女生徒たちは千差万別。それぞれの葛藤と成長にも注目したい

舞台は音楽教育に力を入れる、修道院が経営する小さな寄宿学校。生徒として身を寄せる少女たちにはそれぞれの事情があり、性格も悩みもてんでバラバラだ。そんな彼女たちが、「音楽」を通して心をひとつにし、やがて人間的成長を遂げていく。楽しいこともあれば悲しいこともある。音楽に育まれる生徒たちの生活に、観客は学校に通っていたかつての記憶が呼び起こされるに違いない。

 
オーギュスティーヌ校長を演じるのは、カナダで高く評価されるセリーヌ・ボニアー
オーギュスティーヌ校長を演じるのは、カナダで高く評価されるセリーヌ・ボニアー

国が進める近代化によって学校の統廃合が検討され、ピアノコンクールで優秀な成績を収めたこの学校も廃校の通達を受けてしまう。「なんとかしなければならない」と、校長のオーギュスティーヌ(セリーヌ・ボニアー)の掛け声のもと、世論を巻き込む一大運動が巻き起こる。学校を挙げての署名活動に加えて、マスコミを招いての記者会見イベントの開催。音楽は、学校の伝統を守ることができるのか。

 
自由奔放なめいのアリスと、厳格であろうとするおばのオーギュスティーヌの関係に注目
自由奔放なめいのアリスと、厳格であろうとするおばのオーギュスティーヌの関係に注目

本作では、家族のきずなが音楽によってつながれていくさまも描かれる。天才的なピアノの技術で、学校を救うためにコンクール出場を目指すアリス(ライサンダー・メナード)だが、実はオーギュスティーヌ校長のめい。母が病に倒れ、すさんでしまった心のために数々の問題を起こしてしまうが、音楽を通じて、厳しいおばとの関係を強めていく。子を持てなかったオーギュスティーヌの心の変化にも注目だ。


本作は「何かを変えたい」あなたに「音楽」で勇気をくれる 

温かな感動を届ける「音楽映画」の新たなる1本!
温かな感動を届ける「音楽映画」の新たなる1本!

 

 

 

 

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世の不条理と戦うことを止めてしまえば、世界は独裁者のものになってしまう 〔渥美志保 | 映画ライター〕

2016-08-28 06:59:26 | ご案内

http://bylines.news.yahoo.co.jp/atsumishiho/20160827-00061554/

世の不条理と戦うことを止めてしまえば、世界は独裁者のものになってしまう

(写真:ロイター/アフロ)

 

今回はフランスで大ヒットした社会派ドラマ『ティエリー・トグルドーの憂鬱』から、主演俳優ヴァンサン・ランドンさんのインタビューをお送りします。リビューはこちら!

フランスの映画賞セザール賞常連の名優であると同時に、出版社の創立者を叔父にもち、自身もジャーナリストの経歴を持つヴァンサンさん。ヨーロッパだけでなく日本でも深刻化する中高年の失業や、相対的貧困をテーマに、職探しをする父親を主人公に描き、昨年のカンヌ映画祭とセザール賞で主演男優をW受賞。カンヌ受賞時には「やっと自分の職業を息子に誇れる」とコメントして涙したヴァンサンさんの入魂の作品です。ということで、まずはこちらを!


 

この映画で得た出演料のほとんどを、製作費につぎ込んだそうですね。

シナリオを読み、物語がすごく気に入ったんです。私は世の中で起きていることを反映した映画が好きなんですが、この映画は今ある絶対的なリアルを描くと同時に、希望を与えることもできると考えましたし、こうした作品を通じて、私なりに政治に関わることができるのではないかと思っています。でも本当に低予算の作品でしたから、いつものようなギャラをもらうのではなく、そのほとんどを製作につぎ込んで映画を実現することになりました。

こうした社会派の作品は資金が集めにくいということですか?

そういうわけではありません。今回の作品にも、カナル・プリュス(制作会社)やアルテ(テレビ局)などの資金も入っていますし、その気になれば出資者を集めることはできたと思います。でもそれよりも、私も監督は作品を作るうえでの自由を優先したということです。興行成績などを考えずに、自分たちが思うように映画を撮ることが大事だったんです。ある意味とても贅沢なやり方かもしれません。観客の支持が得られず、資金が戻らなくとも構わないという覚悟で作ったわけです。でも実際には想像を超えて、映画は大ヒットしたんですけれどね。

ご自身はブルジョワの家庭に生まれ、フランスでも多くの賞を獲得している名優で、ご自身が失業する実感はないのでは?

脚があって普通に歩くことのできる人間だって、車椅子に興味を持つものです。たとえブルジョワでありスターであっても、娯楽作に出て大きな報酬を得ることよりも、自分の大義のために身銭を切って作る作品を、自ら選んでいるわけです。アラン・カヴァリエ監督の『パテール』、フィリップ・リオネ監督の『君を思って海を行く』、そして今回のような作品を。

https://youtu.be/z_bQXkIvonk?t=13

映画の仕事において最近ますます感じていることは、芸術一般の中でも特に映画は、「人々の意識を呼び覚ます最も素晴らしい手段である」ということです。こうした映画を作ることで、微力ながら世界をいい方向に向かわせることができるのではないかと思っています。

ヒットの理由は何だと思いますか?観客の反応や、それを受けて感じたことを教えてください。

おそらくこの作品のテーマに興味を持った方が多かったのでしょう。本当に残念なことですが、失業や雇用に関する問題は、フランスのみにとどまらない、普遍的な問題です。

こうした流れは全世界的で、ドイツやポーランド、スペイン、アメリカやロシア、日本でもそのうち深刻化すると思います。人口は増える一方なのに、機械化によって人間の仕事がどんどん奪われてゆく。でも職業や食料は十分にあるとは全く言えません。

現在、フランスの失業者はは450万人、これは全労働人口の7%です。スペインでは労働人口の25%、つまり4人に一人が失業者です。これは失業した本人のみならず、その家族や子供にも降りかかる問題です。報酬が得らえる仕事を失うのは、誰にとっても大きな苦悩です。対応に急務を要する問題だと思います。

登場人物はスーパーの店員もレジ係も、みんな本物の方たちだったそうですね。特に訓練所でティエリーの模擬面接のVTRを周囲の若者にケナされる場面など、ご自身が俳優としての演技を批判されているかのような、生の反応に見えました。

私自身は特に違いはなく、いつもと同じやり方で仕事に臨みました。でもおそらくいつもよりも、内容的に現実的であったかもしれません。面接のシーンはおっしゃるとおりです。私はあのシーンを、本当に自分が経験しているかのような――言ってみれば素人の俳優たちが、プロである私の演技を批判しているかのような感じです。内容は俳優の演技についてではないのですが、みんなが私の演技を批判している、私の俳優としてのいいところ悪いところ、なぜ自分でなく彼らではなく私が演じているのかとか、そういったことを言われていると、自分の中で置き換えて、そしてそういう場面を実際に生きました。

フランスではテロや移民など様々な問題が起こっていますが、これまでと何か変わってしまったと感じることはありますか?

もちろんあります。日本で地震が起きる前と後で「何か変わりましたか?」と聞かれているのと同じです。人生や文化がそのことによりひっくり返りました。事件の前と後では全然違います。

その変化とは、社会から寛容さが消えているということでは?本作品に関連付けて言えば、スーパーで店員が起こす小さな不正は、以前なら即解雇というほどの問題ではない気がします。

そうです。規則が増え、人口が増え、リスクが増え、公害が増え、暴力が増えています。決して私は批判的なスピーチをしたいわけではありません。私は人生を愛し、希望も持っています。今後を生きる若者にも、希望のある世界を生きてほしいと願っています。でも現実は、とても暴力的で、多くの手段を持たない人にとってはとても生きにくい、困難な時代だと思います。

映画のラストは、そうした不条理な社会システムの一部にならざるをえない男の小さなレジスタンスでしかない、無駄な抵抗にも思えました。この結末に、あなたは何か意義を見出したのでしょうか。

私はティエリーの決断が無駄だったとは決して思いません。この世から彼のような人間が消えてしまったら、その時こそ世界はおしまいです。独裁者が一方的に弱者をいじめるという社会になり、マーティン・ルーサー・キングも、ジャン・ムーラン(第二次大戦中の、フランスの対独レジスタンスの指導者)も、日本にいたに違いないそうした人たちも、現れないということになります。

ティエリーのような人間が、ひとり増え、ふたり増え、100人増え、1000人増えてこそ、世の不条理と戦っていくことができるんです。彼のような決断により人々を啓蒙し、そうした価値観を親から子供に引き継いでいくこと。それなくしては、世界が悪い方に向かうスピードを少しでも遅らせることはできません。初めから諦めてしまったらお終いです。

それがあなたがこの映画を作った「大義」なんですね。

そうです。この映画に限ったことではありません。周りを見て、助け合い、困っている人には手を差し伸べる。平凡に聞こえるかもしれませんが、それが唯一の方法だと思います。

 

リビューはこちら!

『ティエリー・トグルドーの憂鬱』公開中

公式サイト

渥美志保 映画ライター

TVドラマ脚本家を経てライターへ。FRaU、GOETHE、ELLE Japon、コスモポリタン日本版など一般誌のほか、企業広報誌などにも多く寄稿。J-WAVE「KEY COFFE METROPOLITAN CAFE」にてシネマスターとして映画を紹介。TOKYO FM「FMシネマ」では構成とキャスティングを担当。現在は映画を中心にカルチャー全般のインタビュー、ライティングを手がける。お仕事の依頼は、フェイスブックまでご連絡下さい。

 

 

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ポケモンGO、三浦綾子記念文学館がある見本林にも出現!【ご案内】開催中(8月27日まで)「三浦綾子と光世の書斎」展

2016-07-25 00:03:33 | ご案内

 @hyoutenLM  三浦綾子記念文学館

おはようございます。
巷で話題のポケモンGO、文学館がある見本林にはありそうだなあと思っていたら、モンスターボールはやはりあったようです。どこからかそれをききつけた子供たちが、見本林へ遊びにきていました。エゾリスくんも驚いていることでしょう。

昨日より、文学館1階ホールで「三浦綾子と光世の書斎展」が始まりました!
綾子さんと光世さんの書斎は、どちらか一人のものではなく、二人の仕事場でした。...

去年、光世さんの遺言により財団に寄贈された旭川市豊岡の三浦家自宅は、1971年9月10日から二人が生活した家です。
この展示では、その自宅の2階にあった書斎で二人が大切にしていたもの、口述筆記のことなどを紹介しています。
書斎で使っていた長机はお手を触れることができますので、ぜひ畳の上に上がってみてください。写真撮影ももちろん大歓迎です。
また、ここでは口述筆記を体験できます!
光世さんの気持ちになって、綾子さんの声をぜひ書きとめてみてくださいね。私は以前の仕事で口述筆記やテープ起こしをしていたのですが、それはパソコンを使うからできたことだなあと改めて思いました。手書きで正確にきれいに書くということは、なかなか難しく根気のいることですね。

書斎展は8月27日(土)まで。展示期間中は無休です。
夏休み、ぜひ足を伸ばしてみてくださいね!

★三浦綾子 今日は何の日
1994(平成6)年 72歳
7月24日、映画監督山田洋次と旭川で対談。
※北海道新聞のこの対談で、山田洋次監督が「書斎を拝見したい」と言って自宅を訪れます。その時監督は「すりきれた畳」を見て感動するのですが、書斎展でそのエピソードをご紹介しています。

(文 長友あゆみ)

http://www.hyouten.com/oshirase/7014.html

開催中(8月27日まで)】「三浦綾子と光世の書斎」展

三浦綾子と光世の書斎展 2016年7月23日から8月27日まで

三浦綾子と光世の書斎展 2016年7月23日から8月27日まで

三浦綾子と光世の書斎展

豊岡にある三浦家2階の書斎は、三浦綾子と光世の仕事場でした。
この書斎で、1971年頃、雑誌「主婦の友」に連載していた『光あるうちに』をはじめ、『泥流地帯』『細川ガラシャ夫人』『海嶺』『母』『銃口』など次々と作品が綴られ、晩年まで60作品に及ぶ三浦文学が生まれました。
綾子はこの書斎で「熊のように行ったり来たりしながら(『愛すること信ずること』)」言葉を紡ぎ、光世がそれをそのまま原稿用紙に書きとっていきました。
書斎の本棚や長机には、取材ノートや原稿、参考資料など仕事関係のものがいつも溢れていたのです。
また、書斎は一日の大半を過ごす場所でしたので、大切なものに囲まれている場所でもありました。
光世の日記はガラス棚に年代順に並べられ、お互いの家族の写真や幼馴染の前川正氏の写真や手紙は二人が仕事の手を休めてふと見る角にある、三角柱の棚に置いてありました。床の間や棚には頂いたプレゼントが多く飾ってありました。

この書斎展では、綾子と光世が大切にしていたもの、口述筆記のことを中心に紹介しています。
書斎の顔である長机も展示しています。
ここで記念写真を撮るのももちろん大歓迎ですが、その長机で綾子と光世の口述筆記体験をしてみませんか?
和寒町の塩狩峠記念館から、綾子の肉声を録音したCDをお借りしました。
綾子の声が流れますので、光世のように原稿用紙に書きとってみてください。綾子の声は比較的ゆっくりですが、手書きで文字を正確にきれいに書こうとすると、なかなか難しいものですよ。

期間は1ヶ月と短い企画展です。ご来館を心よりお待ちしています!

■期間 7月23日(土)〜8月27日(土)

■場所 三浦綾子記念文学館1階ホール

■時間 9:00〜17:00(最終入館16:30)

■休館日 期間中は無休

■入館料 大人/500円 大学・高校/300円 中学・小学/100円

※10名以上で団体割引

※毎週土曜日は小中高生無料

(文・長友あゆみ)

 

 

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