日米会談後にトランプが暴露してしまった「日米の巨額取引」
北朝鮮問題では歩調を合わせた日米だったが…
安倍晋三首相は6月7日午後12時10分(米国東部標準時間・日本時間8日未明1時10分)から約45分間、ドナルド・トランプ大統領と会談した(日米双方の通訳以外に河野太郎外相とマイク・ペンス副大統領が同席)。
安倍首相をホワイトハウスに迎えた際のトランプ大統領のボディランゲージは、昨年2月、同11月、そして今年4月の日米首脳会談時の際立った親愛の情の表現と比べると、ややぎこちなかった感が否めなかった。
テ・タテ形式の首脳会談に引き続き、安倍、トランプ両氏は約55分間、日本側から河野外相、西村康稔官房副長官、谷内正太郎国家安全保障局長、杉山晋輔駐米大使、森健良外務審議官(政務)、山崎和之外務審議官(経済)、柳瀬唯夫経産省経済産業審議官ら、米側からペンス副大統領、マイク・ポンペオ国務長官、ジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)、ラリー・クドロー大統領補佐官(経済担当)、エバレット・アイゼンスタット大統領副補佐官(国際経済担当)、マット・ポッティンジャー国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長らを交えてワーキングランチを行った。
日米首脳会談では大きく分けて二つのテーマが話し合われた。第一はもちろん、12日に控えた米朝首脳会談に向けて、北朝鮮問題に関する今後の方針について両首脳が綿密な擦り合わせを行い、拉致・核・ミサイルといった諸懸案を前進する歴史的な会談となるよう一致を見ることだった。
安倍首相にとって、北朝鮮問題に関しては満額回答だったと言っていい。両首脳は北朝鮮の「完全かつ検証可能で不可逆的」な非核化に向けて緊密に連携することで合意、さらにトランプ大統領から非核化が進展するまで北朝鮮への制裁を解除することはないとの発言を引き出したからだ。
トランプ氏が「暴露」した「あるキーワード」
第二のテーマが難題の通商・貿易問題だったが、そこには翌日8日から開催される主要7ヵ国(G7)シャルルボワ・サミットについても話し合われた。
あらためて言及するまでもなく、11月の中間選挙を前にしたトランプ大統領の最大の関心事は貿易不均衡是正、すなわち米国の対外貿易赤字解消である。
日米首脳会談後の共同記者会見でハプニングがあった。会談直後に日本側が発表したニュースリリースには次のように記されている。
<安倍総理からトランプ大統領に対し、対日貿易赤字額以上に米国にある日系企業が輸出を行っていることや、日本企業による米国への投資を通じた米国の雇用への貢献、防衛装備品や日本企業による米国産エネルギーの購入額の増大等を説明したのに対し、トランプ大統領から一定の評価が示されました>
この文言の中の「防衛装備品」がクセモノなのだ。
トランプ氏は共同会見ではそのほとんどを用意された草稿をもとに発言していたが、1ヵ所だけアドリブで言及したのがこの防衛装備品であった。トランプ氏は安倍氏が首脳会談でbillions and billions dollars (何十億ドル)もの防衛装備品を購入すると言ってくれたと白状してしまったのだ。
安倍政権は、実は今秋に発表する防衛大綱と中期防衛力整備計画(中期防)に「防衛費のGDP(国内総生産)比2%」を盛り込むことを予定している。2018年度当初予算の防衛費は約5兆2000億円であり、これを実行すれば、防衛費は数年かけて倍増することになる。
米国からイージス・アショア(陸上配備型迎撃ミサイルシステム)、空中給油機、海上自衛隊巡洋艦「いずも」の空母化に伴う艦載機など高額防衛装備品を導入するのだ。
もはや、米国の心はG7にあらず?
では、肝心なG7サミットは? 一言でいえば、トランプ氏が7日夜にツイッターで議長を務めるトルドー加首相とマクロン仏大統領に対して事実上のケンカを売ったことでも分かるが、米国による鉄鋼・アルミ製品の高関税に対し、カナダや欧州連合(EU)側の報復措置発表などG7の亀裂がさらに深まっている。所謂「6対1」構図である。
そうした中で、EU側からは、とくにメルケル独首相の安倍首相に仲裁役として期待する声が高いものの、安倍氏がトランプ氏を関税問題で説得するのは容易ではない。サミット史上初めて共同声明が発表されない可能性が指摘されるほどだ。
安倍首相はトランプ大統領の説得役を期待されているが…(Photo by GettyImages)
こうした杞憂は、トランプ氏がサミット2日目の9日昼過ぎに同日夜のトルドー首相主催の夕食会を欠席してシンガポールに向けて発つという衝撃情報からしても、現実味を帯びてきた。プロトコール(外交儀礼)上、異例である。
トランプ氏は当初予定の10日夜11時(現地時間)のシンガポール到着日程を半日早めたというのである。一方の金正恩労働党委員長は11日夜に到着する。
心はG7サミットにあらず、早くも米朝首脳会談にあるのだ。
G7閉幕 安倍首相が会見 自由で公正な貿易発展へ努力を確認 | NHKニュース
WWW3.NHK.OR.JP https://www3.nhk.or.jp/n…/html/20180610/k10011471081000.html
安倍首相は終わったと予感させられたサミット後の記者会見
https://blogs.yahoo.co.jp/honjyofag/66862163.html
2018年6月10日 天木 直人
いうまでもなく、今度のサミットの最大のテーマは、自由貿易体制を否定するトランプ大統領の理不尽な米国第一主義をどうやって阻止するかであった。
そのサミットが終わり、今朝7時半過ぎからサミット終了直後の安倍首相の記者会見の模様をNHKが流している。
それを聞きながらリアルタイムでこれを書いている。
驚くべきデタラメの記者会見だ。
冗談はモリ・カケ疑惑答弁だけにして欲しいと思わせる記者会見だ。
いつもの通り、安倍首相の記者会見は、冒頭で長々と自画自賛する答弁にはじまり。そしてそれで記者会見はほとんど終わる。
今回もまさしくそうだった。
そしてそこにはトランプ大統領の保護主義を批判する言葉は一言もない。
他の首脳が皆トランプ大統領のルール破りの保護関税を批判したというのにである。
そしてトランプ大統領の保護関税から不当な被害を一番こうむるのは日本であるというのにである。
「議論の応酬はどの国の為にもならない」、「自由で公正なルールを深化させる事が重要だ」などという抽象論でごまかし、G7の結束を維持できたことへの貢献を自画自賛する始末だ。
◆
その後に次ぐ質疑応答に至っては、ほとんど答えになっていない。
拉致問題の重要性を長々と強調した後で、それならば今後の日朝直接協議の見通しはと聞かれ、何ひとつ明確に答えられなかった。
トランプの日本車輸入規制にどう対応するのかとの答えに至っては、何を勘違いしたのか、日中関係の改善の重要性を語り出した。
そして時間切れを理由に共同記者会見は見事に中途半端に打ち切られてしまった。
こんな無意味で、異常、異例な記者会見だったにもかかわらず、いつものように岩田記者が出て来て、解説にならない解説をしていた。
◆
何もかもがデタラメだ。
もはや安倍首相は日本の首相としてまともな職務を遂行できなくなっているのではないか。
これ以上首相であり続ければ、日本はもとより安倍首相自身も恥をさらす事になるのではないか。
冗談ではなく、本気でそう危惧した。
安倍首相はもう終わっているのだ。
そう予感をさせられたG7後の安倍首相の記者会見だった。
果たして大手紙はこの共同記者会見の模様をどう報道するだろうか(了)
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ネットウヨクの恐ろしいまでの盲信!!
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安倍首相が、どういう立ち位置なのか!この写真から、よくわかる。
是枝裕和監督 国からの祝意を辞退。断固たる姿勢に称賛の嵐
「万引き家族」でカンヌ国際映画祭の最高賞・パルムドールを受賞した是枝裕和監督(56)が、6月7日にブログを更新。林芳正文部科学大臣(57)からのパルムドール受賞への祝意辞退を表明した。
7日の参院文教科学委員会で野党議員からの進言を受け、是枝監督に祝意を伝えると示していた林文科相。それを受け、是枝監督がブログで祝意辞退を表明した形だ。
是枝監督はブログで「実は受賞直後からいくつかの団体や自治体から今回の受賞を顕彰したいのだが、という問い合わせを頂きました。有り難いのですが現在まで全てお断りさせて頂いております」と告白。自身への祝意をすべて辞退していると明らかにした。
ブログでは続けて「もちろん、例えば敗戦からの復興の時期に黒澤明の『羅生門』がベニスで金獅子賞を獲得したことや、神戸の震災のあとに活躍したオリックスの球団と選手を顕彰することの意味や価値を否定するものでは全くありません」と祝意そのものへの敬意は表しつつ、「しかし、映画がかつて、「国益」や「国策」と一体化し、大きな不幸を招いた過去の反省に立つならば、大げさなようですがこのような「平時」においても公権力(それが保守でもリベラルでも)とは潔く距離を保つというのが正しい振る舞いなのではないかと考えています」と続けた。
こうした是枝監督の姿勢に、ネット上では≪表現者として見事なスタンス≫≪筋の通った姿勢がただただかっこいい!≫と称賛の声が多く上がっている。
またブログ終盤で「決して波風を立てたいわけではないので「断った」などとはあえて口にしないでおりましたが、なかなかこの話題が収束しないようなので、本日ここに公にすることにいたします。なので、このことを巡る左右両派!のバトルは終わりにして頂きたい」とつづった是枝監督。あくまでも自身にまつわる騒ぎを沈着させるため表明したようで、そんな冷静かつ真摯な対応にも評価が集まっている。
パルムドールだけでなく、表現者としての姿勢にも評価が高まる是枝監督。早くも次回作への期待が高まるばかりだ。
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林文科相 カンヌ最高賞で祝意を 是枝監督は辞退表明・・・公権力とは潔く距離を保つというのが正しい振る舞い 2018.6.8
6月10日、国会前へ!声よ、届け!!
☆憲法9条を守れ!
☆武力で平和はつくれない!!