異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

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レッスン2 インスティテューションをまもれ 2018.5.30 Anno Kazuki「暴政について─20世紀に学ぶ20のレッスン」

2018-05-30 23:29:10 | 安倍、独裁者への道

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写真は1933年3月。                                                                

レッスン暴政について──20世紀に学ぶ20のレッスン

レッスン2 インスティテューションをまもれ
2018.5.30 Anno Kazuki
 

インスティテューション[法令・制度・裁判所・公共施設・団体・教会・病院・学会など民主的な社会の品位を保つシステム]こそ、わたしたちが品位をまもるうえでたすけとなる。おなじように、インスティテューションもわたしたちのたすけを必要としている。支援を行動で示してインスティテューションを自分のものにしないかぎり、「わたしたちのインスティテューション」と呼んではならない。
 
インスティテューションは自らをまもらない。最初からまもられていないかぎり、インスティテューションはつぎつぎと倒れてゆく。だから、裁判所でも、新聞社・法律・労働組合でも、自分が大切だとおもうインスティテューションをひとつ選び、その味方になれ。...
 

 
インスティテューションはもっとも熾烈な攻撃に対してさえも自動的に自らをまもるとわたしたちはおもいがちだ。これは政府を組織し終えたヒットラーとナチスについて、ドイツのユダヤ人が犯した過ちとまったくおなじである。たとえば、1933年2月2日、ユダヤ人むけの主要紙が、信頼を置く相手をまちがえて、次の社説を掲載した。
 
──ヒットラー氏とかれの友人たちが長年追い求めてきた権力をついに手にしたいま、[ナチス新聞]で喧伝されてきた提案を実施するだろうという見解には同意できない。かれたちは憲法でまもられた権利をユダヤ人から決して奪わない。ユダヤ人をゲットーに封鎖することもない。ユダヤ人を嫉妬と暴虐の衝動にかられた暴徒の標的にさせることもない。
 
──かれたちがそうできないのはいくつもの重要な仕組みが権力をしばるからである。・・・そして、明らかに、かれたちはそのような道へすすみたいとはおもっていない。ヨーロッパの一大国として行動するとき、あらゆる状況によって、国民の善良な資質について倫理的な内省が促され、それ以前にあった悪しき姿勢へもどろうとはしなくなる。──
 
これが良識ある人びとの1933年における見解だった。いま良識ある人びともおなじ見解をもっている。これは[民主的制度などの]インスティテューションを通じて権力を獲得したものが、たとえそうすると宣言していたとしても、そのインスティテューションを改変し、あるいは破壊することなどできないと思い込むために陥る過ちだ。
 
革命家らはあらゆるインスティテューションを一気に破壊しようとすることもある。ロシアのボルシェビキらがこの方法を採用した。ときには、インスティテューションはその活力と機能を奪われて、形骸だけのものとなり、新秩序に抵抗するよりもむしろ擁護することもある。ナチスが「均一化」と呼んだものがこれだ。
 
ナチスが権力を強固なものにするのに1年もかからなかった。1933年の終りまでに、ドイツは一党が支配する国家となり、すべてのインスティテューションは屈服させられた。
 
同年11月、ドイツの指導部は議会選挙を(対立政党なしに)開き、(正しい答えが知られていた)国民投票を実施し、新秩序を確立してゆく。ドイツのユダヤ人のなかにはナチスの指導者らが望むように投票したものもいた。形だけでも忠誠を示せば、新システムに自分たちも結びつけられると期待したからである。むなしい期待だった。
 

 
【関連記事】

レッスン1「事前服従はしてはならない」を応用する 2018.5.29 Anno Kazuki 「暴政について──20世紀に学ぶ20のレッスン」

 

 

 

 

 

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安倍首相が集中審議で前川前次官の発言を捏造!「前川も京産大は熟度が十分でない、加計しかないと認めた」と大嘘 2018.5.15 リテラ

2018-05-16 01:44:25 | 安倍、独裁者への道

前川前次官 予算委員会の首相答弁「事実に反する」

加計学園の獣医学部新設をめぐり、安倍総理大臣が14日の予算委員会で京都産業大学の獣医学部の提案について、「文部科学省の前川前次官ですら、加計学園しかなかったとおっしゃっていた」などと答弁したことについて、前川氏は「事実に反する」として反論するコメントを出しました。

加計学園の獣医学部新設をめぐり、14日行われた衆・参両院の予算委員会で、安倍総理大臣は今治市と同じく獣医学部新設を目指していた京都産業大学の提案について、「文部科学省の前川前次官ですら、まだ熟度が十分でないという認識のうえに、加計学園しかなかったということをおっしゃっていた」などと述べ、選定プロセスに問題はなかったという考えを示しました。

この発言について、前川氏は「京都産業大学の提案内容は知らされておらず、加計学園と比較考慮することは不可能だった」としたうえで、「京都産業大学の準備や提案の熟度が十分ではないという認識を私が持っていたとする総理の発言は事実に反する。極めて心外だ」と反論するコメントを出しました。

 

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リテラ  http://lite-ra.com/2018/05/post-4011.html

安倍首相が集中審議で前川前次官の発言を捏造!「前川も京産大は熟度が十分でない、加計しかないと認めた」と大嘘

2018.05.15

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14日、衆参合同の予算委員会で答弁する安倍首相
 

「膿を出し切る」とは一体何だったのか。昨日、衆参予算委員会で集中審議がおこなわれたが、与党は愛媛県の中村時広知事の参考人招致を拒否。そして安倍首相は、柳瀬唯夫・元首相秘書官の答弁について「愛媛県や今治市との面会は『記憶にない』と言っていたが、加計学園関係者と会っていないとはいままでも証言したこともない」「嘘はついていない」とし、あの茶番答弁を「3年前の記憶をひもときながら正直に話していた」と評価したのだ。

 いや、自分の不正をごまかすために、元秘書官の嘘を評価しただけではない。安倍首相は昨日の答弁で、唖然とするようなでっちあげまでおこなった。

 それは、国家戦略特区に京都産業大学ではなく加計学園を選んだという選定が正当であった理由を強弁したときのことだ。

「前川前次官ですらですね、京産大はすでに出していたんですが、そのことはまだ準備がまだ十分じゃないという認識の上に、熟度は十分ではないという認識の上に、加計学園しかなかったとおっしゃっていたわけであります」

 じつは安倍首相は、先週生出演した『プライムニュース イブニング』(フジテレビ)でも、同じようにこう主張していた。

「そういうなかにおいて、前川前次官も認めていることなんですが、そういう意味における熟度の高かったところが加計学園であり、積極的なアプローチをしたということなんだろうと」

 前川喜平・前文科事務次官が、京産大よりも加計学園のほうが熟度が上だったと認めている……? そんな話は聞いたことがない。むしろ、前川氏はこれまで“京産大は恣意的に排除された”と語っており、「サンデー毎日」(毎日新聞出版)2017年12月3日号に掲載されたインタビューでは、京産大の提案を「京大のiPS細胞研究所とタイアップする、というそれなりに立派な構想だった」と評価し、「国家戦略特区法が求める国際的な競争力はむしろ京産大の方があったかもしれない」と話していたのではなかったか。

前川氏は「京産大より加計が熟度が高かった」などと一切発言していない

 

 実際、前川氏の過去の発言を総ざらいしてみたが、「熟度の高かったところが加計学園」という発言はまったく確認できなかった。

 にもかかわらず、安倍首相がこんな妄言を語ったのは、どうやら、昨年7月の閉会中審査で、前川氏が口にした「京都産業大学が意向があるということは確かにございましたけれども、具体化したようなものではなかった。むしろ、その時点で具体的な計画として意識しておりましたのは、やはり今治市の加計学園しかなかったわけであります」という発言を指したものらしい。

 しかし、そのときの質疑応答を見返せばすぐにわかるが、言葉がまったく違っているのはもちろん、趣旨もまったく違う。

 前川氏の発言は、2016年9月9日、和泉洋人首相補佐官に呼び出され、「総理は自分の口からは言えないから、私が代わって言う」と言われ、獣医学部設置の特例について文科省の対応を早くしろと圧力をかけられたことについての説明のなかで出てきたものだ。自民党の小野寺五典衆院議員から「(和泉補佐官の発言を)なぜ加計学園と指したものだと確信したのか」という質問に対して、「その時点では」京産大の計画が具体化していると認識していなかったから、加計学園のことだと受け止めたと答えただけなのである。

 じつは、前川氏はこのとき、さらに小野寺議員から「前川さんも実は、獣医学部をつくる、その成熟した計画があるのは加計学園の岡山理科大しかなくて、京産大もある面ではまだそこまでいっていない、そういう認識だったということか」と揚げ足を取るような質問をされていた(実際、小野寺議員は質問の前に「これはちょっと言葉をやったとったかもしれませんが」と、揚げ足取りを認めるような発言をしている)。

 しかし、前川氏は「実際に京産大がどの程度の具体化した計画を持っていたかということは、その時点で私は承知しておりませんでした」と、これをきっぱり否定している。

 つまり、前川氏の発言は、準備や計画の熟度が低いという意味ではまったくなく、前川氏自身が9月9日時点で具体的な計画を知らなかった。そう言っているにすぎない。

 実際、京産大は2016年3月に国家戦略特区の申請をおこなったが、9月9日の時点ではまだ、国家戦略特区ワーキンググループからのヒアリングを受けていなかった。そういう意味では、前川氏が京産大の具体的な計画内容を知らなかったとしてもなんら不思議はなく、加計のヒアリングしかおこなっていない段階で「文科省の対応を早くしろ」と迫った和泉首相補佐官の指示を加計の認可を早くしろ、という働きかけと受け取ったのも当然だろう。

 しかも、前川氏が京産大について「準備や計画の熟度が低い」などと考えていかなったことは、その後の前川氏の発言からもはっきりしている。約1カ月後の10月17日、京産大が正式に国家戦略特区ワーキンググループからヒアリングを受けて、21ページにも及ぶ資料を提出すると、その日、前川氏は再び和泉首相補佐官から呼び出され圧力を受けているが、そのときの自分の返答について「その時点では、強力なライバルである京都府、京都産業大学が具体的な構想を持っているということも承知していた」「10月17日の時点では、やはり引き続き検討中ですという以上の答えはできなかった」と語っているのだ。

 一体これのどこをどう解釈すれば、「前川前次官も加計のほうが熟度が上だったと認めている」という話になるのか。前川氏は閉会中審査の時点で小野寺議員の「成熟した計画があったのは加計のほうという認識か」という質問を否定し、その後、「強力なライバルである京産大が具体的な構想を持っている」とまったく逆の発言をしているのに、安倍首相はあたかも前川氏が加計と京産大を比較した上で「加計のほうが熟度が上だった」と認めているかのようにテレビや国会で主張したのである。

山本前地方創生相が京産大の獣医学部新設を断念するよう圧力をかけていた

 

 よくもまあ、こんな捏造、でっちあげができたものだが、これ、どうも元ネタはネトウヨらしい。実際、この閉会中審査の後、ネトウヨが一斉に前川氏の発言を歪めて「前川が京産大は論外だったと証言した」などとわめきたてていた。おそらく最近になってそれを知って「これは使える」とそのまま口にしたのだろう。

 まったく一国の首相とは思えないフェイク体質だが、しかし、不正をごまかすためにいくら必死で嘘を重ねても、そのあとから、次々に嘘がばれているのがいまの安倍政権の状況だ。

 昨日の集中審議でも、安倍首相が「熟度が十分でなかったから」と説明した京産大に関して当時の山本幸三地方創生相が獣医学部新設を断念するよう圧力をかけていたという新事実が明らかになった。共産党の田村智子参院議員が独自入手した文書によると、獣医学部新設を1校に限るという方針が決まる2カ月も前の2016年10月に、山本地方創生相が京都府に対して、「経過もあり、1校しか認められない。難しい状況なので理解してほしい」と説得していたというのである。この面談内容について、梶山弘志地方創生相は「行政文書は残していない」などと逃げたが、自民党の西田昌司参院議員のブログには、京都府副知事とともに山本地方創生相のもとに陳情に訪れたことが写真とともにはっきりと書かれている。

 安倍首相はこれまで「加計学園のために1校に絞るということにしたわけではなく、広域的に獣医師系養成大学等の存在しない地域に限る、1校に限るという要件は獣医師会等の慎重な意見に配慮したもの」などと答弁してきた。だが、これもやっぱり嘘で、実際は加計を通すために「京産大は断念しろ」と迫っていたのである。

 JNNの世論調査では、参考人招致の際の柳瀬氏の説明について、「納得できない」と答える人は80%にものぼった。安倍首相の口にしていることが真っ赤な嘘であることは、いまや全国民周知の事実なのだ。にもかかわらず、安倍首相とその応援団たちの間でだけ、パラレルワールドのような嘘が堂々と流通している。

 こんな“フェイク総理”をいつまでも放置していたら、それこそこの国の価値観や常識そのものがおかしくなってしまいかねない。

 

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"なぜ官僚はそこまで安倍首相をかばうのか"  新聞社説を読み比べる 2018.5.15 プレジデントオンライン

2018-05-15 23:32:29 | 安倍、独裁者への道

 

 プレジデントオンライン 新聞社説を読み比べる 

なぜ官僚はそこまで安倍首相をかばうのか

柳瀬氏も「ひとつ穴のムジナ」だ

http://president.jp/articles/-/25137  2018.5.15

あの佐川氏はウソのときほど断定口調だった

学校法人・加計学園の獣医学部新設をめぐって衆参両院の予算委員会が、柳瀬唯夫元首相秘書官(現・経済産業審議官)を参考人招致した。

柳瀬氏は3年前に加計学園の関係者と計3回、首相官邸で面会したことを認めた。「記憶にない」と否定していた愛媛県今治市など自治体関係者の同席についても「いたかもしれない」と発言、説明を180度ひっくり返した形だ。これまでの国会答弁はいったい何だったのだろうか。

柳瀬氏は安倍晋三首相に「報告したことも指示を受けたことも一切ない」とも答弁。これに対し、野党は一斉に「不自然だ。加計学園に対し、特別扱いがあったのではないか」と反発した。

5月11日、記者団の質問に答える柳瀬唯夫経済産業審議官(写真=時事通信フォト)


今回の参考人招致だけでは事態は治まらず、柳瀬氏の証人喚問が行われることになりそうだ。

ところで3月27日、森友学園に対する国有地売却に関連して浮上した森友文書(決裁文書)の改竄問題で、財務省理財局長だった佐川宣寿氏の証人喚問が衆参両院で実施され、佐川氏は「安倍総理や夫人の影響があったとは、まったく考えていません」ときっぱりと答えていた(プレジデントオンライン「佐川氏は"ウソ"のときほど断定口調になる」3月29日掲載)。

佐川氏も柳瀬氏もいまの霞が関の官僚は、どうして安倍首相をかばうのだろうか。大きな見返りを期待しているのか。それとも安倍政権ににらまれるのが恐ろしいのか。

読売社説の「変身ぶり」が気になる

今回は5月11日付の読売新聞の社説から取り上げよう。

「不誠実な対応が国会の混乱を招き、政府に対する信頼を損ねたと言わざるを得まい」と書き出し、「安倍首相には、一層の説明責任が求められよう」と主張する。

これまでの安倍政権寄りの主張とは違う。読売社説は加計学園をめぐる問題になると、安倍政権を擁護する論調だった。それが今回はきちんと批判するのだ。

社説を担当する論説委員たちの議論のなかで何かあったのだろうか。渡邉恒雄主筆が安倍首相を見限ったのだろうか。それとも沙鴎一歩のこの連載を読んで反省してくれたのだろうか。いずれにせよ、この読売社説の変身ぶりは気になる。

そう思って読み進むと、中盤もしっかりと安倍首相を批判している。

「首相は、長年の友人である学園理事長に対し、学部開設の便宜を図った疑いが指摘されている」と書き、「野党の追及を受ける首相を慮り、柳瀬氏が事実を隠そうとしたとみなされてもやむを得ない」と指摘する。

そのうえで「首相官邸が事実を早期に確認し、説明していれば、事態を複雑化させずに済んだのではないか。対応をおざなりにした結果、政府への不信感を招き、問題を長引かせてしまったと言えよう」と手厳しく安倍政権の対応の鈍さを批判する。まるで朝日新聞の社説を読んでいるようだ。

それでも最後に歯切れの悪さが残る

後半もしっかり安倍政権を批判している。これでこそ、反骨精神を忘れない新聞の社説だ、と拍手を送りたい。

だだ、納得できない書きぶりもある。それは最後の部分である。

「加計学園の問題は昨年来、堂々めぐりの議論が行われている」と書いた後、「北朝鮮やイラン、国際経済を巡る情勢は日々変化している。働き方改革や財政健全化、社会保障制度改革の議論も急務である」と続ける。

一体何をいいたいのかと思って読むと、「疑惑の追及のみを重視し、内外の懸案を疎かにしては、本来の国会の役割は果たせない」と主張している。

平たくいえば、国会(特に野党)に対し、「疑惑の追及はもう止めにしてもっと大事な外交や内政問題を論議すべきだ」といいたいのだろう。

この辺が読売社説らしい“いやらしさ”なのである。今回、これを社説の中で書くから歯切れが悪くなる。機が熟した別の機会に書くべき話題ではなかったか。

沙鴎一歩はこう考える。

ときの政権の疑惑を追及することも、国際問題や内政政策を論じることも、ともに国会の役目であり、両方とも国民・世論が十分に納得するまで行うべきなのだ。

朝日は「『加計優遇』は明らかだ」と歯切れよし

読売社説に対し、朝日新聞の社説(5月11日付)の方は、歯切れがいい。

見出しで「『加計優遇』は明らかだ」と掲げ、前半部分でこう書く。

「多忙な首相秘書官が3度も時間を割くという異例の対応をする一方で、他の事業者には誰とも会っていないという」
「国家戦略特区構想に基づく獣医学部の新設は『加計ありき』だったのではないのか――。その疑いはさらに深まった」

朝日社説は加計優遇の理由を柳瀬氏の答弁を根拠に理詰めで書き進めていく。

「なぜ加計学園はこんな厚遇を受けることができたのか」
「柳瀬氏は、安倍首相が別荘で開いたバーベキューで学園関係者と知り合い、その後、面会の申し込みに直接応じ、関係省庁の担当者も同席させたと述べた。それでも『学園を特別扱いしたことは全くない』という」

常識から考えても、柳瀬氏は上司である安倍首相の親友の加計孝太朗理事長を優遇して当然だろう。それが人間というものだ。李下に冠を正さず。どこまでも公平・公正に加計学園を扱ったというのならば、国民・世論は安倍政権に不信感を抱かないはずだ。

柳瀬氏はどうして正直に話せないのか

続けて朝日社説は「さらに不可解なのは、一連の経緯について『総理に報告したことも指示を受けたことも一切ない』と断言したことだ」と指摘する。

「柳瀬氏は、首相は獣医学部を新設する政策を重視していたと強調した。その計画に首相の盟友が乗り出し、相談に乗ったというのに、何も伝えない」
「これが事実なら、首相と情報を共有して政策調整にあたる秘書官の職務を放棄していたに等しい。関係業者とのつきあいについて定めた大臣規範に触れることのないよう、首相に助言することもしない。不自然で、およそ信じることはできない」

まるで詰め将棋のように朝日社説は柳瀬氏を追い詰めていく。

そして「疑問だらけの柳瀬氏の説明の背景には、何があるのか」と王手をかける。

「首相は、学園の獣医学部新設を知ったのは昨年1月20日だったと国会で答弁している。柳瀬氏が面会の事実を首相に伝えていたら、矛盾が生じてしまう。そうならないように、つじつまを合わせなければならない。そんな思惑から無理を重ねているのではないのか」

朝日社説はこのように推測する。柳瀬氏には虚偽の発言やつじつま合わせの答弁が実に多かったと思う。どうして正直に事実を話せないのだろうか。

最後に朝日社説は「政権への信頼が大きくゆらいでいるのだ。正面から向き合う覚悟を、首相に求める」と締めくくって筆を置く。安倍首相は今後、どう出てくるかだろうか。

安倍「1強」が官僚にうそをつかせる

森友学園と加計学園の「もりかけ疑惑」は、政治家が関わったという証拠はいまのところ出てきていない。それなのに安倍政権は国民に背を向けられ、内閣の支持率は急落している。どうしてなのか。

その答えは、安倍首相(もしくは首相夫人)の友人や知人が疑惑の線上に登場することで何らかの便宜が図られたのではないかと多くの国民が思っているからだ。

さらに参考人招致や証人喚問を受ける霞が関の官僚たちが、国会でうそをついていると、国民が感じているからである。

行政が「ない」と言い続けてきた記録が残っている。破棄された文書も出てくる。そんな省庁のトップクラスが国会でうそをつきまくる。どう考えても異常だ。

「安倍1強」が続いた結果である。元凶は安倍政権が官邸主導を強行するために霞が関の主な人事を握ったところにある。

前国税庁長官の佐川氏も、元首相秘書官の柳瀬氏も、ひとつ穴のムジナだ。いまの霞が関の官僚が国会でうそをついてまで安倍首相をかばうのは、「安倍1強」だからだ。その弊害を安倍首相自身が自覚しない限り、安倍政権の未来はない。

 

(写真=時事通信フォト) 

 

 

 

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【※ファシズムの14の初期警報】~ 前川喜平・前文科事務次官が警告「いま日本は、ファシズムの入り口に立っている」

2018-05-05 14:22:45 | 安倍、独裁者への道

前川喜平・前文科事務次官が警告「いま日本は、ファシズムの入り口に立っている」

 前川喜平・前文科事務次官は4月15日、尾道市で行われた講演会の後、森友学園の決裁文書改竄について記者の質問に答え、「何らかの外部の力、官邸から何らかの圧力があったと考えれる。例えば、今井尚哉首相秘書官が指示したということは十分に考えられると思います」と語った。

前川氏

前川喜平・前文科事務次官

 

政治が、官僚の矜持や使命感をズタズタにしている

――森友学園の決裁文書改竄について、官邸から何らかの圧力があったと考えられますか。

前川:こういったことが霞ヶ関のあちこちで起こっています。名古屋の中学校で私が授業、講演をした内容について文科省が「調査」を行いましたが、これは「自らの判断で行った」と、いまでもそう説明している。しかしこれは「自民党の文教関係の重要なポストを占めている人(=自民党文科部会長の赤池誠章・参院議員と部会長代理の池田佳隆・衆院議員)が指示、それに基づいて行った」ということはもう明らかです。

明らかであるにも関わらず、「その人たちは関係ない。役人たちがやったことです」と説明しようとしている。これはイジメの構図に等しい。イジメられた子供はイジメられたことを言わない。『階段から自分から落ちて怪我をした』と言う。そういう構図によく似ていると思います。

公務員は全体の奉仕者。いま、官僚の矜持や使命感がものすごくズタズタにされて、貶められている状況にあります。『官僚組織が腐敗・劣化した』のではなく『歪んだ政治によって、公正公平・中立透明であるべき行政が歪められた』という非常に由々しき事態ではないかと思うのです。行政の劣化とか腐敗と呼ばれる状況は、政治が変わらなければ。政治の責任です。

全体主義への流れの中で、権力の私的乱用が起きている

――その背景にあるものは何でしょうか?

前川:非常に大きな構図でいえば、「全体主義に向かって国を変えて行こう」とする勢力があるのだと思います。「政治を牛耳り、行政も牛耳る」という状況にあると私は危惧をしています。自由に物が言える状況が失われてしまうのではないか。そういうことが起こりうると思います。

いま世界中で独裁政治が出現しています。中国もロシアもそれに近い状態になっている。「歴史は繰り返す」といいますが、1920~30年代の歴史を学ぶことが重要です。大きな意味でいうと、全体主義の方向を目指している人たちが、何が何でもその権力を維持し、強めていこうとしている。その流れの中で、権力の私的乱用も起こっていると思う。

米国のホロコースト記念館に『ファシズムの14の初期警報』(※文末に詳細)というのがあるのですが、この14項目のうち11か12ぐらい(今の状況は)当てはまっているような気がします。軍事や安全保障をことさら強調し、権力の縁故主義、つまり“お友達優遇”がはびこっている。私は、いま日本はファシズムの入り口に立っていると思います。そっちに行くのか、そうでない方向に行くのか。もう一回、この社会を立て直していけるのか。我々が試されているのではないかと思います。

官僚である前に、一人ひとりが尊厳ある個人であることを忘れないでほしい

――現職の官僚に求めることは何ですか。

前川:官僚である前に、一人ひとりが尊厳ある個人であることを忘れないでほしい。一人ひとりが精神の自由を持っている。何を考え、何を信じてもいい。『自分を失うな』と言いたい。

 特に、文部科学省は『自分で考える教育をやりなさい』と言っている。『自分で考えなさい』という教育をしようとしている役人自身が、自分で考えていないのは非常に問題。自分で考える先生、自分で考える役人でいなければならないと思います。そうではないと、自分で考える子供は育てられない。

 自分自身で考えることが大事だと思うのです。そのうえで『主権者である国民である』という自覚を持つことです。国民である自分が公務員である自分を批判する。自分自身の仕事を客観視して、批判する目を持っていないといけないと思います。

【※ファシズムの14の初期警報】
米国ワシントンの「ホロコースト記念館」に展示されている、ローレンス・ブリット(政治学者)の言葉。13番目に「縁故主義と汚職の蔓延」がある。

1)強大で執拗な国家主義の宣伝
2)人権の重要性の蔑視
3)団結のための敵/スケープゴートづくり
4)軍隊の優位性/熱烈な軍国主義
5)性差別の蔓延
6)マスメディアの統制
7)国家の治安への執着
8)宗教と支配層エリートの癒着
9)企業権力の保護
10)労働者の力の抑圧もしくは排除
11)知性と芸術の軽視と抑圧
12)犯罪取り締まりと刑罰への執着
13)縁故主義と汚職の蔓延
14)不正選挙

 

赤池

自民党文科部会長の赤池誠章・参院議員


<取材・文・撮影/横田一>
ジャーナリスト。小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)に編集協力。その他『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数

 

 

 

 

 

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「戦前と酷似」と言われる安倍末期…東条英機との共通項と繰り返される歴史 日刊ゲンダイ

2018-04-25 12:22:19 | 安倍、独裁者への道

「戦前と酷似」と言われる安倍末期 歴史家・保阪正康氏も指摘 「強圧手法」「言論統制」「官僚腐敗」「ずさんな文書管理」「歴史への冒涜」「教育への政治介入」「反安倍狩り」・・・ 「無能」だけではなかった東条英機との共通項と繰り返される歴史(日刊ゲンダイ)と

 
 
 
 
 
 
 
 
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