常識・非常識

　　　私が子供の頃は、電話が一般家庭に普及していなかったので、

　　必要な時には、近くのたばこ屋の電話を借りた。

　　又、「○○さん電話ですよ」と呼ばれると、母が、あわててサンダルをつっかけて、

　　飛び出て行ったものだ。


　　　それから何十年、今では小学生でも携帯電話を持っていて「今日遊べる」と

　　予約を取り付けるのが常識らしい。

　　　
　　　通信が発達していなかったせいか、私が、田舎で育ったせいか、

　　「近くに来たから寄ったの」と突然お邪魔しても、気持ちよく受け入れてもらえたし、

　　来客も都合が良ければ「どうぞ」。都合が悪い時には断わり、の付き合いをしてきたし、

　　今でも時々だがしている。我が年代では、まだ常識内の付き合いだ。


　　　携帯電話が登場して、生活の一部となっている世代には、

　　予約電話をしないで訪ねて行くと、非常識になってしまうようだ。


　　　通信の発達と共に常識が非常識に変わっているのかな。

　　その他にも育った環境・文化等（マナーも含めて）

　　年代によって受け止め方、受け入れ方で、常識・非常識の感覚が、

　　変わって来るのかなと思ったりもする。

　　
　　電話をかけるのにも予約。セールスマンも予約

　　予約をしないと、非常識になる。　　そんなことってないですよね。

　　　　
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