KONASUKEの部屋

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ツヤキバネサルハムシ♂20181003

2021年10月17日 | コウチュウ目
ツヤキバネサルハムシ。
上翅が黄褐色なので、♂ですね。
♀は脚を除いて、ほぼ全体黒色。

体長は、KONASUKEの中指のシワ2本分にも届きません。
2mmあるかどうか?

背中から見ると、頚が胸の下に隠れて見えないところとか、
体の割に脚が長い所は、いかにもサルハムシらしい。

頭部・前胸背は黒色。
上翅は半透明の黄褐色で、会合部は黒色。
脚は黄褐色。

かつてヒメキバネサルハムシとして一つの種と見られていましたが、研究の結果、4種に分けられました。
(ムネアカキバネサルハムシ、
ツヤキバネサルハムシ、
チビキバネサルハムシ、
マルキバネサルハムシ)
また、大分県には、上記4種いずれとも異なる身体的特徴を持つキバネサルハムシ属がいるとする研究もあります。

ツヤキバネサルハムシは、
上翅はやや細く長い
基部側縁は平行
上翅基部の隆起部の後方に黒紋を欠く
とあります。

マルキバネサルハムシより上翅が長いように思われますし、
上翅に明瞭な黒紋はないと思われるので、
ツヤキバネサルハムシとしました。
間違っていたらご指摘下さい。

旧名:
ヒメキバネサルハムシ
分類:
コウチュウ目ハムシ科サルハムシ亜科
体長:
2.2~2.8mm
分布:
本州、四国、九州
平地~山地?
成虫の見られる時期:
3~9月
幼虫?
エサ:
成虫・・・クズ、ハギ、ダイズ、アズキなどの葉
幼虫・・・同上(茎内に穿孔して内部を食べる?)
その他:
以前はヒメキバネサルハムシとされていたものが、4種に分割された。
触角・脚は黄褐色。
(ムネアカキバネサルハムシ:赤褐色。)
頭部・前胸背板は黒色で光沢が強い。
(ムネアカキバネサルハムシ:赤褐色。
チビキバネサルハムシ:黒色で青~銅色の金属光沢がある。
マルキバネサルハムシ:黒色で光沢があるが、時に光沢がないこともある。
時に頭頂・前胸背板前縁中央が、狭く赤褐色。)
前胸背板の点刻は小さくて疎ら、♀はやや密。
(ムネアカキバネサルハムシ:大きくて密。
チビキバネサルハムシ:やや大きくて密、側方でより大きい。
マルキバネサルハムシ:大きくて密。)
頭頂の点刻は、やや密。
(チビキバネサルハムシ:小さくて疎ら。
マルキバネサルハムシ:大きくて密。)
頭頂の側縁はほぼ直線状、前頭で内側に大きく曲がる。
(ムネアカキバネサルハムシ:複眼の内側で、やや角張って波曲。
チビキバネサルハムシ:ほぼ直線状。
マルキバネサルハムシ:ほぼ直線状で、複眼の内側で、わずかに波曲。)
♂の上翅は黄褐色でやや細長く、基部側縁は平行。
(ムネアカキバネサルハムシ:大部分が赤褐色、比較的長い。
チビキバネサルハムシ:黄褐色、やや短く丸みが強い、基部側縁は平行。
マルキバネサルハムシ:黄褐色、短く丸みが強い。)
上翅会合部・側縁部のみ黒色。
(ムネアカキバネサルハムシ:会合部は細く濃色、基部側縁が狭く濃色。
チビキバネサルハムシ:会合部・側縁が黒色。
マルキバネサルハムシ:会合部・側縁が黒色。)
上翅基部の隆起部後方の黒紋を欠く。
(ムネアカキバネサルハムシ:「八」の字型の濃色紋があるが、時に消失する。
チビキバネサルハムシ:隆起部後方が丸く窪み、やや黒ずむ、左右の黒紋は繋がらない。
マルキバネサルハムシ:隆起部の内方~後方に黒紋があり、会合部を介して左右の黒紋が繋がり、菱形か「八」字状となるが、時に不明瞭・消失する。)
♀は脚を除いてほぼ全体が黒い。
上翅基部の隆起部の側方に、短い斜めの黄褐色紋を持つ。

(ムネアカキバネサルハムシ:ほぼ黒色で、頭頂・前胸背板中央部1/3が赤褐色。
マルキバネサルハムシ:通常は♂と同型。
黒化型は脚を除きほぼ全体黒色で、ツヤキバネサルハムシ♀に似る。
状翅基部の隆起部、あるいは側方に黄褐色紋がある。)
上翅の点刻は小さいが、翅端近くまで明瞭。
(ムネアカキバネサルハムシ:大きいが浅く、後半不明瞭。
チビキバネサルハムシ:小さいが、中央後まで明瞭。
マルキバネサルハムシ:やや大きく、中央後では不明瞭。)
国内では、一般に局地的で少ないらしい。
旧名・ヒメキバネサルハムシの習性として、「昼行性。・・・食草の托葉の基部などに10数個の卵塊で産付され、周囲に半月状の分泌物を塗りつける」とある。
参考:
虫ナビ
今坂正一とE-アシスト
日本産キバネサルハムシ属(ハムシ科、サルハムシ亜科)の地理的分布
春夏秋冬の昆虫写真館
かたつむりの自然観撮記


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